映画「ワンダー 君は太陽」 PR

「ワンダー 君は太陽」|“特別な顔の少年”と家族のワンダーな勇気!笑顔と涙が途切れないデトックスムービー

全世界で800万部以上発行されたR・J・パラシオの小説を、実写版「美女と野獣」の製作スタッフが映画化した「ワンダー 君は太陽」。6月15日に封切られる本作では、生まれつき人と違う顔を持つ10歳の少年オギーが、初めての学校生活に戸惑いながらも、持ち前のユーモアと賢さで困難を乗り越えていくさまが描かれる。映画の公開に先立って行われた試写会では上映後に自然と温かな拍手が湧き上がり、250人を超える回答者のうち満足度98%、泣ける度97%を獲得した感動作だ。

メガホンを取ったのは「ウォールフラワー」のスティーヴン・チョボスキー。オギーの背中を押し、一緒に悩み、決してあきらめない母親をジュリア・ロバーツが演じ、「ルーム」で天才子役として注目を集めたジェイコブ・トレンブレイが特殊メイクでオギーに生まれ変わった。

本特集では、イラストレーター・川原瑞丸のイラストと映画ライター・細谷美香によるレビューで、母と子の固い絆やオギーを支える家族の愛情といった見どころを紹介する。

イラスト / 川原瑞丸 文 / 細谷美香(レビュー)、金須晶子

「ワンダー 君は太陽」
2018年6月15日(金)全国公開
ストーリー

10歳の少年オギーは、遺伝子疾患のため生まれつき人と違う顔を持って生まれた。一度も学校へ通わず自宅学習を続けてきた彼は、母イザベルの後押しで5年生になって初めて学校へ通うことに。同級生たちからジロジロ見られ、無視や仲間外れに遭うオギーだったが、くじけそうになりながらも家族の愛情や持ち前のユーモアを力に変えて困難に立ち向かう。その勇気は、彼を取り巻く人々の気持ちをも変えていく──。

スタッフ
  • 監督:スティーヴン・チョボスキー
  • 脚本:スティーヴン・チョボスキー、スティーヴン・コンラッド、ジャック・ソーン
  • 原作:R・J・パラシオ
キャスト

ジュリア・ロバーツ、ジェイコブ・トレンブレイ、オーウェン・ウィルソンほか

Illustration

オギーは家族や周囲のみんなを引き寄せていく

イラスト / 川原瑞丸

「ワンダー 君は太陽」

Review

母から息子への言葉が観る者の道しるべに

文 / 細谷美香

かわいい子には旅をさせよ──。そうは言ってもイザベルにとってそれは、大きな覚悟が必要な決断だったに違いない。オギーは普通の子とは違う顔を持って生まれ、10歳になるまで家族の中で育ってきた男の子なのだから。オギーはこれまで27回も手術を繰り返し、病院のリストバンドがまるで彼と家族に与えられた勲章のように壁に飾られている。学校に通わせるのはまだ早いという夫に「先に延ばすと大変よ!」と答えるイザベルはタフな母親に見えるけれど、それは自分を励まし、背中を押すための言葉だったのかもしれない。

「ワンダー 君は太陽」より、ジュリア・ロバーツ演じるイザベル。

校門の前で息子を守ってきたヘルメットを外すときの表情に、彼女の葛藤が見て取れる。オギーを学校に送り出すことはきっと、宇宙へと旅立つ飛行士を見送るのにも等しい行為なのだ。けれどもイザベルは不安や心配を笑顔で包んで、これまでと変わらずに息子を励まし続ける。

クラスメイトの容赦ない視線にさらされた息子へのアドバイスは、オギーだけではなく観る者の道しるべになるような言葉の宝庫だ。「心は未来を示す地図。顔は過去を示す地図。だからあなたは絶対に醜くない」。つらいときにこそ楽しい空想をするという母からの教えが、オギーを支えている。

「ワンダー 君は太陽」

母と子の絆を真ん中にしながら、彼らの周りの人たちの思いを丁寧にすくい取っているところにも、この映画の美しさがある。いじめられたオギーに「相手よりも大きな人間になるのよ」と母が言えば、冗談好きな父は「押されたら押し返せ」と茶目っ気たっぷりに、妻には聞こえない小さな声でつぶやく。オギーという太陽の周りを回る地球のような一家の中で、いい子であり続けようと寂しさを抱えてきた姉。家族の温もりに飢えている姉の親友や、オギーのクラスメイトたち。それぞれの本音にも寄り添い、校長や教師の教えも描き出しながら、オギーが巻き起こす奇跡を見つめていく。

「ワンダー 君は太陽」

聡明さとユーモアでクラスメイトたちの心をゆっくりとほどいて、仲間を増やしていくオギーに「ルーム」のジェイコブ・トレンブレイ。母のイザベルを演じたジュリア・ロバーツは持ち前の大きな笑顔を咲かせながら、オギーが“絶対にあきらめないママ”と呼ぶしなやかな母親像を見事に体現した。心打たれるシーンは多いが、オギーが初めてできた友達と校門に現れたときの彼女の表情は、とりわけ忘れがたい。落ち着いてと自分に言い聞かせて涙をこらえるジュリア・ロバーツの慈しみにあふれた表情に、涙腺を刺激されてしまう人は多いのではないだろうか。一歩を踏み出した母と子の勇気が、周りの人々の他者への見方を少しずつ変えて境界線のない新しい世界を形作っていく。そんなワンダーに満ちあふれたヒューマンドラマだ。