わかりますよね? 私が言いたいこと(其原)
──皆さん、家族のように仲がいいとは思うんですが、それでも「実は言いたくても言えなかった」ことはありますか?
其原 はい!(挙手) この2人、「EXPO」のショーの合間とかにいっつも一緒にテレビゲームをしてるんですよ。で、私はゲーム持ってないんです。
小池 そうだな。
其原 「そうだな」じゃなくて!(笑) わかりますよね? 私が言いたいこと。
小池 一緒に遊びたいってことでしょ。
其原 そうです。2人でいるときはゲームで遊んでもいいんですけど、3人でいるときはみんなでお話とかすればいいんじゃないかなー?って。なのに楽屋に戻ったらすぐ「雄也さん、ゲームしましょう!」って。
小池 ごめんね、仲間はずれが嫌だったんだね。
其原 そう。だから控え室で私は寝るしかなかったんです。
平田 それ、早く言ってよ……(苦笑)。
其原 だって盛り上がってるんだもん。
平田 でも新しいソフトが出たばっかりだったから……(笑)。
──本物の兄妹みたいな喧嘩ですね(笑)。
其原 でも褒めたいところもあります。イサ兄はいい意味で誰にでも同じ態度、接し方なので、そこはすごくいいところだなって。カツ兄は……すごく礼儀が正しい(笑)。
平田 なんだ? 褒めるのに笑うのか?
小池 いや、アサヒが笑ってる理由、俺はわかるよ(笑)。礼儀正しいっていうか、丁寧すぎるんですよね。イベントとかの打ち合わせで、丁寧すぎてすごい遠回しになってるというか。言いたいことが相手に伝わらないんじゃないかって。
其原 そう、言いたいことがあるなら言えばいいのに。カツ兄は優しいからだと思うんですよ。思うんですけど、いっつも「別にいいんですけど……」みたいになってて。
小池 打ち合わせでスタッフさんに何かを提案したいときにも……ちょっと雄也さんの真似しますね。「ここ直してほしいんですけど……あ、すいませんちょっと、これ……いや、いいんですけど、いいんですけど……」(笑)。
其原 「できればでいいんで、できれば!」(笑)。
小池 「できれば、ここを消してもらえれば……あ、いや全然、できるんですけど……消せたりしてもらえないかなと……」みたいな、こういう言い方なんです。俺がズバズバ言っちゃうので、2人でちょうどいい具合なんじゃないかなとも思うんですけど。
其原 カツ兄がめっちゃ遠回しに言ってるなと思ったら、そのあとにイサ兄がズバッと言うので、バランスは取れてると思います。
──兄弟っぽい対照的な感じなんですね。……あれ、平田さんどうかしましたか。
平田 (ずっと前髪をいじりながら)すいません、ちょっと髪の分け目がわからなくなって。大丈夫です、失礼しました。
小池 そういうところが天然って言われるんだよ(笑)。
一同 (笑)
毎日が日進月歩でした(小池)
──続いて、「ウルトラマンR/B」のテレビシリーズおよび劇場版の撮影を終えての感想を伺いたいと思います。
其原 私は、歴史あるウルトラマンシリーズの作品にぜひ自分も加わりたいなという思いでオーディションを受けて、見事に受かって……。
小池 見事に?(笑)
平田 自画自賛、いいことだよ(笑)。
其原 今なんで「見事に」って言っちゃったんだろう……?(笑) 見事にというか、なぜか受かって。湊アサヒっていうヒロインの役をいただいて、うれしかった半面不安とかプレッシャーもあったんですけど、共演者やスタッフの皆さんがすごく温かくて、撮影が毎回楽しかったです。
小池 僕はテレビシリーズの撮影を終えて、達成感というかホッとした気持ちはありました。でも、あくまで1つの区切りで。撮影が終わってからもイベントや映画がありますし、まだまだウルトラマンとしての使命は終わらないなと。
──歴史あるシリーズということもあって、今後もウルトラマンを背負うプレッシャーがありそうです。
其原 確かに、ウルトラマンをやってた方はその名前がずっと付いて回りますよね。
小池 いや、プレッシャーはあまりないです。自分がやらせてもらった湊イサミという役は、過去のウルトラマンにはない少し砕けた感じのキャラということもあって、変な責任感や気負いみたいなものは特にありません。
──「R/B」は作品全体にコメディ要素も多いですし、イサミも正義の防衛チームなどに所属してるわけではなく、普通の青年ですからね。
小池 そうですね。ブルに変身してからも、いろいろふざけたりするので。
──平田さんは撮影を終えてどうでした?
