黒木啓司×NAOTOインタビュー

EXILE HIROが企画プロデュースする総合エンタテインメントプロジェクト「HiGH&LOW」。2シーズンにわたるドラマや劇場版、ライブなどを通して、5つのチームが拮抗する“SWORD地区”での戦いを描いてきた。8月19日に公開される新作映画「HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY」では、地区の支配を狙う新たな勢力や反社会組織の目論見により、SWORDが窮地に立たされる。

このインタビューには、SWORDの“W”にあたるWhite Rascalsのリーダー・ROCKY役の黒木啓司、そして本作より新たに登場する監獄の王者・ジェシー役のNAOTOが登場。今作で絶体絶命の状況に追い詰められるROCKYを演じた黒木の心境とは? また武闘派集団プリズンギャングを率いるジェシーというキャラクターを、NAOTOはいかにして作り上げたのか? 敵対する役どころの2人に、共演した感想も含めて語り合ってもらった。

満を持してのNAOTOさん出演です(黒木)

──「HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY」で、NAOTOさんはジェシー役としてシリーズに初出演されますね。

「HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY」より、岩田剛典演じるコブラ(左)、NAOTO演じるジェシー(右)。

NAOTO ついに出られる!っていう気持ちですね。「HiGH&LOW THE LIVE」には参加させてもらったんですけど、自分は「HiGH&LOW」をずっと近くで見ていて、本当にすごいプロジェクトだなあと思っていたので。ドラマはもちろん映画もファンの1人として楽しませてもらっていました。外から見ることによって逆にそのスケールの大きさが見えていた気がします。皆さんが積み上げてきた「HiGH&LOW」の世界観を、自分もしっかりつなげていきたいなという気持ちです。

──黒木啓司さんは、NAOTOさんの出演決定を聞いていかがでしたか?

黒木啓司

黒木啓司 とうとうあのNAOTOさんがお出になられる!って。満を持してのNAOTOさん出演です。

NAOTO いやいやいや! “あのNAOTO”って、どのNAOTO!?(笑)

黒木 僕らは、ここまでしっかり準備をして、一生懸命作り上げてきたので。すべてはNAOTOさんが出るための伏線だったんですよね。「みんな、NAOTOが出るまではがんばってくれ」ってずっと言われてきたので……。長かったですね。

NAOTO それ誰のセリフなんですか!?(笑)

黒木 ……(笑)。

NAOTO なんだか大規模な嘘になってますね(笑)。プレッシャーがすごいので、冗談だとしても撮影前に聞かなくてよかったです。

生きてるROCKYだ!(NAOTO)

──では実際に現場でご一緒されたときの感想を教えてください。

NAOTO あとから参加した僕からすれば、登場人物はみんな画面の中の人だったんです。生きてるROCKYだ!生きてるコブラだ!みたいに、画面で観ていた人が目の前にいるっていうのは、すごく不思議でした。

「HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY」より、黒木啓司演じるROCKY(左)、岩田剛典演じるコブラ(右)。

黒木 ジェシーがWhite Rascalsを襲いに来るシーンで、「誰からやろうかな?」って端から順に指をさす仕草があったんです。だから僕はそのあと、クライマックスで全員が顔を合わせるシーンで、相手チームに対して同じように指さす動きを入れました。

NAOTO アンサーになっているんですね。今、初めて知りました! そういうつながりは面白いですね。

黒木 裏テーマとして、その場で考えてわざと入れたんです。でもカットされてるかもしれない(笑)。

NAOTO そうですよね、そもそも僕のくだりもカットされるかもしれない。両方なかったら悲しいですね(笑)。

──本作では、黒木さん演じるROCKYとNAOTOさん演じるジェシーが戦うという展開もありますね。

黒木 映像として直接的には描かれていないんですけど、物語上ではボッコボコにされましたね。

NAOTO 俺は嫌だなって思いました。

──そうなんですね。勝つほうがうれしいのでは?

