映画ナタリー Power Push - 「ブラック・スキャンダル」
3悪童の密約が描く、悪と破滅の美学
ボストンの犯罪王として悪名をとどろかせたバルジャー。彼がこの地で勢力を拡大できたのはFBIの後ろ盾、弟で大物政治家のビリーの存在があった。このいびつな関係を理解したうえで、物語を隅々まで楽しんでほしい。
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- Contents Index
- 小沢仁志×山口祥行×本宮泰風インタビュー
- キャラクター&作品紹介
「ブラック・スキャンダル」
1975年、米国サウスボストン。通称“サウシー”。マフィア排除に取り組むFBI捜査官のジョン・コノリーは、イタリア系マフィア“アンジュロ・ファミリー”と抗争を繰り広げる“ウィンターヒル”ギャングのボス、ジェームズ・“ホワイティ”・バルジャーに敵対組織の情報を売るよう持ちかける。一度は断るバルジャーだが、敵をたたき潰すチャンスと捉え承諾。名声を望む州上院議員ビリー・バルジャーの利害も一致し、3者間の密約が成立する。彼らはこの街で生まれ育った幼なじみだった。絶大な権力を手に入れた彼らだが、永遠に続くと思われていたその禁断の関係は、バルジャーの暴走を皮切りに音を立てて崩れていく。
スタッフ
監督・製作:スコット・クーパー
原作:ディック・レイア、ジェラード・オニール
脚本:マーク・マルーク、ジェズ・バターワース
キャスト
ジェームズ・“ホワイティ”・バルジャー:ジョニー・デップ
ジョン・コノリー:ジョエル・エドガートン
ビリー・バルジャー:ベネディクト・カンバーバッチ
スティーヴン・フレミ:ロリー・コクレイン
ケヴィン・ウィークス:ジェシー・プレモンス
ジョン・モリス:デヴィッド・ハーパー
リンジー・シル:ダコタ・ジョンソン
マリアン・コノリー:ジュリアンヌ・ニコルソン
チャールズ・マグワイア:ケヴィン・ベーコン
フレッド・ワイシャック:コリー・ストール
ブライアン・ハロラン:ピーター・サースガード
ロバート・フィッツパトリック:アダム・スコット
デボラ・ハッセー:ジュノー・テンプル
「ブラック・スキャンダル」© 2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., CCP BLACK MASS FILM HOLDINGS, LLC, RATPAC ENTERTAINMENT, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
参考文献:「ブラック・スキャンダル」角川文庫刊
2016年1月29日更新