皆さんの1時間半をゼンカイジャーにください(世古口)
──話を戻して、改めてファイナルライブツアーならではの見どころをお聞きしてもいいでしょうか。
増子 やっぱり「ゼンカイジャー」の最終回を迎えたその後の世界線という設定のショーは、元気が欲しい方、最近なかなか笑顔になれないなっていう方には絶対見てほしいなって。どんなに笑えない呪いにかかっていたとしても口角が上がるぐらいに面白いとは思っているので。
──本編のメインライターである香村純子さんによる脚本で、非常に「ゼンカイジャー」らしく楽しいストーリーですよね。「トジテンド王朝ファイナルライブ」を開催しようとするメタな怪人・ファイナルワルドが登場するという。
増子 僕は子供の頃に一度だけヒーローショーに行ったことがあるんです。小さかったのでなんのヒーローだったかは覚えてないんですけど、それでも本物がいるっていう感動、かっこよかったとか、敵が怖かったとかという気持ちは心に残ってるんですよ。そういうのってやっぱり大事なことかなと思って。配信もありますけど、会場に来られる方は見に来てほしいですよね。
森 私もGロッソのショーが始まる前に、親から写真が送られてきたんですよ。私がまだ小さい頃に、兄たちと家族で「百獣戦隊ガオレンジャー」のショーに行ってる写真で、「あなたはここに立ってるんだよ」みたいな。私はまだベビーカーに乗ってたから、なんていうか、感動まではいかないけど……。
世古口 いかないんかい(笑)。
増子 いってくれよ(笑)。
森 (笑)。でもそういう舞台に私が立ってるっていうありがたみは感じながら演じさせてもらってます。
駒木根 ファイナルライブツアーは、テレビの延長線上にあるショーが生で見られるっていうのももちろんあるんですけど、僕的な見どころは第2部のトークショーとキャラソンだと思ってますね。
──今日取材させていただいた公演でのトークショーも、「フリントの公式妹分オーディションに介人、ゾックス、ステイシーが参加する」というもので非常に面白かったです(笑)。トークのお題も毎回違うわけですよね。
駒木根 そうですね。テーマはスタッフさんが考えてくれるんですが、それにのっとって僕らがどこまで膨らませられるか。役のキャラも盛り込みつつ、キャスト本人の部分、普段のわちゃわちゃ感とかも残しつつやってるので、楽しめると思います。
──トークショーのゲストも、最終日は3公演とも豪華です。
増子 ヤバいよね。カッタナ-(鈴木崚汰)とリッキー(松田颯水)もいて。
森 ヤバい!
──「10:00のカイ」がその松田さんと鈴木さん、「13:30のカイ」のゲストがヤツデ役の榊原郁恵さんとセッちゃん役声優の福園美里さん。そしてラストの「17:00のカイ」にはジュラン役声優の浅沼晋太郎さん、ガオーン役声優の梶裕貴さん、マジーヌ役声優の宮本侑芽さん、ブルーン役声優の佐藤拓也さんというキカイノイドを担当する4人がそろいます。
森 豪華すぎますね!
──世古口さんはいかがでしょう。
世古口 「ゼンカイジャー」という作品がなくなることはないじゃないですか。でもゼンカイジャーに会える機会って、もしかしたら今回が最後の可能性も高いですよね。そうやって思うと……皆さんの1時間半、長い人生の中の1時間半を、ゼンカイジャーにどうですか?
森 勧誘(笑)。でも今はアニメとかゲームとかが普及して、そういうのに夢中になってる子供もたくさんいると思うんですけど、ゼンカイジャーを見られる機会ってもう本当にないですからね。ゲームはいったん電源をオフにして。
世古口 ゼンカイジャーに時間をください。1時間半、絶対に後悔させません!
増子 あとは……。
駒木根 まだしゃべるんかい!
