駒木根葵汰×増子敦貴×森日菜美×世古口凌「機界戦隊ゼンカイジャー ファイナルライブツアー2022」キャスト座談カイ

「機界戦隊ゼンカイジャー ファイナルライブツアー2022」が、5月29日の大阪・オリックス劇場での公演で最終日を迎える。本イベントは「機界戦隊ゼンカイジャー」テレビシリーズのメインライター・香村純子が脚本を執筆したヒーローショー「ファイナルライブ 『続・最終カイ! TVはおひらき!洒落こむ二次会!』」と、「全力全開トークショー&大音楽カイ!」の2部構成。千秋楽となる29日の3公演はすべての回で異なるゲストを招いた「SP公演」として行われ、uP!!!およびTELASA(テラサ)で生配信される。

映画ナタリーではキャストである駒木根葵汰、増子敦貴、森日菜美、世古口凌による座談会を実施。名古屋公演の初日(参照:「ゼンカイジャーFLT」名古屋公演でフリントの“公式妹分”がステイシーに決定)を終えたばかりの4人に、ツアーの見どころや最終日への意気込みを聞いた。3人から尊敬されているという駒木根を中心に、「信頼し合っているが、お互いに改めて伝えたいことは特にない」という不思議な関係のキャストたちによる会話を楽しんでほしい。また駒木根が出演している「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」放送中にTwitterで見られる、“五色田介人いじり”についても話を聞いている。

取材・文 / 松本真一撮影 / 笹井タカマサ

uP!!! / TELASAでは、大阪でのSP公演の模様を3公演とも独占配信!

「機界戦隊ゼンカイジャー ファイナルライブツアー2022」SP公演

配信日時
2022年5月29日(日)
<10:00のカイ「界賊一家の大航界!スペシャルver.」>開演10:00
<13:30のカイ「カラフルサンデー食べてくかい?スペシャルver.」>開演13:30
<17:00のカイ「さらばゼンカイ!いつか再会 スペシャルver.」>開演17:00

アーカイブ配信期間
各公演ライブ配信終了後準備整い次第開始~6月5日(日)23:59

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「機界戦隊ゼンカイジャー ファイナルライブツアー2022」

公演情報
2022年5月28日(土)10:00 / 13:30 / 17:00 大阪府 オリックス劇場
2022年5月29日(日)10:00 / 13:30 / 17:00 大阪府 オリックス劇場

※開場は開演の60分前予定
※5月29日の3公演はすべてSP公演
※3歳以上有料

左から世古口凌、駒木根葵汰、増子敦貴、森日菜美。

Gロッソで積み上げてきたものをツアーで見せられる(世古口)

──まずは名古屋公演初日、お疲れ様でした。

駒木根葵汰 今日で3都市目だったんですけど、それぞれの都市で空気感が違うのがツアーの面白いところですね。名古屋は関西に近いからなのか、僕らのボケに対して拍手でツッコんでくれるようなノリで、すごく盛り上がりました。あとは日に日に余裕も出てきて、アドリブもできるようになりましたね。まだまだ折り返しなので、気を緩めずがんばって行こうと思っています。

増子敦貴 今日でツアーの折り返しを迎えたんですけど。どの地域も色があって、これが全国を回ることなんだということが改めてわかりました。名古屋は大阪に近くて、ノリがいいっていうか……。

世古口凌 今んとこ全部きいちゃん(駒木根)と言ってること一緒だよ(笑)。

増子 (驚いた顔で)えっ……?

森日菜美 まったく同じ(笑)。

駒木根葵汰

駒木根葵汰

世古口凌

世古口凌

増子 でも名古屋に限らず、そのときにしか来られないお客さんの顔を見ると、やっぱり1年間応援してくれてた人たちの、“全力全開”を見られた気がしてうれしかったですし、また戻ってきたいなって思う気持ちが芽生えてますね。

 私はショーに出るのが、このツアーの前にやったシアターGロッソの公演が初めてだったんです。ツアーの会場はGロッソに比べて大きいんですよね。1都市目だった浜松の会場にインしたときにびっくりして、こんな大きな舞台に出演させてもらうっていうありがたみも感じてます。あとは1年間やってきた信頼のあるキャストたちと一緒なので、すごく楽しく、自由にできているなと。

世古口 全国のお客さんに「ゼンカイジャー」っていう作品を届けられることは本当にうれしいです。Gロッソの公演数が多かったぶん、積み上げてきたものをツアーで見せられるし、トークショーとかキャラソンのライブがあるのでGロッソとは違った楽しみ方もできてます。

私たちはきいちゃんの芯の強さに支えられています(森)

