映画ナタリー Power Push - 「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」

水原希子インタビュー 呼吸をあわせること、共有すること

取材・文 / 伊東弘剛 撮影 / 笹森健一

ほかの国を探しても見つからない誇れる作品

──先日行われたロサンゼルスのワールドプレミアはいかがでしたか?

ロサンゼルスで行われたワールドプレミアにて、左から水原希子、三浦春馬、樋口真嗣。

もともと私、この作品は世界の人に響くものになったと思っていたんです。それがロサンゼルスに行って確信に変わりました。会場の皆さんのリアクションがすごくよくって。

──すでに83の国と地域での配給が決まっていますね。

この映画は、ほかの国を探しても見つからないような仕上がりになっていますし、“これは日本で作られたんだよ”って誇れるものになっていると思っています。もちろん人によって感覚は違うし、どう感じるかは人それぞれなんですけど、多くの人に楽しんで観ていただけたらうれしいです。アクションもすごくカッコいいですし。

──そうですね。カッコよかったです。

巨人の出来もすごくて、見応えがありますし、もともとファンだった方はもちろん、原作を知らない人が観ても、忘れられないような映画になっていると思ってます。

ミカサを演じることに賛否両論はあると思っていた

──出演オファーが来たときの気持ちは?

「進撃の巨人」の存在はもちろん知っていましたし、人気作ということも理解していたので緊張しました。

──ミカサについては?

「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」より。

オファーを受けたとき、原作を読んでいてミカサのことを知っている状態だったんです。そのときから、すごく魅力的なキャラクターだと思っていました。ミカサはヒロインですし、原作と映画で違う部分もありますけど、彼女が強い戦士ということに変わりはなかったので、体を鍛えたり、 やるべきことがたくさんあると、まず最初に思いました。でも何よりも、お話をいただけたことがすごくうれしかった。

──なるほど。ミカサを演じるうえで原作ファンの視線は意識されましたか?

水原希子

私がミカサを演じるにあたって賛否両論は絶対にあると思っていました。人気のキャラクターですし。でもこのオファーが来たということを誇りに思って、自分の出せる100%の力を出さなきゃと考えていました。ファンの視線を意識しすぎるよりも、自分がやりきったと満足できる作品にしなくてはと思って。なので、撮影のときは原作ファンのことはあんまり意識しないように心がけていました。それに予告編とかを観て、「すごくミカサにあってるね」と言ってくれる人もいるんです。

偶然流れた曲が私とキャラクターをつないでくれた

──先ほど「やるべきことがたくさんあると思った」とおっしゃっていましたが、具体的にどのようなことをされたんですか?

「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」より。

アクションがカッコよく決まらないとミカサは成り立たないと思っていたので、たくさんトレーニングをしました。体を鍛えることは出演が決まってからすぐに始めましたし、ワイヤーアクションや殺陣の練習はほぼ毎日していました。

──毎日。

そうですね、ほぼ毎日。撮影がない日はジムに通ったり、そうじゃないときはパーソナルトレーニングでずっと足腰を鍛えていました。腰に装着した立体機動装置から引っ張られるお芝居が多かったので、腰だったり、腹筋だったりとかを中心に。

──ほかに実践されたことはありますか?

樋口監督から「参考にしてみて」と何本かアクション映画のDVDをいただいたのでそれを観てました。「グリーン・デスティニー」とか「チョコレート・ファイター」とか、あとはなんだっけな。えー、なんだっけ。タイトルが出てこない(笑)。

──(笑)

「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」より。

とにかく(笑)、薦められたアクション映画を5、6本くらい観て、監督が求めているアクションを自分なりに考えました。それと原作のマンガを読んだり、アニメ版のミカサ、特に立体機動装置で疾走しているときのポーズなどを観て勉強しましたね。

──なるほど。

あと、台本読んだときからスピード感がある作品だなと思ってたんです。特に巨人と戦うシーンは、すごく心拍数を上げてやらなきゃいけないなと感じていて。それでクランクインの現場だった軍艦島(長崎県・端島)に行く船の中で、緊張を和らげるために音楽を聴こうと思ったらビョークの曲が流れたんです。そのときに、すごくミカサとリンクするなって思って。「Army of Me」という曲なんですけど、偶然流れたその曲が、ミカサを演じるうえでいい影響を与えてくれたと思っています。

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「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」2015年8月1日より全国東宝系にて公開 / 「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」2015年9月19日より全国東宝系にて公開

「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」
スタッフ

監督:樋口真嗣
原作:諫山創(講談社「別冊少年マガジン」連載中)
脚本:渡辺雄介、町山智浩
特撮監督:尾上克郎
主題歌:SEKAI NO OWARI「ANTI-HERO」
音楽:鷺巣詩郎

キャスト

エレン:三浦春馬
シキシマ:長谷川博己
ミカサ:水原希子
アルミン:本郷奏多
ジャン:三浦貴大
サシャ:桜庭ななみ
サンナギ:松尾諭
フクシ:渡部秀
ヒアナ:水崎綾女
リル:武田梨奈
ソウダ:ピエール瀧
ハンジ:石原さとみ
クバル:國村隼

水原希子(ミズハラキコ)

1990年10月15日、アメリカ・テキサス州生まれ。アメリカ人の父と韓国人の母を持つ。10代前半からモデルとして活躍し、MAQUIA、ViViなどで専属モデルを務める。2010年「ノルウェイの森」のヒロイン・小林緑役で女優デビュー。以後、「ヘルタースケルター」「プラチナデータ」「トリック劇場版 ラストステージ」などに出演。「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」で自身初となる本格アクションに挑戦している。

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