映画ナタリー PowerPush - ナタリー×「龍三と七人の子分たち」
ジジいいね!松井玲奈が北野映画を初鑑賞 “ジジイ”グループの固い絆にシンパシー
興味を持った映画はなんでも観ます! ホラー以外は(笑)
──SKE48を卒業されてからは、以前より自分の時間も持てるようになりましたか?
はい。映画を観たり、本やマンガをゆっくり読んだりできる時間が増えました。
──松井さんは、どんな映画がお好きなんですか?
ドキュメンタリーとか、実在した人の人生を再現した作品が好きです。でも好き嫌いなく、興味を持ったものはなんでも観ますよ! なんでも……ホラー以外は(笑)。コメディ系だと、三谷幸喜さんの作品が特に好きです。「THE 有頂天ホテル」とか。新作の「ギャラクシー街道」も、予告編を観ただけで笑っちゃいました。
──先日登壇されていた「ファンタスティック・フォー」のイベントでは、(参照:松井玲奈が“アメコミファン目指す”と宣言、「ファンタスティック・フォー」試写)アメコミ系作品もたくさん観たいとおっしゃってましたね。
そうなんです。それで最近ようやく、「X-MEN」と「スパイダーマン」を観たんです。「スパイダーマン」は小さい頃観たことがあったんですが、記憶がほとんどなくて。
──「スパイダーマン」は新シリーズですか?
あえて、一番最初の作品から。
──サム・ライミ監督版ですね。いかがでしたか?
「なんて楽しいんだろう!」って。この歳になって観直すと、また違った面白さがありました。「X-MEN」も、断片的にはストーリーを知ってたんですよ。「オオカミみたいになるんでしょ?」みたいな(笑)。でもアメコミ系の作品はシリーズものが多いし、ほかの作品とリンクしていくので、原点から学んでいるこの時間にすごくわくわくしています。
──新作映画で、最近のイチ押しは?
「アントマン」が斬新な設定で面白かったです。だって、ヒーローが小さいんですよ!?
──おもちゃの機関車にひかれそうになったり(笑)。
画を引きで観たとき、大きな画面で小さい出来事が起きてるのが最高でした。普通なら通れないような穴も、小さくなってすり抜けたりとか。日本では特撮ものやヒーローものがたくさんありますけど、あのサイズで戦う発想って今までなかったなって。いろんな人にオススメしたいです! あと今気になるのは、やっぱり北野監督ですかね。昔の作品も観てみたいです。
北野監督の作品とグッと距離が縮まりました
──北野作品デビューを飾りましたもんね!
北野監督の映画って、実はすごく難しそうなイメージがあったんです。昔、海外の映画祭で賞を獲得されてましたよね?
──「HANA-BI」ですかね。(※第54回ヴェネツィア国際映画祭にて金獅子賞を受賞)
子供の頃に「北野監督が受賞」っていうニュースを目にしたんです。「わあ、すごーい」と思ったんですけど、そのときに流れた映画のワンシーンが、まだ幼かった私にとっては難解で。だからなんとなく、自分の中ではずっと(北野作品は)遠い存在でした。そういう中で「龍三と七人の子分たち」に出会えて、グッと距離が縮まったような気がします。ほかの作品も観たいって思うきっかけになりました。
──「アウトレイジ」は怖そうだとおっしゃってましたが、「龍三と七人の子分たち」を観たあとだと感じ方が違うかもしれません。
確かに! ぜひとも挑戦したいです。
──それでは最後に、「龍三と七人の子分たち」を同世代のファンに向けてオススメしてください。
みんなが知ってるような、キラキラしてる男子は出てこない(笑)。でも、歳を重ねてから出てくるカッコよさっていうものを存分に感じられる作品です。「おじいちゃんってカッコいいんだ!」って思える。そういう映画、なかなかないですよね? とてもコミカルなので、構えずにリラックスして観れますよ。
- Blu-ray / DVD「龍三と七人の子分たち」2015年10月9日発売 / バンダイビジュアル
- スペシャルエディション特装限定版
- [Blu-ray Disc+DVD] 7560円 / BCXJ-1030
- [DVD2枚組] 6480円 / BCBJ-4715
- 通常盤 [Blu-ray Disc] 5184円 / BCXJ-1029
- 通常盤 [DVD] 4104円 / BCBJ-4714
特典映像
特報 / 予告編(ロングver.&ショートver.) / TVスポット / 特別映像「ジジイ映画の楽しみ方」
特装限定版特典
特典ディスク(メイキング映像、キャストインタビュー、完成披露試写会、初日舞台挨拶、ミニ特番「俺たちに明日なんかいらない ジジイが最高スペシャル!!」、海外版予告編)/ 解説書(24P)/ 特製ブックケース付きスペシャルパッケージ
共通特典
特報 / 予告編 / テレビスポット / 特別映像「ジジイ映画の楽しみ方」/ 日本語・英語字幕付き
あらすじ
70歳の高橋龍三(藤竜也)は、「鬼の龍三」と呼ばれおそれられていた元ヤクザの組長。ある日、オレオレ詐欺に引っかかったことをきっかけに、元暴走族で構成される「京浜連合」と因縁めいた関係になる。詐欺や悪徳商法を繰り返す「京浜連合」にお灸を据えるため、博打好きの兄弟分「若頭のマサ」(近藤正臣)や寸借詐欺で生活する「はばかりのモキチ」(中尾彬)、戦争に行ったこともないのに今でも軍服に身を包む「神風のヤス」(小野寺昭)、ほかにも「早撃ちのマック」「ステッキのイチゾウ」「五寸釘のヒデ」「カミソリのタカ」という異名を持つ仲間たちと「一龍会」を結成。次々に「京浜連合」の活動を妨害していくが……。
スタッフ
監督・脚本・編集:北野武
音楽:鈴木慶一
キャスト
龍三親分:藤竜也
若頭のマサ:近藤正臣
はばかりのモキチ:中尾彬
神風のヤス:小野寺昭
早撃ちのマック:品川徹
ステッキのイチゾウ:樋浦勉
五寸釘のヒデ:伊藤幸純
カミソリのタカ:吉澤健
マル暴の刑事・村上:ビートたけし
- ナタリー×「龍三と七人の子分たち」
- EXILE / 三代目 J Soul Brothers NAOTO
- 芸人 大久保佳代子
- マンガ家 清野とおる
- Dream / E-girls Aya
- 監督 北野武
松井玲奈(マツイレナ)
1991年7月27日生まれ、愛知県出身。2008年、SKE48の1期生としてオーディションに合格しデビューを飾る。その後、AKB48に選抜入りを果たすなどグループの中心メンバーとなり、2014年からは期間限定で乃木坂46の活動を兼任。2015年8月31日に行われた公演をもってSKE48を卒業した。主な出演作に、ドラマ「マジすか学園」「マジすか学園2」など。2014年公開作「gift」で遠藤憲一とダブル主演を務め、2015年にはテレビアニメ「電波教師」で声優初挑戦。現在、ニッポン放送「ミュ~コミ+プラス」に月曜アシスタントとして出演している。