内藤さんを一言で言うと「空気読める」(川津)
──では隣の人の性格を、一言で紹介するとしたら?
岡 隣の生島さんを紹介しますね。一言で言うと「元気父ちゃん」みたい感じじゃないですか?(笑) 基本的に、演じている尾上(亮)さんと変わらないですね。ユーモアもありますし。
生島 わたくしにユーモア、あります?
山口 ユーモアがなかったら「わたくし」って言わないです(笑)。
生島 ごめんちょっと昭和感が出ちゃったかも。明日香ちゃんは……一言で「パッカーン!!」て感じ。
川津 どういうことですか!? 詳しくお願いします!
生島 日常生活でも芽依ちゃん役の芝居に関しても、とにかく(目や口が)開いてるなあって感じなんですよ。彼女も役に近いタイプだと思います。
岡 みんなでごはんに行ったときも、1人だけリアクションの大きさが違うよね。
川津 役の影響だと思いたいです!(笑) 内藤さんは……いじられるときもあるし、いじるときもある。“どんなポジションでもいける系”ですね。一言で言うと「空気読める」だと思います! みんなのテンションが低めになっているときは、ちょっとふざけて明るくしてくれるし、大事なシーンの前はしゃべらずに空気を引き締めてくれるし。……なんでそんなに笑いをこらえてるの?(笑)
内藤 (笑)。大丈夫? みんな納得してる?
生島 うん。そういうところが主演っぽいなと思いますよ。
山口 いい感じの答えだと思う。座長って感じしますし(手でゴマをする動きをしながら)。
内藤 その手、やめろ!(笑) 貴也も紹介が難しいんですが、最近感じてるのは……一番いじる人だよね。
岡 ああ、そうだなあ!
内藤 たぶん今、岡くんが声を大にしたのは、一番いじられてるから。貴也に関しては、最初は天然だと思ってたけど、意外に子供っぽいというか「無邪気」なんですね。慧士にも「これやってみろよ」って無茶振りするじゃん。
富樫 うん、ありますね。
山口 ……ごめん。今僕、青木さんをどう紹介するか考えてて全然話が入ってこなかった(笑)。青木さんはなんだろう……「カフェイン中毒」って感じですかね!?
一同 (笑)
青木 ひどいなあ!
山口 あとは「経験値豊富」なイメージです。こういう取材でも面白いエピソードがポンポン出てくるんですよね。クールな感じだと思っていたら、意外としゃべってくれるし、みんなをまとめてくれてるので頼りにしてます。
川津 一番人のことをよく見ている気がしますね。
青木 結局一言で言うとどっち? 「カフェイン中毒」か「経験値豊富」か。
山口 け……経験値豊富……。
川津 渋々じゃん!
一同 (笑)
岡さんは「辞書」(富樫)
──続いて青木さんから富樫さんの紹介をお願いします。
青木 「真面目」という言葉がこんなに似合う人はほかにいないと思います。撮影がない日でも6時に起きているらしいんですよ。
富樫 そうですね、だいたい寝るのは夜9時、10時くらいです。
青木 現場にも入り時間の30分前には絶対に来てるし。僕たちが来る頃には「おはようございます!」「よろしくお願いします!」って挨拶してるんです。それがもう、けなげでかわいくて。真面目すぎる反動で、たまにはっちゃけるときもまたかわいいんですよ。(黙っている富樫を見て)……照れるなよ!(笑)
川津 打ち解けると、どんどんかわいいところが見えてくるタイプですね。やっぱり今照れてるよね? 赤いもん!
青木 こんな感じで、かわいくて真面目な男の子です。
富樫 えー……ありがとうございます。僕が岡さんを紹介するとしたら「辞書」ですかね。本当になんでも教えてくれるし、質問したら常に120%の答えを返してくれるんです。
生島 まあそれが迷惑なときもあるんだよね(笑)。
一同 (笑)
生島 撮影でテレビシリーズの放送が観られなかったときは、楽屋で動画を観ることがあるんです。みんな集中して自分のシーンを観ているんですけど、岡くんだけ別次元で「ここは『仮面ライダーアマゾンズ』のオマージュで……」とか言ってて、「今こっち集中してるから!」と思うときがあって。みんなもそうでしょ?
