もう、やめらんねえ……(世古口)
──せっかくこの4人がそろっているということで、聞きたいことがあるんですよ。放送中の「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」に、「ゼンカイジャー」からは駒木根さんが五色田介人役で続投してますよね。介人の出番があると、Twitterで同時に増子さん、森さん、世古口さんが同時ツイートするのが恒例になってますが、あのノリは自然と生まれたものなんですか?
駒木根 放送日の日曜は一緒にいることが多かったので自然と……プラス、(SNSで)数字が伸びることを知ってしまった彼らの戦略です。
森 あはははは。ちょっと媚びちゃってますね。
増子 スーパー戦隊ってすごいなと改めて実感しました。
世古口 パワーを借りてます。
駒木根 僕としてはすごくうれしいですよ! 「ゼンカイジャー」から1人だけ続投になって心細い部分があるんですけど、1週間に1回でもみんなが絡んでくれたら、ファンの方も「ゼンカイジャー」のことを忘れないでくれるかなと思いますし。
──ファンもうれしいし、皆さんもSNSで反応があってうれしいというWin-Winの関係ですね。
世古口 みんながハッピーだからいいですよね。もう、やめらんねえ……(笑)。
森 やめられないよー。
──ツイートする内容は事前に打ち合せを?
増子 してます。実はツイートするタイミングも、だいたい4人一緒に活動しているときなんですよ。
森 私たち、かわいいですよー。みんなでスマホを並べて「せーの」で押してますから。
──増子さんにだけリプライが厳しいのも恒例で。
増子 そうなんですよ。僕が一番上から言ってるのに、塩対応で返される。
駒木根 増子敦貴自身が、ゾックスと全然違うキャラなんですよ。それが思わず塩対応したくなるキャラクターというか(笑)。まあ、ファンの方が面白がってくれるので、節度を守りつつ続けたいと思います。「ゼンカイジャー」に出てた声優さんたちも乗っかってくるようになりましたし。ほんとに素敵な仲間ですよね。
──Twitterでは3人が「介人、イケメンになった」と言っていた日がありましたけど、実際「ドンブラザーズ」の介人は、「ゼンカイジャー」のときより静かでクールな役で、駒木根さんってこんなに色気があるんだなと気付かされました。SNSでもそういう意見をよく見ます。
駒木根 「『ゼンカイジャー』のときは思わなかったけど、かっこいい」って、最近すごくよく言われます。この3人も「きいちゃんってかっこいいんだね」って。
増子 いや、イケメンなのはもうわかってるんですよ。かっこいい役をやったらそりゃかっこよくなりますよ、この顔ですもん。でもそんなイケメンのきいちゃんが「ゼンカイジャー」で「ちょあー! 全力全開!」ってやってる。その三枚目な姿が逆に一番かっこいいんですよ。
駒木根 本当にかっこいいと思うのは「全力全開!」の介人なんだ。
増子 僕はそう思う。
世古口 やっぱそうだね。すべてをさらけ出してるから。
森 そうだね。
──イケメンと言われてどうですか?
駒木根 そうですね。本来の自分に戻ったなって感じですね。
世古口 やかましいわ(笑)。
──「ドンブラザーズ」でクールな介人をやっている最中に、ファイナルライブツアーでは「ゼンカイジャー」のキャラで「ちょあー!」と叫ぶのは大変そうですね。
駒木根 脳がパニック状態です(笑)。テンションももうなんかもうごちゃごちゃで、本当の自分を見失いそうに……。
──ご自身はどっちのキャラが近いんですか?
