i-dle初の日本ツアーで炸裂した5人の個性! TENBLANK、デジモン、AiScReamも熱唱

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i-dleが、グループ初となるジャパンツアー「2025 i-dle first japan tour [ 逢い-dle ]」を、10月4日・5日に埼玉・さいたまスーパーアリーナ、10月18日・19日に兵庫・GLION ARENA KOBEで開催した。

i-dle

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2024年12月にCUBE ENTERTAINMENTとの再契約を発表し、さらに今年5月にグループ名を「(G)I-DLE」から「i-dle」へと改名した彼女たち。その新たなスタートを飾る本ツアーのタイトル「逢い-dle」には、「NEVERLAND(i-dleファンの呼称)に会いに行く冒険」という意味が込められている。デビューから現在に至るまでの8年間を凝縮したツアーの初日、10月4日のさいたまスーパーアリーナ公演の模様をこの記事ではレポートする。

「サマソニでも熱い反応があった曲、みんなで一緒にやってみましょうか」

開演後、ステージ背後に連結された5つの巨大スクリーンに、制服姿のメンバー5人が学校生活を送るオープニングムービーが映し出される。映像内で5人が学校の屋上に行くと、そこにはポツンと1つだけ置かれたロッカーが。彼女たちがロッカーが開くと同時に、センターステージにまったく同じロッカーが出現し、中からミヨンが登場。驚きの展開に、開幕から会場は一気にヒートアップした。

ミヨン

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ミヨンがメインステージで待つ4人と合流すると、公演前日の10月3日にリリースされたばかりの日本1st EP「i-dle」からの新曲「どうしよっかな」でライブは幕を開けた。雲海のような壮大な映像を背に、5人はダイナミックな歌とダンスで観客を圧倒する。続く2曲目は、同じくEPに収録されている代表曲「Fate」の日本語バージョン「傷つくのは嫌いだから」。今年8月に初出演した「SUMMER SONIC 2025」でサプライズ披露され話題を呼んだ楽曲だ。さらに軽快なポップチューン「Klaxon」へとつなぎ、ラストではステージから火花が高く吹き上がった。

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最初のMCでは、5人が仲睦まじく日本語でトーク。EP「i-dle」がApple Music(日本)のJ-POP / K-POPアルバムの両ランキングと、中国QQ音楽で1位を取ったことをソヨンが報告すると、会場は祝福の大きな拍手と歓声に包まれた。

和やかな雰囲気から一転、センターステージへ移動した5人は挑発的なムードで「Wife」を披露。さらに「Uh-Oh(Japanese ver.)」でクールな一面を見せつけ、その表現力の幅広さで観客を魅了する。ミンニが「サマソニでも熱い反応があった曲、みんなで一緒にやってみましょうか」と呼びかけ、観客に振付を指南してから始まったのは「DUMDi DUMDi(Japanese ver.)」。会場が一体となって踊り、曲の終わりには客席に銀テープが華やかに発射された。

ミンニ

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TENBLANK、デジモン、AiScReamを熱唱

「Girlfriend」をしっとりと歌い上げると、再びスクリーンには制服姿の5人が登場。体育館のような場所で、日本ツアーへの意気込みや、やりたいことを語り合うVTRが流れる。楽器を演奏したりカラオケを歌ったりと、にぎやかで楽しそうなやりとりの末、ミヨンとソヨンのソロ、ミンニ、ウギ、シュファのユニットというそれぞれのステージプランが決定した。

映像が終わると、ステージにはミヨンが1人で登場し、せり上がった高いステージに腰掛け、自身がMVに出演したNetflixドラマ「グラスハート」劇中バンド・TENBLANKの楽曲「永遠前夜」をカバー。ミラーボールの光の下、伸びやかな歌声をしっとりと響かせた。続いて、ライダースジャケットをまとったロックな雰囲気のソヨンが、先ほどの映像内で「5歳の頃からこの曲をステージで歌うのが夢だった」と語っていたアニメ「デジモンアドベンチャー」のオープニングテーマである和田光司「Butter-Fly」をカバー。デジモンシリーズに登場するアイテム「デジヴァイス」を思わせる巨大なペンライトを背に、エレキギターを力強くかき鳴らし、長年の夢を叶えた。

ソヨン

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会場が興奮に包まれる中、続いて流れ始めたのは「ラブライブ!」発の声優ユニット・AiScReamによる世界的ヒット曲「愛♡スクリ~ム!」のイントロ。予期せぬ選曲に会場がどよめく中、「ウギちゃん! 何が好き? チョコミント よりも あ・な・た」「ミンニちゃん! 何が好き? ストロベリーフレイバー よりも あ・な・た」「シュファちゃん! 何が好き? クッキー&クリーム よりも あ・な・た」という歌に合わせて、ウギ、ミンニ、シュファが登場。キュートな3人の姿に、驚きと興奮が入り混じったこの日一番の声援がアリーナ中に響き渡った。

ウギ

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ホラー映画さながらの展開に

再びステージにそろった5人が、EP「i-dle」に収録されている全編日本語詞のバラード「愛せなかった世界へ永遠にじゃあね」を初披露すると、スクリーンでは3度目のムービーが再生される。劇中でオカルト部に所属する5人は、学校のどこかに密かに隠されていると古い伝説で伝えられている、人の心を惑わす力を持つというシンボルを探すため、夜の校舎へ。ホラー映画さながらの緊張感が漂う映像のラスト、ソヨンが開いた本に書かれていたのは「この呪文を唱えたものは、深く魅了されるだろう。LATATA」という言葉だった。

