素直に言えるのが龍太郎くんのよさ(高橋)
──皆さんには大人っぽいという共通点があるとわかりましたが、逆にチーム内で比較的子供っぽい、若々しいのはどなたなんでしょう?
高橋 このシャッフル座談会に参加している4人(高橋、岡田、井桁、鶴嶋乃愛)で言うと、今のチーム分け通りにきっぱり分かれる気がします。向こうのチームに行ったのは、シンプルに年齢が若い人(学年的には最年少で18歳の鶴嶋)と、心が若い人(岡田)。
奥野 ああ、わかるかもしれない。
高橋 だって僕やイズ(鶴嶋)と龍太郎くんは、7歳離れているんですよ?(※12月20日現在) それでも同じレベル……いや、レベルっていう言葉はよくないですね。すみません!
奥野 今の言い間違い、絶対記事に書いてほしい!(笑)
井桁 同じ目線でしゃべれるってことですよね。大丈夫、大丈夫!
高橋 はい、ゼロワンチームはみんな同じ目線です! でもそれくらい龍太郎くんは……若いなって……(どんどん声が小さくなる)。
渡邊 聞かれないようにしてる(笑)。
岡田龍太郎 (遠くで聞いていて)なんや!?
一同 (笑)
高橋 ああいうところが若いというか。聞こえないふりをする人もいると思いますけど、あそこで素直に「なんや!?」って言えるのが龍太郎くんのよさなんです。
井桁 歳の差があっても感じないから、話していて楽しいよね。
奥野 7歳差ってことは、僕とけすけさんと同じだ。
高橋 歳の差は一緒でも、お二人の掛け合いと、僕らの雰囲気は全然違うと思います(笑)。お芝居のときはもちろん僕の相談を聞いてもらうことも多いんですが。
渡邊 なるほど。でも僕も、実はそう思われてるかも……。
奥野 いやいや、同じ目線に立って話してくれるけど、その中でも大人の落ち着きが垣間見えていますよ!
スタッフの皆さんの意気込みを感じました(渡邊)
──そろそろ本題である映画の話に移りたいと思います。まずジオウチームのお二人は、今回ゼロワンチームと共演していかがでしたか?
奥野 個人的には、ゼロワンキャラクターのみんながいたことによって、先輩になったソウゴ、“レジェンド側”に近付いたソウゴを自然に演じられたかなと思います。
渡邊 ウォズの場合、誰と一緒でも立ち位置はあまり変わらないんです。「ジオウ」ではテレビシリーズの頃からレジェンドの方々が来てくださることが多かったので、ゼロワンチームの皆さんにもそういう気持ちで接すればいいかなと思っていました。ただ、「ゼロワン」で初めてパイロット版を担当された杉原輝昭監督は、今回初めて冬の劇場版のメガホンを取るということで、特に気合いが入っていたように感じました。アクション監督の渡辺淳さんも劇場版をメインで担当するのは初めてということでしたし、僕らの現場とはまた違う雰囲気で、スタッフの皆さんの意気込みを感じました。
奥野 反対に、僕が参加したシーンはゼロワンキャストがほとんどいなくて。文哉くんとイズちゃん(鶴嶋)だけだったので、2人が「ジオウ」の現場にゲストとして来てくれたような空気感でした。だから、居づらくなかったかなとちょっと心配で……。
高橋 いやいや、とんでもないです。
奥野 文哉くんは真面目ないい子っていう印象でした。だから僕はホーム感のある空気でやらせてもらえたんです。
渡邊 文哉くんは人見知りなの?
高橋 打ち解けるのにけっこう時間が掛かっちゃうタイプです。今回の現場は、「ジオウ」をテレビで観ていた僕からすると、不思議な空間でした。目の前にジオウチームの4名がずらっと並んでいる中、僕が或人としてそこに立っているのも驚きでしたし、一緒にお芝居させていただけることがすごく光栄で、緊張してしまいました。実は、今も緊張してます!
