「仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション」|チーム分けは運任せ!ゼロワン×ジオウのシャッフル座談会

イズちゃんのまねをしてみたら、監督に笑われました(大幡)

──今回の映画では、ゼロワンチームとジオウチームの共演が大きな見どころですよね。

鶴嶋乃愛

押田 今回、ゲイツとイズは同じシーンがなかったんですよね。

鶴嶋 そうですね。近くの現場で撮影はしていましたが、同じシーンではないのでノーカウントです。

押田 そうそう。ツクヨミは共演シーンがあったけど、どうだった?

大幡 乃愛ちゃんは大人っぽい性格なのかなと思っていたのですが、映画の撮影でご一緒したとき、元気にしゃべりかけてくれたのですごく楽しく過ごせました。AI(ヒューマギア)としてのイズちゃんを生で見られてうれしかったです。自分がやったらどうなるんだろう?と思ってまねしてみたんですが、全然できなくて杉原輝昭監督に笑われました(笑)。やっぱりイズちゃんはすごいんだなと、一層尊敬しました。

鶴嶋 ゼロワンメンバーで撮影するときはいつもキャッキャしているのですが、ジオウの方々と撮影していたときは雰囲気が違ったというか。大人びた雰囲気がありました。いつもの仮面ライダーの撮影とは違ったので、不思議な気持ちでした。

──テレビシリーズと比較して、現場の雰囲気としては今回どんなところに違いを感じましたか?

岡田 僕が演じる不破諫については、映画では設定がまったく違ったんです。タイムジャッカーに歴史を変えられてしまったせいで、ヒューマギアが世界を支配しているところから物語がスタートします。僕らは“レジスタンス”として戦っているのですが、物資もまったくない状態。服装も違ったおかげで、テレビシリーズの撮影と混乱するようなことはありませんでした。別作品を撮っているような面白さもありましたね。

押田 僕たちは“ただいま”の気持ちで現場に入ってしまったので、ゼロワンチームの皆さんにジオウのカラーに合わせてもらってしまったかも。

大幡 私は、ゼロワンの社長室のシーンにジオウメンバーとしては1人で参加したので、そのときに「完全にゼロワンの現場だ!」と感じました。仮面ライダーは次世代へと引き継がれていくんだなということを実感しました。

「仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション」より。左から大幡しえり演じるツクヨミ、押田岳演じる明光院ゲイツ、渡邊圭祐演じるウォズ。

押田 人数次第かもしれないね。僕の出演シーンはジオウメンバーのほうが多かったから。あと、「ゼロワン」からスタッフさんが新体制になったんです。例えば主演スーツアクターが高岩成二さんから縄田雄哉さんになったり、アクション監督が渡辺淳さんになったり。アクションの部分では一番「ゼロワンの現場はこういうカラーなんだな」と気付くところがありました。

大幡 確かに、アクション撮影は全然違ったね。その場で動画を撮って見せてくれたので、すごくわかりやすかったです。直したいところを説明してもらえて、ありがたいなと思いました。

押田 そういうところですごくこだわりを感じましたね。僕らももちろんこだわって作っていましたが、「ゼロワン」はやっぱり令和1作目ということもあって特に気合いが入っていたというか。

イズちゃんが感情をあらわにします(鶴嶋)

──ジオウキャラクターたちは今回、普通の高校生として生活している姿から始まります。ああいった何気ない日常を描くシーンは、演じる側も自由度が高そうですよね。

「仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション」より、高校でのシーン。

押田 すごく楽しいですよ。特にゲイツとツクヨミは、これまでずっとクールでいなければならなかったので、普通のリアクションをしていい状況がすごく新鮮でした。今回の映画の冒頭に、普通の高校生として過ごしているシーンがあるのですが、ゲイツはずっと柔道をやっているという設定です。

大幡 ツクヨミは委員長っぽい優等生キャラ。去年の劇場版(「平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER」)でも高校生になったツクヨミを演じたのですが、それとはまた別の設定なんです。

──ゼロワンチームとしては、この映画では仮面ライダーゼロワンの“始まりの物語”が描かれています。脚本を読んでどう感じましたか?

「仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション」より。左から鶴嶋乃愛演じるイズ、高橋文哉演じる飛電或人、成田愛純演じるシェスタ。

岡田 ジオウの世界が絡んでくるので、どう描くんだろう?と思っていました。脚本はかなり試行錯誤されたと聞いていたので、できあがったものを読んだときは、偉そうな言い方ですが、すごくまとまっているなと思いました。仮面ライダーゼロワンの過去に触れているので、主人公の飛電或人と父親(其雄)の関係は、観客の方にも楽しんでいただけると思いますね。

鶴嶋 今回、テレビシリーズのイズちゃんとは違って、感情をあらわにするシーンがあるんです。それは「ジオウ」の設定が入ったからこその変化だと思うので、楽しみにしていただきたいです。そして最後にはいつもの「ゼロワン」の雰囲気も戻ってくるので、その違いも見どころだと思います。

ヒロインって寂しいんですよね(大幡)

──ではここからは、この“ヒロイン防衛部隊”のメンバーの中で、1人1問ずつ質問をしていただきたいのですが。

大幡しえり

大幡 私、乃愛ちゃんに聞きたいことがあります! 私は去年の今頃から「ツクヨミも変身するのかな?」と思っていて、最終回間際に仮面ライダーツクヨミに変身することができたんです。乃愛ちゃんは今、変身したいですか?

岡田押田 ああー! 気になる!

鶴嶋 そうですね……。「ゼロワン」のメインキャストは6人いるのですが、私以外みんな変身するんです。現場では、変身したらみんな「バイバーイ」と撮影を終えてしまうので、私だけずっと残っているのが寂しくて。だからイズちゃんも変身したいです(笑)。

大幡 わかる! ヒロインって寂しいんですよね。アクションシーンもずっと見守っていたりするので。

岡田 それは大変だろうなあと思いますね。

押田 ヒロインの宿命だよね。

鶴嶋 そうなんですよ! みんなベルトを持っているし、変身の話で盛り上がっているのを見ると、うらやましく思います。


2019年12月20日更新