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その直後、真っ赤な衣装にチェンジした5人が「LATATA (Japanese ver.)」を披露。ホラーな世界観を引き継いだ映像演出と、床から何度も吹き上がる火柱が楽曲の持つミステリアスな魅力を増幅させる。続く「HANN (Japanese ver.)」では天井から吊るされた白い布の裏でシルエットを見せながらダンス。「Senorita (Japanese ver.)」では情熱的なパフォーマンスで観客を魅了したのち、ダンサーたちによって黒い布でメンバーの姿が隠された一瞬のうちに、真っ白な衣装へと早着替えする演出で驚かせた。

ライブ初披露の「Invincible」が始まると、火柱が何度も吹き上がり会場はお祭り騒ぎに。「Allergy」「Never Stop Me」では、メンバーが1人ずつトロッコに乗り込み、客席の間を縫うようにアリーナを1周。すぐ目の前で繰り広げられるダンスとファンサービスに、観客の熱気はさらに高まっていく。

トロッコに乗り込み、アリーナを1周するi-dleメンバーたち。

トロッコに乗り込み、アリーナを1周するi-dleメンバーたち。 [拡大]

メンバーそれぞれがバッグを手に勇ましく踊る「MY BAG」を経て、「TOMBOY」では会場中が大合唱。さらに勢いは止まらず、「Queencard (Japanese ver.)」では叫び声と化したオーディエンスの盛大なコールがこだま。盛り上がりが最高潮を迎えたのち、「Good Thing」でライブ本編は幕を閉じた。

i-dle

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「想像もできないくらい幸せでした」

アンコールに応えて再び登場した5人は、まずは「どうしよっかな」のリミックスバージョンを初披露。この曲限定で撮影が許可されると、オーディエンスは一斉にスマートフォンを掲げ、夢中でその姿をカメラに収めた。そして最後のMCでメンバーは1人ひとり、ファンへの感謝の気持ちを語った。

「2025 i-dle first japan tour [ 逢い-dle ]」会場の様子。

「2025 i-dle first japan tour [ 逢い-dle ]」会場の様子。 [拡大]

ミンニは「日本ツアーは初めてなのでがんばって準備したんですが、ネボボ(NEVERLAND)に喜んでもらえたらうれしいです。楽しい時間を過ごせたらうれしいです」と、はにかみながらコメント。続いてミヨンは「アルバムの発売と同時にコンサートまでできて、本当に幸せな時間でした」と喜びを語り、「ひさしぶりにステージで披露する曲を練習しながら、ワクワクドキドキしていましたが、こうしてネボボと一緒にいると、やっぱり想像もできないくらい幸せでした」とファンへの深い愛情を伝えた。

ソヨンは「日本ツアーは初めてなので、どんな公演にしたらいいかたくさん悩みましたが、すごく楽しんでくれたみたいでうれしいです」と安堵の表情を見せ、「これからもたくさん会いましょう」と再会を誓う。ウギは「今日は楽しかったですか? 私も同じ気持ちです」とファンに語りかけ、「これから一緒にもっと楽しい思い出を作りましょう。約束ですよ。愛してます!」と呼びかけた。最後にシュファが「いつも応援してくれてありがとう。みんながいてくれるから、私もがんばれます。これからもそばにいてくれますよね?」と問いかけると、会場からは温かい拍手が送られた。

シュファ

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「知ってる人は一緒に歌ってください。以上、i-dleでした!」という挨拶に続き、「Tung-Tung(Empty)」「Neverland」とバラード2曲を歌った5人。曲の終わり、彼女たちは「愛してるよ!」「ありがとう!」と何度も声を上げ、手を振りながらファンとの別れを惜しむ。そして最後に横一列に並んで深く一礼し、「またね!」という再会の約束を残してステージを去った。

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セットリスト

i-dle「2025 i-dle first japan tour [ 逢い-dle ]」2025年10月4日 さいたまスーパーアリーナ

01. どうしよっかな
02. 傷つくのは嫌いだから(※Fate[Japanese ver.])
03. Klaxon
04. Wife
05. Uh-Oh(Japanese ver.)
06. DUMDi DUMDi(Japanese ver.)
07. Girlfriend
08. 永遠前夜(Forever Eve) / MIYEON
09. Butter-Fly(デジモンアドベンチャーOST / Japanese ver) / SOYEON
10. 愛♡スクリ~ム! / MINNIE・YUQI・SHUHUA
11. 愛せなかった世界へ永遠にじゃあね
12. LATATA (Japanese ver.)
13. HANN (Japanese ver.)
14. Senorita (Japanese ver.)
15. Invincible
16. Allergy
17. Never Stop Me
18. MY BAG
19. TOMBOY
20. Queencard (Japanese ver.)
21. Good Thing
<アンコール>
22. どうしよっかな(Remix ver.)
23. Tung-Tung (Empty)
24. Neverland

Photo by YOSHIHITO KOBA、アンザイミキ

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純情ハダカデバネズミ @r_vvd8

かなり詳しいライブレポート!!!!?
ありがとうナタリー https://t.co/upHott2ge0

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