奥野 ははは。僕以外のジオウキャストとは話す機会もあまりなかったもんね。
高橋 そうですね。これから映画のイベントなどでご一緒する機会があると思うので、ゆっくり時間を掛けて、着実に(打ち解けたい)……。
一同 (笑)
──井桁さんは残念ながらジオウチームとの共演はなかったそうですが、この映画はタイムジャッカーによって歴史改変がなされた世界が舞台なので、唯阿の設定もテレビシリーズとは大きく異なりましたよね。
井桁 ヒューマギアに立ち向かう“レジスタンス”という役どころだったので、衣裳も髪型もまったく違って、いい意味でテレビシリーズとは切り替えができました。ドラマの延長線上にありながら、まったく別物として役作りができた印象です。同じ唯阿というキャラクターでありながら、新鮮な気持ちでお芝居ができたので、すごく興味深かったです。
そう聞いたら、逆に緊張してしまいます!(井桁)
──ではこの4名の中で、1人1問ずつ質問をしていただければと思うのですが。
奥野 じゃあ僕からでもいいですか? 井桁さんに質問があります。うちの押田岳と同じ大学出身だと聞いたのですが、押田くんは一方的に憧れを抱いていたみたいなんですよ。
井桁 ええ!?
渡邊 うちの押田、ずっと「いげっちゃん、いげっちゃん」と言っていましたから。ゼロワンキャストが決まったときも「いげっちゃんは本当にきれいな方なんだよ!」と言っていたし、撮影所ですれ違ったときも小さい声で「ほら!」ってなぜか自慢されたんです(笑)。
奥野 だから、押田岳の印象を聞かせていただけたらなと思いまして(笑)。
井桁 それは知らなかったです! 押田さんとは共通の知り合いがいて、キャンパスも一緒だったので「うちのキャンパスからジュノンボーイが出たんだ」と思っていたんです。お話してみたいと思っていたんですが、学校ですれ違うときも押田さんはいつもお友達と一緒に歩いていたし、オーラもあるから、話しかけられないまま私は卒業してしまって。まさかそんなふうに思ってくれているとは知らなかったです……。でも、そう聞いたら逆に緊張しちゃいます!
高橋 意識しちゃいますよね(笑)。僕はジオウチームのお二人に質問したいです。仮面ライダーを1年間演じてきて、一番楽しかったことと、つらかったことを教えてください。
奥野 1年間の放送が終わった今だからこそわかったことなんですが、楽しかったのは毎日の撮影です。毎日お芝居させてもらえる環境って、すごく幸せだったんだなと感じます。つらかったことは……強いて言うなら、僕は忙しさかな。去年の冬映画(「平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER」)は僕と犬飼さんの出演シーンが多い構成だったので、周りは休みでも僕だけ撮影が入ることも多くて。それがだんだんプレッシャーにもなってしまったんです。
渡邊 僕も同じく、楽しかったのは日々の撮影です。学校のような感覚で過ごしていたので、今は卒業してしまった感覚です。やっていることがすべて自分のためになるし、絶対に今後につながる。つらかったことを挙げるとしたら……やっぱりスケジュールの話になってしまいますね。もちろん、忙しいのはありがたいことなんですが。年明けの超英雄祭やゴールデンウイークのイベント(「仮面ライダージオウ スペシャルイベント」)があった頃、ちょうどテレビシリーズと夏の劇場版の撮影も重なってしまったんです。楽しかったですが、あれは踏ん張りどきでしたね。
奥野 ゼロワンチームは今、とにかく楽しい時期じゃない?
高橋 この映画を撮っているときは忙しくさせていただきましたが、今はひと山越えた感覚です。
奥野 春あたりが次の山場だね!
渡邊 今はもしかしたら主演の負担が大きいかもしれないけど、これから全員、もっと忙しい日々がやって来ますよ! でもそれも全部、自分のためになると思います。
奥野 がんばってね。
高橋・井桁 ありがとうございます。がんばりましょう!!
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或人の役がつかめなかった頃に観た映画です(高橋)
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2019年12月20日更新