駒木根 やっぱり1年間「ちょあー!」ってやってると、プライベートもそのキャラに引っ張られる部分もあるんですけど、終わってから時間が空くと、落ち着きましたね。だから本当は今の「ドンブラ」の介人なのかな。
森 だと思う。
増子 うん。「ドンブラ」で、介人がよく「……いいよ」って言うじゃないですか。あれ、プライベートでめっちゃ聞いたことあります(笑)。
駒木根 (笑)
こんなJKみたいなことする主人公、いますか?(森)
──話を戻して、ファイナルライブツアーに挑む心境というのを改めて教えてください。
世古口 スーパー戦隊にはファイナルライブツアーというものがあるっていうのは知っていて、「ゼンカイジャー」本編がスタートしたあとも、頭の隅にはあったんですよ。でも自分が出られるかどうかはわからなかったんですよね。
──そうか、ステイシーは敵キャラとして登場したから、本編中に倒されて退場する可能性もありましたね。
世古口 はい。そこがふわっとしたまま本編を撮ってて。だから自分がツアーの折り返し地点にいると思うと、「ああ、ここまで来てるんだ」って。ずっと遠くにあったものなので、不思議な気持ちです。
森 私はツアーが始まるとなったときに、本当に今までの集大成だなって自分の中で感じました。最近、寝る前にこの1年の写真を見てたんですけど、そしたら「本当に終わるんだ」と思えてきて寝られなかったんですよね。この1年は本当に濃い思い出があるので、ツアーが始まるときは寂しい気持ちになりました。
増子 僕はひなみんとは逆かも。僕的には集大成がGロッソで、ファイナルライブツアーは打ち上げみたいな感じです。みんなと一緒に、最後まで笑顔で楽しもう!みたいな。
駒木根 僕もあっちゃん寄りかな。このツアーは凱旋パレードというか。このファイナルライブツアーこそが自分を一番さらけ出して、何も後悔がないように終わりにしないといけないんだなっていう気持ちがあるので、お客さんにも楽しかったと言ってもらえるようにしたいです。だからゼンカイジャーとしてお芝居をする真剣な面は第1部のショーで見せて、トークとかキャラソンがある第2部では、もっとフランクに、みんなが楽しめるものを見せて、パーッとやり切って終わりたいですね。
──このファイナルライブツアーも終わりが近づいてきているわけなんですが、お互いにこれまで言いづらかったことはありませんか? 例えば「こういうとこがすごいと思ってた」とかでもいいし……。
駒木根 「大嫌いだったよ」とかですか?(笑)
増子 悲しっ。次の公演どうしたらいいんだよ(笑)。
森 (笑)。でも1年間やっていると、言い合いとまではいかなくても何かしら意見の交換し合いみたいなことが起きると思うんですけど、私たちは結果、それをしたことがないんですよね。だから言いたいことってないのかも?
世古口 うん。意見がバラバラでもそれはそれでいいんじゃないって思う。
駒木根 そう。だから言ってないこと、言えないことってないと思う。
増子 それはマジである。みんなマイペースかもね。
駒木根 すごく信頼はしてるから自分の内面の部分だって言えるし、打ち解けてるとは思うんです。けどマイペース。
世古口 変に気を使い合ってないですしね。みんなちょっと大人っぽいのかな。
増子 だけど落ち込んでいたりとかしたら寄り添いたいなって思えるような。そういう関係性かなと思う。かけがえのない存在です。
森 だってこれ、見てください、きいちゃんのスマホケースの裏側、この4人のプリクラ入れてるんですよ? こんなJKみたいなことする主人公、いますか?
駒木根 次、ドンブラザーズのみんなと撮ったら変えますよ。
森 おい(笑)。
駒木根 本当にこれぐらい、いい空気感の4人だなと思ってます。
──いい関係ですね。だから、いい意味で言いたいことはない。
森 言いたいことか……。あ、少し前に凌くんが「この先、この3人を傷つけることを言うやつは俺が許さない」みたいなことを言ってくれたんです。それは最年長っぽさが感じられてかっこよかったっていうのは言っておきたいです。
世古口 僕にとって3人は大事な仲間なんですよ。あんまり表現できないけど、本当に信頼してるし、みんな俳優としてリスペクトしてるからこそ、理不尽に傷つけられるのは許せないなあっていう。
増子 かっこいいな。
駒木根 あ、今のいい話のあとに言うことじゃないんですけど……言いたいこと、ありました。
──なんでしょう。
駒木根 僕、あっちゃんに誕生日プレゼントとして美味しいジュースをあげて、「感想を教えてね」って言ったんですけど。ある日「飲んだ?」って聞いたら「まだ開けてない」と返されたんです。そのあとも「飲んでるよ」みたいな写真も送ってこないし感想も教えてくれないし、でも知らないうちに飲み終わってて。あれ、なんか大切に思われてない?みたいな。
増子 (慌てて)いや、めっちゃ飲んだのよ。めちゃくちゃ飲んだ。でも僕から言いたいのは、あのね、僕はまだきいちゃんに誕生日プレゼントをあげられてないんですよね。
森 何の話?(笑)
──駒木根さんは誕生日いつですか?
駒木根 1月30日です。
世古口 もう来年でいいよ(笑)。
増子 あげたい。僕はあげたいの。ここに宣言します。誕生日プレゼントを買います。
駒木根 (記者に)今後取材する機会があったら「増子くんから誕生日プレゼントってもらいましたか?」って絶対聞いてください。
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皆さんの1時間半をゼンカイジャーにください(世古口)