平田 この半年間でテレビシリーズ25話と劇場版を一気に撮っていたので、最後の日は感慨深いものでした。クランクアップ前日、1話からの台本を自宅に積み重ねたものを見たら、すごい厚さになってたんですよ。「自分たちは半年間の中でこれだけのことを、スタッフさんと協力し合いながら駆け抜けたんだ」と考えたときにちょっとグッときてしまいましたね。
──皆さん、それぞれ今まで舞台やドラマに出演されていたと思うんですが、「ウルトラマンR/B」では新しい経験ができたなと思った部分はありますか。
小池 僕はこれまで舞台のお仕事が多めだったので、映像でのお芝居が初めてだったんです。だからカメラの前で、みんなと1つのカットやシーンを作り上げないといけないという瞬発力が必要とされる撮影も初めてだし、たわいもないことですけど、朝集合して車に乗ってロケ場所に行って、待機場所に着いてメイクして……っていうリズム感も新鮮でした。あとは特撮ということで、怪獣が目の前にいるお芝居も初めてだし、変身シーンでは不思議な空間にいないといけない(笑)。初めてのことだらけでした。
──勉強になった、という感じですかね。
小池 はい。毎日が……なんだっけ? なんとか月歩。
平田 日進月歩?
小池 日進月歩でした。
平田 聞いてまで使うほどの言葉じゃないよ(笑)。
其原 私は2歳ぐらいからいろんなお仕事をさせてもらってはいるんですけど、イサ兄と一緒で、長い期間をかけての撮影は初めてだったんです。ドラマには出たことがあるんですけど、レギュラーは初めてで。だから家族を演じた皆さんとほとんど毎日、当たり前のように会うのも不思議でしたし、撮影が全部終わってないのにオンエアされて、観た人から感想をもらえたりするのも不思議でした。あとは今までにないことだと変身ですね。こういう特撮ものに出ないとなかなかできない体験だと思って……今、当たり前のこと言いましたかね?(笑)
──大丈夫です(笑)。
平田 僕は「お芝居」っていう面に関しては、これまでのお仕事と気持ちは変わらず挑んでます。ただ、そのお芝居の中でも「ヒーローとはなんぞや」という部分はクランクイン前からずっと考えてましたね。「ウルトラマンR/B」は「今までのウルトラマンっぽくないところを出していこう」「殻をぶち破っていこう」というのをモットーに、いろんなことに挑戦した作品なんですけど、ウルトラマンがヒーローであることに変わりはないので。じゃあ自分はどういう存在でいればいいのか? すぐに答えは出なかったけど、とにかく一生懸命にやってお子さんだけじゃなく大人の方も憧れるヒーローにしたいなということを、これだけ考えながらやったのは初めてです。答えは出てないかもしれませんが、ずっと模索してました。
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龍臣くんは「普通のファンか?」っていうときがある(小池)
- 「劇場版ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル」
- 2019年3月8日(金)全国公開
- ストーリー
-
湊家が暮らす綾香市に怪獣が出現しなくなり、平和を取り戻して1年。夢に向かって歩む弟・イサミや妹・アサヒに対し、兄・カツミは将来の進路を決めかねている。そんなカツミの心にトレギアと名乗る謎の存在が接近し、彼を地球から遠く離れた怪獣たちが棲む異星へと飛ばしてしまった。同じ頃、地球では綾香市に怪獣・スネークダークネスが出現。イサミが変身したウルトラマンブルと、別の世界からやって来たウルトラマンジード(朝倉リク)が敵を迎え撃つが……。
- スタッフ / キャスト
