映画ナタリー Power Push - 「手裏剣戦隊ニンニンジャーVSトッキュウジャー THE MOVIE 忍者・イン・ワンダーランド」
ニンニンジャー&トッキュウジャーがそれぞれ全員で座談会 2大スーパー戦隊の化学反応
役の声がなかなか出せなかった
──まずは「お帰りなさい!」と言わせてください。トッキュウジャーを演じるのは4月にFLT(ファイナルライブツアー)が終わってから半年ぶりくらいだったと思うんですが、いかがでしたか?
長濱慎 苦労しましたねえ。明くんの声が最初なかなか出なくて。普段と違って、結構低めに声出してたんで。
平牧仁 しばらく鬼教官やってたからね(ドキュメンタリードラマ「強靭ボディSEXYボディ」)。
長濱 そうそう(笑)。パッと変えられないというか。それはちょっと苦労しました。たぶんカグラもそうだと思うんだけど。
森高愛 うん。カグラの声が高いから、高くしたら高すぎちゃって……。
平牧 森“高”愛だけに?
森高 もう、うるさいよ!(笑) それで低くしようとしたら低すぎて。正解がわかんなくて、迷ったまま終わりました。
横浜流星 終わっちゃったんだ(笑)。
──そうだったんですか。観ている側としては「ああ、トッキュウジャーが帰ってきた!」と感じて、まったく違和感がなかったです。
志尊淳 意識することは特になかったですね。ただ僕の場合髪の毛が……(志尊はドラマ「5→9~私に恋したお坊さん~」出演のため、昨秋丸刈りにしていた)。
一同 (笑)
志尊 本当は髪あったんですよ、(「VS」の)撮影中は。
──生えてた?
志尊 生えてたんですよ。
平牧 ハゲちゃったみたい(笑)。
志尊 (笑)。だけどやっぱり、小さい子が観たときにちゃんとライトだって思ってもらいたかった。そこは忠実にやりたいなってことで、カツラを用意してもらいました。まあ迷ったって言いつつも、僕たちみんな1年間やってきたので、やったらもうそのキャラクターはその人そのもの。だからそこは大丈夫だと思います。
小島梨里杏 うんうん。全然平気だったよね。
電車はやっぱり居心地がいい
平牧 放送当時と同じクルーの方がゴソッと入ってくださったんですよ。カメラマンさんしかり、照明さんしかり、音響さんしかり、以前と同じように接してくれるので、なんとなくそこで感覚がわかって「あっこうだったな」って、だんだん役が自分にハマっていきました。あれ、セットが最初だったんだっけ?
横浜 そう、俺たち(平牧、小島、横浜、森高)は。
平牧 忍術道場のセットが最初だったから、入りやすかったですね。衣装を着て、調ったセットの中にいれば、その世界にパッと入れるので。僕は演技するのが久しぶりだったから、最初はセリフ言うのもドキドキだったんですけど。
小島 必死に練習してたよね。
志尊 そこんとこどうだったの、大島さんは。
小島 小島だよっ(小島は「トッキュウジャー」の放送終了後、梨里杏から小島梨里杏に改名した)。
一同 あははは(笑)。
平牧 本当にこうやっていつも、中島さんが。
小島 小島だよっ!!
長濱 はははは(笑)。何回やるんだよ。
小島 ニンニンジャーのセットは初めてだったから、すごい楽しかった。トッキュウよりセットが広々してたし。
森高 広かったあー。
平牧 お金の匂いがした。
森高 ん?(笑)
小島 撮影で入らないところとかもちょっとだけウロチョロ歩いて、写真大会してました。(劇中には)トッキュウジャーの烈車は出てこないんですけど、クライナーの中には入って。クライナーでも、電車はやっぱり居心地がよかったです(笑)。
平牧 「うわあ、やっと帰ってきた感じだね」って話してたら、カメラマンの方が「ここはね、もともとは『鉄道員(ぽっぽや)』のセットで……」って話し始めたから、気分が「鉄道員」になりました(笑)。
アドリブがガンガン詰まってます
志尊 でもなんて言ってもやっぱり、チームが受け入れてくれる感じがとても温かかったです。「トッキュウジャー」は愛してもらえてた作品なんだって感じられて。すごく自由に演じられました。
──確かに小ネタがたくさん入っていて、トッキュウジャーの自由な感じがすごく出ていると思いました。
志尊 本編だと尺が決まってるからなかなかできなかったんですけど、久しぶりだったのでガンガンアドリブやってやろうっていうのがみんなの中にあって。例えばライトってよく敵の名前を間違えていたので、台本にはないけど間違えてみようかなって思って、テストのときに「間違えるから、ツッコんで」って仁くんに振っておいたんです。それで闇博士マーブロに向かって「闇博士マーブル!」って言ったら、シーンってなっちゃって(笑)。
