龍臣くんは「普通のファンか?」っていうときがある(小池)
──今回の「劇場版ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル」には、前作のウルトラマンジード / 朝倉リク役の濱田龍臣さんがゲスト出演されています。先輩ウルトラマンである濱田さんと、撮影現場などではどんな話をされましたか。
小池 龍臣くんはもともとウルトラマンがすごい好きなので「R/B」ももちろん観てくれてて、劇中に出てくる「あやかほし饅頭」のCMソングを覚えて歌ってくれました。ほかにも歴代のウルトラマンのモノマネをよく現場でしてくれます。ウルトラマンだけじゃなくて、愛染(マコト)さんとかもやってました(笑)。
──それはぜひ見てみたいですね。
小池 けっこうクオリティが高いんですよ。役者としてもウルトラマンとしても先輩なんですけど、しゃべってるとたまに「普通のファンか?」っていうときがありました(笑)。いい意味で先輩っぽくなくて。
──濱田さんは年齢的にも若いですしね。
小池 そうですね。とにかく一緒に「R/B」の映画を作ってくれているというか。一緒に「R/B」という世界観を楽しんでくれながら、支えてくれる印象でしたね。
──濱田さんは「ウルトラマンジード」の際に、歴代最年少の16歳(当時)でウルトラマンに変身することが話題になりました。それが先輩ウルトラマンになるというのは感慨深いですね。
平田 あのリクが後輩にどう接するのかは、ウルトラマンファンにとっても見どころというか、気になるところだと思います。でも僕らとしては、先輩というよりは家族に近い感じでゲストに来てくれたのがうれしかったです。
「アサヒも変身するよ」と聞かされてびっくり(其原)
──今回の映画は、テレビシリーズから1年後という設定ですが、演じるにあたって変えた部分はありますか。
小池 イサミは1年経って成長して、筋が1本通っているイメージですね。テレビシリーズと違って少し落ち着いていると思います。「自分が、自分が」と前に出るのではなくて、俯瞰で見るところも多かったりしたので、その成長したイサミを表現しようと思って挑みました。
平田 カツミは本編ではかなりまっすぐで、これと決めたらそのまま突き進む部分があったんですけど、劇場版ではイサミとアサヒが自分の進路を決めていく中で、カツミは「自分はウルトラマンなのか、湊カツミなのか」と迷うんですよ。
──予告でも、謎のウルトラマンであるトレギアから「君はウルトラマンか? 湊カツミか?」と問いかけられていました。
平田 だからそこが解決しないように迷ったまま演じようと心がけていました。
──怪獣が出なくなって1年後、イサミとアサヒはやりたいことがあるのにカツミだけ夢が見つからない、という導入が面白かったです。
平田 自分が敵といいますか。そのあたりのお芝居はすごく悩みました。
其原 アサヒは本編と同じように明るく、いつも通り元気にやりました。でも今回、アサヒは変身するんですよ。
──ひさびさのウルトラウーマンであるウルトラウーマングリージョにアサヒが変身するのは映画の見どころの1つです。変身することはどの段階で知ったんですか?
其原 オーディションのときは、ウルトラマンの妹だとしか聞いてなかったんです。出演が決まったときも、同級生のみんなから「ウルトラマンに出るの? じゃあ変身するの?」って聞かれて、違うと言ってたのに(笑)。撮影が3月ぐらいに始まって、6月ぐらいに「映画でアサヒも変身するよ」と聞かされて。びっくりしました。でもウルトラウーマンが歴代でもあまりいないということで、皆さんの期待を裏切らないように、グリージョではカッコよさを出しつつ、アサヒっぽさも出していけたらいいなと。
──普段はほんわりしてるアサヒが、変身して急にキリッとカッコよくなったら違和感があるかもしれないし、難しそうですね。戦闘シーンのアテレコは初めてですか?
其原 初めてなので難しかったです。蹴ったり、あるいは攻撃されたときの感じをどんな声で表現したらいいんだろうって。まず見本がないから、監督も「どうしたらいいんだろうね?」みたいな感じで、試行錯誤でした。さっきも言いましたけど、カッコよすぎても駄目だし、逆にアサヒっぽすぎるとちゃんと戦ってないみたいになるので。
──お兄ちゃんたちからアドバイスはなかったんですか?
