映画ナタリー Power Push - 「手裏剣戦隊ニンニンジャーVSトッキュウジャー THE MOVIE 忍者・イン・ワンダーランド」
ニンニンジャー&トッキュウジャーがそれぞれ全員で座談会 2大スーパー戦隊の化学反応
明のセリフの誕生秘話
──カグラのなりきりや、ヒカリのけん玉探偵など、本編でおなじみの要素もしっかり盛り込まれていますね。
横浜 そうなんです。僕は登場シーンがけん玉探偵で。テレビシリーズではけん玉を使ったアクションがなかったので、この映画が初めてで、楽しかったですね。
志尊 あそこのシーンで、横にグルンって回ってたのは流星本人?
横浜 本人、本人。全部。
平牧 へー。アクションあるのはヒカリとライトくらいだよね。僕たちは全然アクションした気がしなかった。
小島 掛け合いが多かったよね。トカミオ(トカッチとミオ)はセットで、コンビ芸が多かった。
森高 ねー! カップルで。
志尊 慎くんは、いつの間にか来ていつの間にか変身してたっていう……。
長濱 そうだよー。俺ほぼほぼ1人だったからね。完成した映画観たらなかなか出てこなくて、俺いつ出てくるのかなあって。最後しか出なくて寂しかった。
森高 でもいいところ持ってってたじゃん!
──お決まりのセリフ「俺の死に場所」が、FLTのシナリオからのつながりを思わせる言い回しになっていたのにはグッときました。
長濱 あれは最初、台本では違っていて。「生きる場所」って書いてあったんですよ。
志尊 俺も「生きる場所」ってくると思ってた。
長濱 「生きる場所」ってセリフは本編の最終回とつながってるんだけど、明にとっての生きる場所はレインボーライン、っていうのが俺の中にあったから。中澤(祥次郎)監督に「これちょっと変えたいんですけど」って相談したら、FLTの脚本を書いたのは「トッキュウジャー」メインライターの(小林)靖子さんだったので、「あ、じゃあいいよ。使って」ってあっさり言ってくれて。変えさせてもらいました。
──こだわりが詰まったひと言だったんですね。 最初のタイトルコールがまさかのトカッチの1アクションきっかけというのも、スタッフさんの愛を感じるポイントでした。
森高 確かに、トカッチ愛がすごいあるなって思った。
平牧 「トッキュウジャー」のパイロットを撮ってくださった中澤監督だったので、愛が一段と深く入ってると思います。でも線路に倒れるシーンがあったんだけど、あれガチで倒れたんだよ。
小島 あー、分身の術使うところ。
平牧 そういう倒れるときって、最初は過保護に絨毯とか積んでくれるじゃん。でもだんだん時間もなくなってきて、そしたらそのまま倒れるように(笑)。あはは。
小島 何回も全力でやってたもんね。実際使われてるのはそんなに、だけど(笑)。
平牧 しかも撮るたびに、1mmのズレもなく倒れなきゃいけないから。全力で走ってきて、同じところで起き上がって、同じタイミングで顔を向けて。めっちゃ痛かったけど、楽しかったですね。
志尊 平牧仁だからできる技だよ。
平牧 いやいやいや(笑)。
小島 でもホント、転ぶのすごくうまいんですよ。
志尊 めっちゃ転んできたもんね。
平牧 はい。1年間学んだ転び技を、あそこですべて出しました(笑)。
笑ってイマジネーションで勝っちゃう戦隊
───久々のトッキュウチェンジはいかがでしたか、スムーズに?
小島 できたー。できたよね?
横浜 一発でみんなそろったね。ちゃんと。
志尊 そこらへんは、当時の感覚を忘れてなかったですね。
──ニンニンジャーとの12人同時変身はどうでした?
志尊 同時にやらなきゃいけないんですけど、横並びなんで、端のほうの人はもう全然見えないんです。
平牧 ニンニンジャーは1人ひとりの動作が、トッキュウジャーに比べて長いんだよね、刀を回したりとか。うちらはもう、すぐ終わっちゃうんで(笑)。
森高 だからタイミングを合わせてもらいましたね。
平牧 悪いことしたね。
志尊 そうだね。
森高 あとで謝ろう。
──(笑)。去年の「烈車戦隊トッキュウジャーVSキョウリュウジャー THE MOVIE」でキョウリュウジャーと共演したときは、舞台挨拶で「先輩がすごく大きく見えた」とおっしゃっていたと思うんですが、私は今回観ていて、「トッキュウジャーがちゃんと先輩になってるなあ」とジーンとしました。
志尊 いやいや。僕たちは好きにやってたというか、現役のときのまんまやってた感じかなあって。引っ張ってくような戦隊じゃないんですよ。仲良しこよしで、笑ってイマジネーションで勝っちゃうみたいな。
長濱 そんな感じだよね。
──でもニンニンジャーの西川さんは、先輩の存在感にすごく緊張していたそうですよ。
志尊 そう、2人で芝居する前に、西川くんが全然しゃべらないんですよ。「どうしたの?」って言ったら「緊張します」って言ってて。「ちょっと待って、今何話撮ってんの?」「40話です」「ちょっとさあ、40話で緊張しないで!」って(笑)。
小島 淳くんに緊張してたんじゃないの?
