映画ナタリー Power Push - 「マッドマックス 怒りのデス・ロード」

MAN WITH A MISSIONのJean-Ken Johnnyがマッドな世界に吠える

次作ガアルナラゼヒ起用シテホシイ

──主人公のマックスは、“MAN WITH A MISSION(使命を持った男)”というよりは、使命から逃げている男のように最初は見えます。

マックス(トム・ハーディ)

過去ニ傷ヲ負ッテイルコトハ、トム・ハーディサンノ寡黙ナ演技ノ中カラモ伝ワッテキマシタ。タシカニソノ過去カラ逃ゲテイルヨウニ見エマスケド、軸ニナル信念ガアルコトハ、観ル者全員ガ感ジルンジャナイデショウカ。中盤以降ニナルト、自分ノタメデハナク、ホカノ登場人物タチノタメニ戦ウコトニナリマスケド、ソコニモヤッパリ一貫シタ信念ミタイナモノガアルヨウニ感ジマシタ。一匹狼ダカラ、途中デ女タチト別ノ道ヘ行コウトシマスケド、死ンダ娘サンノ幻影ニ引キ寄セラレテ彼女タチニ協力スルヨウニナリマス。自分自身ノ行動ニ業ト信念ヲ持ッテイル。ソコニ男トシテノ魅力ヲ感ジマシタ。

──悪役イモータン・ジョーのキャラクターはいかがでしたか?

イモータン・ジョー(ヒュー・キース・バーン)

マサニアメリカンエンタテインメントデスヨネ。骨ノ髄マデ悪イ! 美女モ抱エ込ンデイルシ、コレホド悪役ラシイ悪役ハナカナカイナイナト。グウノ音モ出ナイホド悪イヤツノ描キ方ガサスガニジョージ・ミラー監督ハウマイナト感心シテシマイマシタ。昔ノ「マッドマックス」ニ出演サレテイタ俳優サンガジョー役ヲヤッテイルトイウノモ、監督ノコダワリガ出テイテイイデスネ。

──ほかにもインパクトのあるキャラクターが大勢いたと思いますが。

イモータン・ジョー率いる軍団。左にドゥーフ・ウォーリアー。

一番印象的ナノハ、車ノ上デズットギターヲ弾イテイル、ドゥーフ・ウォーリアートイウ男デスヨネ。最初、ギターガエンジンナノカナ、彼ガ弾クコトデ車ガ動クトイウ設定ナノカナト思イマシタ(笑)。物語ガ進ムニツレテ、タダ演奏シテイルダケダトワカリマシタケド。設定トシテ完全ニ狂ッテマスヨネ。普通ノ作品ハスベテノコトニ意味ガアルヨウニ作ルジャナイデスカ。コレハ意味ガワカラナイトコロニ終末感ミタイナモノガ出テイル。イカレテイテヨカッタデスネ。我々モギターガ弾ケマスノデ、次作ガアルナラゼヒ起用シテクダサイト監督ニ言イタイデス。

左からザ・ダグ(アビー・リー)、フラジール(コートニー・イートン)、トースト(ゾーイ・クラヴィッツ)、フュリオサ(シャーリーズ・セロン)、ケイパブル(ライリー・キーオ)。

──音楽関係の話だと、エルヴィス・プレスリーの孫と、レニー・クラヴィッツの娘が出演しています。

エンドクレジットヲ観ナガラ、クラヴィッツッテ珍シイ苗字ダカラアレッテ思ッテマシタ。ソウイウコトナンデスネ。女性タチハ皆サンオキレイデシタネ。

ノリデ進ンデイッタZebraheadトノコラボ

──楽曲制作の話に移りたいんですが、映像は事前に観ることができたんでしょうか?

MAN WITH A MISSION×Zebrahead

ゼロデシタネ。実ハ先ニ曲ガデキテイマシタノデ。デモ、「マッドマックス」ノオ話ヲイタダク前ニZebraheadノアリ(・ダバタビィ)ガ書イテキタノガ「I'm a mad man with a mission」デ始マルドンピシャナ歌詞デ。偶然ダトハ思エナイデス。世界観ガ完全ニリンクシテビックリシマシタ。

──Zebraheadとの共作はどういう流れで実現したんですか?

我々ガアメリカニ行ッテイルトキニ、共通ノ知人カラZebraheadノスタジオニ遊ビニ行カナイカトイウ誘イヲ受ケマシタ。以前「SUMMER SONIC」デ日本ニイラッシャッタトキニ我々ノステージヲ観テクレテイタミタイデス。ソコカラハ「せっかく遊びに来たんだからセッションしてみないか?」ミタイナノリデ、ドンドン話ガ進ンデイキマシタ。本当ニノリダケデ始マッタコラボナノデ、ソレガコウイウ形デ大好キナ映画デアル「マッドマックス」トモツナガルトイウノハ、タダナラヌ縁ヲ感ジマスネ。

──共作していく上で、個性がぶつかり合うというようなことはなかったですか?

ナイデスネ。スゴク前カラ我々モヨク聴イテイタバンドサンデシタシ。ホカノバンドサント一緒ニ仕事スルトイウコト自体、トテモ刺激的デシタ。シカモ、自分タチト音楽的ルーツガ似テイルバンドサンデモアッタノデ、出テクルアイデアヤ、マインドガ似テイテ楽ダッタナト。モチロン彼ラハアメリカ西海岸デ育ッタ人タチナノデ、我々トハ違ウ考エ方モアッタリハシマシタケド、音楽的ナトコロデ考エガ合ワナイトイウコトハマッタクアリマセンデシタ。コレカラ我々ガ世界中ノイロイロナトコロデヤッテイク上デ、タクサンノヒントガモラエタ気ガシマスネ。10月ニハ日本ニZebraheadヲ呼ブ予定デスノデ、楽シミニシテイテクダサイ。

副題ダケデ観ル価値アリダト思ッタ

──「マッドマックス」の劇中音楽はいかがでしたか?