小池 してないです。僕らとは勝手が違いますからね。
平田 俺たちと同じになっちゃいけないと思っていたので言わなかったです。
其原 アテレコのときに2人もいてくれたんですけど、「すごーい」「こんな感じなんだ」みたいなことしか言ってませんでした(笑)。
小池 俺、視聴者みたいだったよね。「グリージョかわいいー」みたいな(笑)。
平田 そうそう。
其原 いろんなバージョンを録ってみたんです。それで実際に映像を観て「この声が使われたんだ」みたいな感じでした。
視聴者の皆さんも自分を投影しやすかったと思う(平田)
──グリージョがどんなキャラになったのかはぜひ劇場で、ということで。最後に、皆さんから映画の見どころをお願いします。
其原 テレビシリーズの1年後ということで、湊兄妹とお父さんお母さん、ゲストのリク、それぞれが個々にがんばる姿が1つの映画にギュっと詰まっているので、すごく見ごたえがあるんじゃないかなと思います。あとは、敵ですけどトレギアがめちゃくちゃ強くてカッコいいです! そんなトレギアに私たち3人が力を合わせて挑む姿を、ぜひスクリーンで観ていただきたいです。
小池 さっきも言ったように、テレビシリーズの「R/B」は殻を破って新しいことに挑戦する作品だったと思うんです。そこで積み上げたものが、劇場版では集大成として描かれているのではないかと。ウルトラマンのニュージェネレーションの中でも、今までにない一風変わった作品になっています。あとは「R/B」のみんなの人間ドラマもそうなんですけど、リクくんが湊家の家族と接するというシーンも見どころです。
──みんなで食事するシーンもありましたね。
小池 そういった、1人ひとりにフォーカスを当てた部分も見どころです。
平田 今回の映画は「セレクト!絆のクリスタル」というタイトルですが、いろんな方向の絆が描かれているんです。家族の絆、兄妹の絆、それからカツミと、高校時代の友達である戸井との絆。いろんな方向の絆が出てくるので、自分と近しいものを感じてもらえるのではないかと思います。
──どんな人が観ても自分と誰かを重ねる部分があると。
平田 そうですね、テレビシリーズから通して「R/B」が伝えたかったのは、ありふれた日常から物語がスタートするというところでした。僕たちが普通の場所、普通の人間からウルトラマンに変身してるからこそ、視聴者の皆さんも自分たちを投影しやすかったと思うので、劇場版でも引き続きそのように観ていただければうれしいです。
- 「劇場版ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル」
- 2019年3月8日(金)全国公開
- ストーリー
-
湊家が暮らす綾香市に怪獣が出現しなくなり、平和を取り戻して1年。夢に向かって歩む弟・イサミや妹・アサヒに対し、兄・カツミは将来の進路を決めかねている。そんなカツミの心にトレギアと名乗る謎の存在が接近し、彼を地球から遠く離れた怪獣たちが棲む異星へと飛ばしてしまった。同じ頃、地球では綾香市に怪獣・スネークダークネスが出現。イサミが変身したウルトラマンブルと、別の世界からやって来たウルトラマンジード(朝倉リク)が敵を迎え撃つが……。
- スタッフ / キャスト
-
監督:武居正能
主題歌:「ヒカリノキズナ」つるの剛士×DAIGO(ポニーキャニオン)
出演:平田雄也、小池亮介、其原有沙、眞鍋かをり、山崎銀之丞、西井幸人、木下彩音、原日出子、濱田龍臣ほか
声の出演:内田雄馬、湯浅かえで、潘めぐみ
- 「劇場版ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル」公式サイト
- 「ウルトラマンR/B」 (@ultraman_series) | Twitter
- 「劇場版ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル」作品情報
©劇場版ウルトラマンR/B製作委員会
- 「ウルトラマンR/B」Blu-ray BOX I
(第1話~第13話収録) -
発売中
[Blu-ray] 23760円
BCXS-1390
-
作品解説書
SPECIAL DISC
- メイキング
- 第1回 湊家ファミリートークショー
- ノンテロップオープニング
- ノンテロップエンディング
- ルーブクリスタルナビ
- 製作発表会ダイジェスト
- 「ウルトラマンR/B」カウントダウンメッセージ
- 「ウルトラマンオーブ THE CHRONICLE」第26話「届けオーブの祈り! 新たなる英雄(ヒーロー)登場!」
- 監督コメント付き次回予告
ほか
発売・販売元:バンダイナムコアーツ
©円谷プロ ©ウルトラマンR/B製作委員会・テレビ東京
- 「ウルトラマンR/B」Blu-ray BOX II
(第14話~第25話収録) -
発売中
[Blu-ray] 23760円
BCXS-1391
-
作品解説書
SPECIAL DISC
- メイキング
- 第2回 湊家ファミリートークショー
- 未公開シーン
- ノンテロップオープニング
- ノンテロップエンディング
- ルーブクリスタルナビ
- 監督コメント付き次回予告
ほか
発売・販売元:バンダイナムコアーツ
©円谷プロ ©ウルトラマンR/B製作委員会・テレビ東京
- 平田雄也(ヒラタユウヤ)
- 1993年6月20日生まれ、神奈川県出身。2014年、「WILD HALF-奇跡の確率-」で自身初の舞台にして主演を務める。その後「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』」「ライブ パフォーマンス ステージ『チア男子!!』」「おおきく振りかぶって」などの舞台作品や、映画「ホーンテッド・キャンパス」「人狼ゲーム ラヴァーズ」などに参加。2019年冬に劇場公開予定の映画「車線変更-キューポラを見上げて-」では主演を務める。
- 小池亮介(コイケリョウスケ)
- 1995年11月17日生まれ、静岡県出身。2010年、ミュージカル「『エア・ギア』 vs. BACCHUS Top GearRemix」の2代目アキト・アギト役でデビュー。殺陣・アクション・日本舞踊・女形の舞踏など幅広いスキルでジャンル問わず活躍し、舞台「毛皮のマリー」「劇団☆新感線『髑髏城の七人』 Season月 下弦」にも参加した。
- 其原有沙(ソノハラアリサ)
- 2001年8月24日生まれ、東京都出身。2歳で子役として活動を始め、広告モデルやCM出演など活躍の場を広げる。ファッション誌・ラブベリーのレギュラーモデルとしても活動。主な出演作に映画「シンデレラゲーム」、舞台「城下町のダンデライオン」「僕らのピンク スパイダー」、ドラマ「咲-Saki-阿知賀編」などがある。NHK Eテレ「すイエんサー」にすイエんサーガールズとして出演中。
2019年4月15日更新