──テレビシリーズの撮影とステージのショーでは違いも多いと思うんですが、楽しい部分、難しい部分など教えていただけますか。

世古口 僕のやっているステイシーというキャラクターは特に、映像だとテンションが低めというか、暗いんです。でもステージだとぼそぼそしゃべってる場合じゃないし、お客さんにリアクションを取ってもらわなきゃいけないから、しっかり届くように、ボルテージを上げてお芝居をやってます。映像とは全然違うなっていうことは改めて感じましたね。

 私のフリントというキャラも、映像だと表情にフォーカスしてお芝居を作ってたんです。でも舞台の稽古になるとやっぱり動きを中心に考えて、フリントならこういう身振り手振りをするんだろうなと考えながら稽古に挑みましたね。

──今日のステージでもそれは感じました。テレビだと画面に映ってないようなシーン、例えばほかの誰かが戦うシーンでも、フリントらしく元気に動いてましたね。

 そうですね、そこはエネルギー全開で、エネルギーをお客さんに伝えようと思ってがんばりました。

駒木根 そういう意味では、あっちゃんのゾックスも、テレビだと顔の寄りだったりとか、上半身の寄りで映ることが多いんですけど、舞台では全身が見れるので頭のてっぺんからつま先まですごくきれいなんですよね。ダンスはほんと、迫力あってすごくかっこいいんです。(増子に)……何、その顔?

増子 ごめんなさい、褒められてるときの顔ってどうしたらいいんだろう(笑)。

「機界戦隊ゼンカイジャー ファイナルライブツアー2022」4月30日の名古屋公演の様子。

「機界戦隊ゼンカイジャー ファイナルライブツアー2022」4月30日の名古屋公演の様子。

駒木根 (笑)。舞台ではそういう部分も全部見せられますからね。お客さんにとっても見たい部分だと思います。あとは、1公演ごとに何かしらトラブルがあったりもするんですけど、それを乗り越えて舞台を作り上げていくというのはすごくやりがいがあります。お客さんのリアクションが生で見られるというのも大きいですね。慣れるまでにちょっと時間はかかりましたけど、お客さんの反応によってこちらの演技も変わってくるし、ライブものならではの楽しさです。

増子 そうだね。公演ごとに違う、終わったときの感動と、「よかった、無事走りきれた」みたいなのも含めて、クセになる。

──駒木根さんは、テレビと舞台の違いで苦労されている部分はありますか?

駒木根 いや、介人のキャラクターだとどちらでもやりやすいというか、どちらでもいけるなって思っていて。表現できる限界を攻めてます。稽古のときに声やお芝居が小さいという指摘もなかったので、そういう面ではすごくやりやすい、舞台寄りのキャラクターなのかなと。

──なるほど。増子さんと世古口さんは舞台経験がありますが、駒木根さん、森さんにその経験を生かしたアドバイスはされたんでしょうか。

増子 いやいや、2人とも本当に初舞台なの?って思えるほどで、僕的にはどうこう言えるものではないです。きいちゃんは緊張どころかチームを引っ張っているので、「すげえな」って思うし。フリントも本当にフリントそのままの状態で、大きな動きでキャラクターを表現しているので、すごく尊敬しています。

 確かにきいちゃんだけ、度胸が違うんですよ。自分はにない心の強さ、舞台に立つうえでの芯の強さみたいなものをすごく感じて、私たちはそれに支えられてます。

世古口 僕らがちゃんとふざけてても、介人がしっかり最後にまとめてくれるんですよね。責任感があるから。

左から世古口凌、駒木根葵汰。

左から世古口凌、駒木根葵汰。

──最年長の世古口さんからも絶賛されてるのがすごいですね。なんでそんなにしっかりしてるんでしょう?

駒木根 なんででしょうね?(笑) まあ、僕は別に失敗が怖くないんですよ。今失敗しても自分の人生が終わるわけじゃないし、今を楽しまないほうが自分にとってはよくないことなんだなっていう考え方なんですよね。挑戦して失敗して悩むよりも、「ダメだったね、じゃあ次に行こうか」っていうほうが、自分に嘘がなく生きていけるというか。目の前のことを1つひとつしっかりやったほうがいいんじゃないかな、っていうだけですね。

 はーー(感心)。

駒木根 トークとかお芝居に関しては、自分が優れてるとは思わないです。みんながボケてくれるから、僕がこうやって普通なことを言ってもちゃんとしてるように見えるというか(笑)。それだけで僕は楽をして好印象になってるんだと思います(笑)。普通に聞いたら普通のことを言ってるだけだと思いますよ。

──その謙遜ぶりも含めて、リーダーっぽいですね。

 芯のあるかっこよさがありますね。