平牧 風が強かったからさ、「間違えるからね」しか聞こえなかったの。「あ、淳間違えるんだー」ってただ思っちゃって。そういうことだったのね(笑)。
長濱 ボケ殺し(笑)。
小島 で、私が結局ツッコむっていう。
志尊 その、りり(小島)がツッコんでるテイクが本番で使われてるよね。裏でふざけたことしてるのとか、みんな使われてるところけっこうあると思う。最後のシーンの撮影ではアドリブ考えてみんなで盛り上がりすぎちゃって「えっこの人たちこんなことするの?」って、ニンニンジャーたちに呆れられてた気もします(笑)。
長濱 「楽しんでるなあ、貪欲だな、こいつら」ってね(笑)。フレームに入っては抜けて、入っては抜けてのローテーション。
小島 なんか満員電車みたいだったもんね。あそこだけ。
志尊 (烈車戦隊だけに)うまいっ! でもさ、最後のシーンほぼカットされてたよね。
平牧 (笑)。裏のお芝居はみんな、テレビシリーズより凝ってたね。理由付けも考えながら。カメラの端っこというか、抜けのときの表情が面白かったりするんで、そこにも注目してほしいです。
長濱 遊び心が詰まってる。
森高 私とりりとのラブラブシーンとかね。
小島 そうそう。今回あんまりミオとカグラの絡みがなかったんだけど、最後の最後に倒れるときに、ちょっとだけ絡んでるんです。
森高 そう、そのくらい。私とりりのDVDリリースするんで、あとはそちらでご堪能ください。
──えっ。DVD……?
小島 ……信じちゃうから! 嘘です、ごめんなさい(笑)。
平牧 タイトルは? 「百合の花園」? 「濡れた花園」?
一同 あはは(笑)。
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「手裏剣戦隊ニンニンジャーVSトッキュウジャー THE MOVIE 忍者・イン・ワンダーランド」2016年1月23日より全国公開
スタッフ / キャスト
原作:八手三郎
脚本:下山健人
監督:中澤祥次郎
キャスト:西川俊介、松本岳、中村嘉惟人、矢野優花、山谷花純、多和田秀弥、志尊淳、平牧仁、小島梨里杏、横浜流星、森高愛、長濱慎、小杉十郎太(声)、古川慎(声)、潘めぐみ(声)、山口勝平(声)、福山潤(声)、久川綾(声)、壤晴彦(声)、矢柴俊博、笹野高史、山里亮太(南海キャンディーズ)
「ニンニンジャーVSトッキュウジャー」製作委員会 ©テレビ朝日・東映AG・東映
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志尊淳(シソンジュン)
1995年3月5日生まれ。東京都出身。2015年のドラマ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「表参道高校合唱部!」「5→9~私に恋したお坊さん~」に出演したほか、映画「先輩と彼女」に主演。
平牧仁(ヒラマキジン)
1987年2月26日生まれ。東京都出身。2011年のドラマ「祝女」に出演したほか、ミュージカル「テニスの王子様」2ndシーズンに参加。2015年、男性2人組ユニット・三ツ星サラバとしての活動を開始。2016年はミュージカル「Dance with Devils」への出演を控える。
小島梨里杏(コジマリリア)
1993年12月18日生まれ。東京都出身。2015年のドラマ「表参道高校合唱部!」「子連れ信兵衛」、映画「先輩と彼女」に出演。同年、dTVドラマ「みんな!エスパーだよ!~欲望だらけのラブ・ウォーズ~」でヒロインを務める。
横浜流星(ヨコハマリュウセイ)
1996年9月16日生まれ。神奈川県出身。2015年はドラマ「JKは雪女」や主演舞台「武士白虎~もののふ白き虎~」「スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE~さよなら絶望学園~」に出演。2016年は映画「オオカミ少女と黒王子」、舞台「闇狩人」を控えている。
森高愛(モリタカアイ)
1998年1月14日生まれ。埼玉県出身。ニコ☆プチ、ラブベリー、ピチレモンなどでモデルとして活躍。主な出演作に、2012年のドラマ「ビギナーズ!」、2015年のドラマ「探偵の探偵」、映画「俺物語!!」、舞台「うっぷん ~或る女教師の死~」「俺たち賞金稼ぎ団」など。
長濱慎(ナガハマシン)
1985年9月6日生まれ。神奈川県出身。2013年に「第1回美ジネスマン&美ジネスウーマンコンテスト」でグランプリを受賞。2015年のドラマ「強靭ボディSEXYボディ シーズン4」に出演。