NAOTO いや、複雑です。だって先輩じゃないですか。後輩の僕からしたら、「この展開考えたの、誰ですか!?」って感じですよ。映像で描かれなかったのが救いでした。

黒木 僕はドMなので、最高の気分でしたね。

一同 (笑)

NAOTO いやいや啓司さん、純度100%のSですからね! Mのかけらもないです。

ポンと出てきたアイデアが「ヒョウ柄の服を着たい」(NAOTO)

──続いてはそれぞれの役作りについて聞かせてください。まずNAOTOさんは、どのようにジェシーというキャラクターを作っていきましたか?

NAOTO

NAOTO 脚本の方と相談しました。ほかの現場なら決められた台本があって、それに自分が合わせていくので、そういうやり方はなかなかできないですよね。でも今回は根本からいろいろお話しして、不敵な役にしていこう、狂気的にしよう、相手をなめてる感じを出そう……といったふうに少しずつピースを集めていきました。殺陣に関しては、自分は体が大きくないのでキレやスピードを意識しました。ダンスとも通じるところがあるんですけど、そういう部分で自分を大きく見せようと思って。

──普段ファッションブランドを手がけるNAOTOさんならではの、ビジュアル的なこだわりはあるのでしょうか。

NAOTO 話し合いの中でポンと出てきたアイデアが、「ヒョウ柄の服を着たい」ということで。髪型もいつものNAOTOとは変えたいと言ってもらったので、初めて金髪にしました。そうしたら普段の自分とは違うスイッチを入れることができましたね。

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マイナタリー特集
#1 廣田あいか
#2 「KING OF PRISM -PRIDE the HERO-」カヅキ×タイガ×アレク
#3 「HiGH&LOW」黒木啓司×NAOTO / 白濱亜嵐×佐野玲於
#4 「きみどり古田のファッションチェック」特別編
#5 本郷奏多
「HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY」
2017年8月19日(土)より全国ロードショー
「HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY」
ストーリー

山王連合会、White Rascals、鬼邪高校、RUDE BOYS、達磨一家という5つのチームが拮抗するSWORD地区。そこへ地区の支配を目論む暴君・林蘭丸率いる悪名高きスカウト集団DOUBT、さらに監獄の王者ジェシーを筆頭とする武闘派集団プリズンギャングが現れる。深い因縁を持つ蘭丸たちと対決し窮地に陥るWhite Rascals。そこへ駆け付けたのは、覚悟を決めたコブラらSWORDの仲間たちだった。時を同じくして、伝説のバイクチーム・ムゲンの琥珀と九十九、そして彼らと協力する雨宮兄弟が、権力と癒着しカジノ建設を企む反社会組織・九龍グループに戦いを挑み……。

スタッフ

企画プロデュース:EXILE HIRO
監督:久保茂昭、中茎強

キャスト

岩田剛典、黒木啓司、NAOTO、TAKAHIRO、登坂広臣、AKIRA / 窪田正孝、林遣都、山田裕貴、中村蒼ほか

黒木啓司(クロキケイジ)
1980年1月21日生まれ、宮崎県出身。19歳でダンスを始め、2007年に二代目 J Soul Brothersのメンバーに抜擢。2009年にEXILEへ加入した。2012年からは、EXILEと平行してEXILE THE SECONDのパフォーマーとして活動中。俳優として「クロスロード」やドラマ「ムッシュ!」などに出演した。また2017年には、九州発のエンタテインメント・プロジェクト「THE NINE WORLDS」を立ち上げている。
NAOTO(ナオト)
1983年8月30日生まれ、埼玉県出身。20代初めにダンス修行のため渡米し、ロサンゼルス最大規模のダンスイベント「CARNIVAL」などに出演する。帰国後、浜崎あゆみやAI、BENNIE Kらのバックダンサーを務め、2007年、二代目 J Soul Brothersに加入。本場仕込みのダンスが認められ、2009年、EXILEにメンバー入りし、2010年からは三代目 J Soul Brothersのリーダーを兼任している。また俳優としても活動し、ドラマ「フレネミー~どぶねずみの街~」「ナイトヒーロー NAOTO」で主演を務めたほか、田中光敏監督「サクラサク」では緒形直人ら実力派俳優と共演を果たした。ファッションブランドSTUDIO SEVENのクリエイティブディレクターも務めている。

2017年12月5日更新