山口 そうそうそう!
青木 貴也に至っては、このあいだちょっと怒ってましたからね。「静かにしてよ!」って(笑)。
生島 みんな切に願っているのは、岡くんにあれを仕事としてやらせてあげてくれ!ってこと。副音声とかの仕事をやってくれれば、こっちに被害は及ばないから(笑)。
素面での錫音の変形を「やらせていただけませんか」とお願いした(岡)
──「劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本」は「セイバー」として初の劇場版です。テレビシリーズのパイロット版も手がけた柴﨑貴行さんが監督されていますが、現場ではどんなお話をされましたか?
内藤 1、2章を撮っているときから、飛羽真を作り込むためにたくさんお話をさせていただいたんですが、芝居の話が終わったら絶対にゲームの話をしていたんです。柴﨑さんも僕もゲームが好きなので。今回の劇場版でももちろんお芝居についてお話しましたが、一番多かったのはゲームの話ですね(笑)。
──それくらい、もう飛羽真という役については完成していたということですね。
内藤 はい。僕が作ってきたものを監督も信頼してくれているので。本当にプライベートな話ばかりでした。
青木 柴﨑監督って最初はちょっと怖い印象だったんですが、接しているうちに「寡黙な方なんだな」とわかってきて。内藤くんからゲームの話を聞いていたので、僕もその会話に参加しました。
生島 僕は1、2章にも制作発表会見にも出ていないので、柴﨑監督とは今回がはじめましてだったんです。瞭くんが言うように寡黙な監督なので、プライベートな面でのコミュニケーションはなかなか取れませんでした!
一同 (笑)
富樫 自分も柴﨑監督の現場は初めてだったので、これからもっとコミュニケーションを取っていけたらなと思いますね。役については僕自身に任せていただけた印象です。
山口 監督もゲームの話をすると“辞書”化しますよ。いろいろ知識が出てくる。僕が1、2章で柴﨑監督にお世話になったときは、どうしたらいいのか右も左もわからない状態でした。でも最近はいい意味で「倫太郎はこうあるべき」と言われることが少なくなってきたので、自分でキャラクターを提示できているのかなと感じています。あと柴﨑監督のお子さんがたまたま“りんたろう”という名前なので、現場に来ていたときに仲良くさせていただきました。「同じ名前だから一緒に写真撮って!」って言われて(笑)。
川津 普段のテレビシリーズと劇場版では、実はけっこう芽依のテイストが違うんです。劇場版では真剣な表情が多いので苦労すると思ったのですが、自分が思う方向のお芝居でOKをいただけました。でも柴﨑さんに担当していただくのは久々だったので、最初のシーンはちょっと緊張しちゃいました(笑)。
岡 僕は今回初めて柴﨑監督とご一緒したのですが、ある意味「大秦寺さんはこういうキャラクターになりました」と提示できたかなと思っています。大秦寺さんの聖剣は音銃剣錫音(おんじゅうけんすずね)と言うんですが、僕はまだ素面で錫音の変形をやったことがなかったんです。今回それを「やらせていただけませんか」とお願いして、監督に許してもらったシーンがあります。
──岡さんご自身が希望した錫音の変形シーンには注目ですね。
岡 そうですね。錫音のおもちゃもヒットしてくれたらいいですね!
一同 (笑)
──では最後に内藤さんから、改めて劇場版の見どころを教えていただければと思います。
内藤 今回の劇場版では、初めて6人での同時変身を披露しています。かなりかっこいい映像になっているので、ぜひ楽しみにしていただきたいです! あと僕個人の話になってしまうのですが、今回ナパーム弾を20連発爆破させたシーンがあります。画面越しにも迫力が伝わると思うので、ぜひ劇場でご覧いただけたらと思います。
2020年12月4日更新