森高 やっぱり偉大なる、師匠だから。
志尊 なんでだよ!(笑) いや、そんなことないと思います。
横浜 でも、ホントかわいいよね。ニンニンジャー。
平牧 確かに、みんな仲いいなって思った。フレッシュで、若々しい。
森高 クラスメイトみたいな感じ。
──でも役柄で言ったら、トッキュウジャーこそクラスメイトですよね。
森高 うーん。でもなんか違うんです。
志尊 俺らはさらに幼稚な気がします。笑いのネタが本当に幼稚(笑)。なんだろう、ニンニンジャーの関係性は兄弟っぽいなって思ったよね。
小島 役に似るのかな? (山谷)花純ちゃんは、本当に霞姉って感じがすごい強いし。
平牧 うちらはクラスメイトのわちゃわちゃ感で、向こうは家族の関係っていうかね。
森高 ニンニンジャーは「しっかりしてよ!」とか、なんでも言い合える感じ。
横浜 うんうん。
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「手裏剣戦隊ニンニンジャーVSトッキュウジャー THE MOVIE 忍者・イン・ワンダーランド」2016年1月23日より全国公開
スタッフ / キャスト
原作:八手三郎
脚本:下山健人
監督:中澤祥次郎
キャスト:西川俊介、松本岳、中村嘉惟人、矢野優花、山谷花純、多和田秀弥、志尊淳、平牧仁、小島梨里杏、横浜流星、森高愛、長濱慎、小杉十郎太(声)、古川慎(声)、潘めぐみ(声)、山口勝平(声)、福山潤(声)、久川綾(声)、壤晴彦(声)、矢柴俊博、笹野高史、山里亮太(南海キャンディーズ)
「ニンニンジャーVSトッキュウジャー」製作委員会 ©テレビ朝日・東映AG・東映
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志尊淳(シソンジュン)
1995年3月5日生まれ。東京都出身。2015年のドラマ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「表参道高校合唱部!」「5→9~私に恋したお坊さん~」に出演したほか、映画「先輩と彼女」に主演。
平牧仁(ヒラマキジン)
1987年2月26日生まれ。東京都出身。2011年のドラマ「祝女」に出演したほか、ミュージカル「テニスの王子様」2ndシーズンに参加。2015年、男性2人組ユニット・三ツ星サラバとしての活動を開始。2016年はミュージカル「Dance with Devils」への出演を控える。
小島梨里杏(コジマリリア)
1993年12月18日生まれ。東京都出身。2015年のドラマ「表参道高校合唱部!」「子連れ信兵衛」、映画「先輩と彼女」に出演。同年、dTVドラマ「みんな!エスパーだよ!~欲望だらけのラブ・ウォーズ~」でヒロインを務める。
横浜流星(ヨコハマリュウセイ)
1996年9月16日生まれ。神奈川県出身。2015年はドラマ「JKは雪女」や主演舞台「武士白虎~もののふ白き虎~」「スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE~さよなら絶望学園~」に出演。2016年は映画「オオカミ少女と黒王子」、舞台「闇狩人」を控えている。
森高愛(モリタカアイ)
1998年1月14日生まれ。埼玉県出身。ニコ☆プチ、ラブベリー、ピチレモンなどでモデルとして活躍。主な出演作に、2012年のドラマ「ビギナーズ!」、2015年のドラマ「探偵の探偵」、映画「俺物語!!」、舞台「うっぷん ~或る女教師の死~」「俺たち賞金稼ぎ団」など。
長濱慎(ナガハマシン)
1985年9月6日生まれ。神奈川県出身。2013年に「第1回美ジネスマン&美ジネスウーマンコンテスト」でグランプリを受賞。2015年のドラマ「強靭ボディSEXYボディ シーズン4」に出演。