コールが生み出すキャッチボール

──では次にカップリング曲についても聞かせてください。「HOPE STEP JUMP」は、超特急の初主演映画「サイドライン」の主題歌ですね。

タカシ　そうですね。なので、歌詞も映画の世界観に基づいた内容になっています。すごく明るい曲だから、聴いたら「希望を持って明日もがんばろう」って思ってもらえるんじゃないかな。

コーイチ　映画は複雑な環境に置かれてバラバラになった7人の幼なじみがもう一度集まって、1つの目標に向かって進んでいこうよっていう話で。歌詞の中の「思いが明日を変える」というフレーズとかが、すごく作品のテーマを表現しているんじゃないかなって思います。映画の中で僕らはチアに挑戦しているんですけど、チアの用語も歌詞に出てきますしね。

ユースケ　超いい曲だよねー。

──そして、この曲では8号車さんからコールのフレーズを募集しました。選ばれた作品は「公式コール」として、8号車さんが参加するレコーディングを経て楽曲に盛り込まれますね。

ユーキ　ライブでみんなからコールをもらうと、一緒にライブを作ってるんだなって感覚になるんですよ。お互いにコンタクトを取り合って、キャッチボールをしてる感じがすごくある。

──ちなみに、皆さんお気に入りのコールってありますか？

ユーキ　あれがいいな、「ikki!!!!!i!!」とか「Burn!」とかにある「コーイチカイリョウガタクヤユーキユースケタカシやで！」っていうの。このフレーズは定着してるから声もそろってるし、曲に入ってくると気持ちいい。

コーイチ　僕は「Shake body」がすごくよくできてるなって思う。“ガリガリグッバイ”ね。

ユースケ　「Shake body」はできあがってるよね！

コーイチ　とても好きですね。

ユーキ　超特急らしい感じ。

ユースケ　ホントに「Shake body」は、昔から応援してくれている8号車さんがいっぱい考えてくれたアイデアが詰まってる曲です。

ユーキ　逆に「No.1」はなんて言ってるのかわかんないんですよ！（笑）「なんちゃらなんちゃらNo.1！」って、みんなきっとそれぞれの推しの名前を言ってるんだけど……（笑）。

タカシ　俺、「No.1」ではけっこう8号車にマイクを向けるんやけど、声聞いてると「みんなそれぞれの“No.1”がおるんやなあ」って思うわ（笑）。

コーイチ　最近は、例えば今回の「Beautiful Chaser」だったり「スターダスト LOVE TRAIN」みたいにコールを入れにくいような曲も増えてきているんですよね。僕の個人的な思いとしては、こういう曲は僕らのパフォーマンスをしっかりと見せることで8号車を楽しませたいなっていう気持ちが強くあるんです。今までは8号車の力を借りて一緒に曲を作ってきたところがあって、「Shake body」や「Burn!」はもちろんこれまで通り一緒に楽しみたいんだけど、コールが入れにくい曲は僕らの歌やダンスを受け取ってもらえるだけでいいんだよって、個人的には伝えたいかな。いろいろなライブの楽しみ方ができたらいいですよね。

ハトが飛んでる

──そして「fanfare」は今回の夏ツアーのテーマ曲になっているナンバーですが、初披露のときからすごい盛り上がりでしたね。（※取材はツアー終了前に実施）

カイ　もうめっちゃ楽しいです。大好きな曲ですね。前名古屋に行ったとき、タクヤが携帯でこの曲を流したらメンバー全員が踊り出すっていう出来事があって（笑）。それぐらい、みんなこの曲が好きなんですよ。みんなにエールを送るっていうこの曲のテーマは「君の笑顔が終着駅」っていう超特急のテーマともつながっていますしね。

──華やかな曲で、全員でのダンスパートも多くて。ボーカル組も楽しく踊っている姿が印象的です。

コーイチ　そうですね、楽しいです（笑）。この曲は初めて聴いたときからピンとくる感覚がすごくあって。カイが言ったようにメンバーみんなこの曲が大好き。ボーカルもダンスが多いんですけど、好きだから楽しく踊ってますね。

タカシ　自分はダンスが多い曲だと「えっ、ダンス多いの？」って思ってしまうような気持ちがまだあったりもするんですけど、この曲に関しては心の底から楽しめる。歌っていても踊っていても「ああ、今この時を楽しめてるな」って思えるんです。

ユーキ　ラスサビは特に心が解放される感じだなあ。

ユースケ　気持ちが爆発するよね。

ユーキ　もう「楽しい、幸せ！」って気持ちでいっぱいになるんですよ。この瞬間は僕らが一番輝いてるんじゃないかなって思えるくらいに気持ちよく踊ってます。

リョウガ　僕の中ではハトが飛んでる。

──ハトですか!?

リョウガ　平和の象徴って感じの白いハトです。自分の後ろからワーッて飛び立つような感じ。

カイ　ああそれ、すごいわかる。

リョウガ　本当にいろいろな要素が入ってる曲なんですよね。かわいい振りもあれば、全員がしっかり踊るダンスパートもあるし、全員で声を出すところもあるし。みんながひとつになれる感じがするんですよ。