増子 あなたの1時間半を、僕らにください。
森 凌くんがもう言ったじゃん!(笑)
最高の「ヨホホイ」を響きわたらせたい(増子)
──でもおっしゃる通り、ゼンカイジャーを見られるのは現状、このツアーが最後です。テレビシリーズを観た人には、ぜひ最後まで観てほしいですよね。
駒木根 「VS」シリーズとかに出る可能性もありますが、それだとどうしてもゼンカイジャーメインではなくなりますからね。「ゼンカイジャー」の最終回は終わってしまったけど、本当の最終回は今回のファイナルライブツアーなんじゃないかなって。
──最終日は皆さんの感情がどうなるかというのも見どころの1つかなと。
駒木根 やっぱり感情が昂ぶっていると思いますし、今まで応援してくださった方に最後まで見届けてほしいという気持ちはすごくあります。
──テレビシリーズのクランクアップのときは森さんが号泣したと聞きました。ツアーのラストも大変なことになるのでは。
森 そうですね。いま名古屋で3都市目なんですけど、2都市目の札幌の最後、幕が閉じるときもけっこうウルウルきてたので……。
駒木根 泣いてたよ。
増子 うん、泣いてた。
森 泣いてたかあ……。
世古口 自覚ないんかい。
森 会えなくなるわけじゃないけど、自分のよりどころにいた存在がなくなるというか、本当にここで一区切りですからね。そこに向かって心の調整もしないと、と思ってます。
──配信だと、期間中はアーカイブを何度も見られるという利点もあります。
駒木根 そうなると細かい部分も何回も見直してほしいですね。例えばショーでつるの(剛士)さんが出てくる部分、つるのさんがアドリブでいろいろぶっこんできたりするので(笑)。
世古口 僕たち変身前のキャストの部分だけではなくて、変身後も注目してほしいです。Gロッソには登場していない、スーパーツーカイザーも出てきますし。
森 ツーカイザーのオーレンフォーム、シンケンフォームもね。
──増子さん的には、最終日の見どころは。
増子 なんでしょうね? そのときにならないとわかんないというか、どんな展開が待っているのかがわからないのがファイナルライブツアーでもあるし、もう最終日なんて、特にわからないですよ。でもとにかく後悔だけは残したくないと思っています。最高の「ヨホホイ」を響きわたらせたい。
──最高のヨホホイ(笑)。
増子 いや、本当に。だって僕、たぶんこの1年間かけて「ヨ」と「ホ」は世界一言ってますからね。世界一「ヨ」と「ホ」を言った人間の、最高のヨホホイを見せるので、配信を購入した人は何回もリピートしてもらいたいなと思います。
──最終日は1日3公演あって、それぞれに配信があるんですよね。
森 ぜひ3回とも観てほしいです。
駒木根 本当に「ゼンカイジャー」が好きな方には3公演コンプリートしてほしいですね。朝一のテンションと、最後の回のテンションは違いますし、見比べても面白いと思います。
──公演ごとのアドリブもありますしね。
増子 アドリブ、入れていきたいですよね。最初に「チェンジ痛快!」するシーンも、フリントが毎回違う合いの手を入れたらいいのに。
森 入れる入れる。
駒木根 じゃあ明日から3公演全部入れていこう!
増子 あとはキャラソンを披露する人も、3公演でそれぞれ違いますし。そこはファイナルライブツアーでしか見られないものなので見てもらいたいです。
世古口 今の時代ってネットでチケットが簡単に取れるんですよ。だから3公演ともポチっと押していただければ。便利な時代なので、それをうまく活用してほしいと思いますね、はい。
──また勧誘キャラが(笑)。では最後に改めて、ファイナルライブツアーを観る人に駒木根さんからメッセージをお願いしていいですか。
森 頼むぞ頼むぞー。ドンドン!
増子 このメッセージ次第で観る人が増えるから。
駒木根 まずは「機界戦隊ゼンカイジャー」を1年間応援してくださってありがとうございます。僕らは本当にこの1年間、みんなの支えがなかったら、ファイナルライブツアーにもたどり着けてないと思いますし、たくさん恩返しができればと思って、このツアーに取り組んでいます。千秋楽は会場が大阪ということもあり、足を運びにくい方もたくさんいると思うんですが、配信も準備させていただいてます。最後まで全力全開な僕らの姿をお届けしたいなと思っていますし、僕らとしても最後の日はどういう気持ちでお芝居をするのか、どういう気持ちで最後の挨拶をするのかわからない状態ですが、生ものであるライブを皆さんと一緒に共有したいです。最後まで僕らのことを見守ってくれたらすごく本当にありがたいなという気持ちでいっぱいです。
増子・森・世古口 おおー! よろしくお願いします!
プロフィール
駒木根葵汰(コマギネキイタ)
2000年1月30日生まれ、茨城県出身。高校時代に始めたInstagramをきっかけにスカウトされ芸能界入り。映画「ジオラマボーイ・パノラマガール」や、「NO CALL NO LIFE」に参加したのち、2021年から特撮ドラマ「機界戦隊ゼンカイジャー」の主人公・五色田介人役に抜擢。2022年からは同名の役で「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」に出演中。
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増子敦貴(マシコアツキ)
エイベックス主催の「Boys Award Audition 2016」でファイナリストとなったことをきっかけに芸能界デビュー。2019年から男女7人組ダンス&ボーカルグループ・GENICのメンバーとしても活動するほか、「ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン」では白石蔵ノ介役を務めた。2021年には特撮ドラマ「機界戦隊ゼンカイジャー」に出演。2022年11月より上演されるミュージカル「東京ラブストーリー」では三上健一役で出演予定。
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森日菜美(モリヒナミ)
2001年3月30日生まれ、東京都出身。2014年に「東宝芸能創立50周年記念オーディション」にて合格し、2015年に「校庭に東風吹いて」で映画デビュー。2021年には特撮ドラマ「機界戦隊ゼンカイジャー」に出演したほかドラマ、モデル、グラビアなどで幅広く活躍。2022年には出演作「恋は光」の公開を控えている。
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世古口凌(セコグチリョウ)
1996年11月5日生まれ、神奈川県出身。2018年にデビュー後、「ミラクル☆ステージ『サンリオ男子』~ハーモニーの魔法~」、「『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ』~Night of Blossoming Stars~」など多くの舞台に出演。2020年からは舞台「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-」シリーズにて、飴村乱数役を務めた。2021年、特撮ドラマ「機界戦隊ゼンカイジャー」ではステイシー/ステイシーザー役で出演。2022年には「世古口凌 1st写真集 戀紫」が発売された。
世古口凌 (@ryo_sekoguchi) | Twitter