イヤア、興奮シマシタ。ジャンキーXLガ手ガケタ音ガ素晴ラシカッタデスネ。音楽好キニモスゴク刺激的ナ映画ダト思イマス。ソノ最後ニ自分タチノ楽曲ガカカッタトキハ、感慨深イモノガアリマシタ。

──完成した映画を観るまで気が気じゃなかったのでは?

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」メイキング写真。右から3人目は監督のジョージ・ミラー。

トレーラーヲ何度モ観テマシタカラ期待シカシテナカッタデス。ソレト「マッドマックス 怒りのデス・ロード」、コノ副題ハヤバイナト思ッテイマシタ。副題ダケデ観ル価値アリダト(笑)。タイトル通リ、モノスゴクブッ飛ンダ作品ニ仕上ガッテイマシタネ。タイトルニ惹カレテ観ルトイウノハソンナニアルコトジャナインデ、「怒りのデス・ロード」ハ久々ノヒットデシタ。

──最近だと日本映画「新宿スワン」にも曲を提供していますね。

アレモ映画ノタメニ書イタ曲デハナカッタノデ、アンナニ作品ニ合ウトハ思ッテイマセンデシタ。我々ノ曲ヲ使イタイト言ッテクレル方タチガ、我々ノ曲ニ共鳴シテクダサッテイルトイウコトナノデ、ソコガウレシイデス。「新宿スワン」モ原作ノマンガガスゴク好キダッタノデ、ソノマンガガ自分ノ血ヤ肉ヤ骨ニナッテイタトイウコトナンデショウネ。ダカラ世界観ガマッチスルトイウノハ「マッドマックス」ト同ジデ不思議デハナイナト。ソレト同時ニ、共通シタ世界観ヲ再確認デキルコトニ幸セヲ感ジマシタ。

──「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の完成版を観たことで、今後の曲作りに影響はありそうですか?

Jean-Ken Johnny

映画産業ノトップニ君臨スルハリウッドガ生ミ出シタ映画デスカラ、ヤッパリ音楽ノスケールモ非常ニ大キイナト感ジマシタ。世界中ノ人タチニ観テモラウ、聞イテモラウトイウノハ、マサニ我々ガ今目指シテイルモノデスシ、ハリウッド映画ニ合ウヨウナスケールノ曲ヲ作ッテイケタラナト刺激ヲ受ケマシタ。

──ほかのメンバーにはこの映画をどうオススメしますか?

マズ観ロト。アトハ「ヤバカッタヨ」ト伝エルダケデスネ(笑)。

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」2015年6月20日より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほかにて 2D/3D & IMAX3D公開

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」

核戦争後、水も石油も枯渇寸前となった地球。愛する妻子の命を奪われ、砂漠をさまよっていた元警官のマックスは、暴力で民衆を支配するイモータン・ジョーの手下たちに捕われる。髪を刈られ、刺青を彫られ、奴隷の証である焼印を押されたマックスだが、ジョーの右腕である女将軍フュリオサの謀反に乗じて脱出に成功。マックスは、フュリオサ、ジョーの子供を産むために集められていた美女たちと共に逃避行を始めるが、ジョー率いる大軍が背後に迫ってくる……。

スタッフ

監督・脚本・製作:ジョージ・ミラー

キャスト

マックス:トム・ハーディ
フュリオサ:シャーリーズ・セロン
ニュークス:ニコラス・ホルト
イモータン・ジョー:ヒュー・キース・バーン

吹替声優

マックス:AKIRA
イモータン・ジョー:竹内力
エレクトス:真壁刀義(新日本プロレス所属)

日本版エンディングソング

MAN WITH A MISSION×Zebrahead「Out of Control」(ソニー・ミュージックレコーズ)

MAN WITH A MISSION(マンウィズアミッション)

MAN WITH A MISSION

頭がオオカミで身体が人間という“5匹”組ロックバンド。2010年より本格始動し、奇抜なビジュアルとともに、パワフルでエネルギッシュなサウンドが支持を集め、ライブハウスシーンで話題に。2011年6月、日本クラウンよりアルバム「MAN WITH A MISSION」でメジャーデビュー。その後数多くの夏フェスに出演し注目を集め、2012年7月にはフランスで行われた「JAPAN EXPO 2012」に出演する。2013年10月にソニー・ミュージックレコーズに移籍。12月にアメリカのメジャーレーベル・Epic Recordsとの契約を発表する。2015年5月、Zebraheadとタッグを組んだスプリット盤「Out of Control」をリリース。映画「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の日本版エンディング曲に起用された。同年10月13日愛知・DIAMOND HALL、10月16、17日埼玉・さいたまスーパーアリーナでは、Zebraheadをゲストに迎えてライブを実施する。

MAN WITH A MISSION×Zebrahead スプリットEP「Out of Control」2015年5月20日発売 / Sony Music Records
初回限定盤 [CD+DVD] 2160円 / SRCL-8807~8
通常盤 [CD] 1620円 / SRCL-8809