-
監督:武居正能
主題歌:「ヒカリノキズナ」つるの剛士×DAIGO(ポニーキャニオン)
出演:平田雄也、小池亮介、其原有沙、眞鍋かをり、山崎銀之丞、西井幸人、木下彩音、原日出子、濱田龍臣ほか
声の出演:内田雄馬、湯浅かえで、潘めぐみ
- 「劇場版ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル」公式サイト
- 「ウルトラマンR/B」 (@ultraman_series) | Twitter
- 「劇場版ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル」作品情報
©劇場版ウルトラマンR/B製作委員会
- 「ウルトラマンR/B」Blu-ray BOX I
(第1話~第13話収録) -
発売中
[Blu-ray] 23760円
BCXS-1390
-
作品解説書
SPECIAL DISC
- メイキング
- 第1回 湊家ファミリートークショー
- ノンテロップオープニング
- ノンテロップエンディング
- ルーブクリスタルナビ
- 製作発表会ダイジェスト
- 「ウルトラマンR/B」カウントダウンメッセージ
- 「ウルトラマンオーブ THE CHRONICLE」第26話「届けオーブの祈り! 新たなる英雄(ヒーロー)登場!」
- 監督コメント付き次回予告
ほか
発売・販売元:バンダイナムコアーツ
©円谷プロ ©ウルトラマンR/B製作委員会・テレビ東京
- 「ウルトラマンR/B」Blu-ray BOX II
(第14話~第25話収録) -
発売中
[Blu-ray] 23760円
BCXS-1391
-
作品解説書
SPECIAL DISC
- メイキング
- 第2回 湊家ファミリートークショー
- 未公開シーン
- ノンテロップオープニング
- ノンテロップエンディング
- ルーブクリスタルナビ
- 監督コメント付き次回予告
ほか
発売・販売元:バンダイナムコアーツ
©円谷プロ ©ウルトラマンR/B製作委員会・テレビ東京
- 平田雄也(ヒラタユウヤ)
- 1993年6月20日生まれ、神奈川県出身。2014年、「WILD HALF-奇跡の確率-」で自身初の舞台にして主演を務める。その後「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』」「ライブ パフォーマンス ステージ『チア男子!!』」「おおきく振りかぶって」などの舞台作品や、映画「ホーンテッド・キャンパス」「人狼ゲーム ラヴァーズ」などに参加。2019年冬に劇場公開予定の映画「車線変更-キューポラを見上げて-」では主演を務める。
- 小池亮介(コイケリョウスケ)
- 1995年11月17日生まれ、静岡県出身。2010年、ミュージカル「『エア・ギア』 vs. BACCHUS Top GearRemix」の2代目アキト・アギト役でデビュー。殺陣・アクション・日本舞踊・女形の舞踏など幅広いスキルでジャンル問わず活躍し、舞台「毛皮のマリー」「劇団☆新感線『髑髏城の七人』 Season月 下弦」にも参加した。
- 其原有沙(ソノハラアリサ)
- 2001年8月24日生まれ、東京都出身。2歳で子役として活動を始め、広告モデルやCM出演など活躍の場を広げる。ファッション誌・ラブベリーのレギュラーモデルとしても活動。主な出演作に映画「シンデレラゲーム」、舞台「城下町のダンデライオン」「僕らのピンク スパイダー」、ドラマ「咲-Saki-阿知賀編」などがある。NHK Eテレ「すイエんサー」にすイエんサーガールズとして出演中。
2019年4月15日更新