映画「
同作では、暴君の圧政で自由を奪われ妻を殺されたルシアスが剣闘士(グラディエーター)になり、コロセウムでの闘いに身を投じる様子が描かれる。
主人公ルシアス役の武内は「いろんな解釈があると思いますが、人間はどんな状況であっても再生できるし、1人の再生がみんなの再生につながる。そういった人間愛を大切に思いながら声を吹き込みました」と作品から受け取ったメッセージを口にする。印象的なセリフについては、前作にも登場した「力と名誉」というワードを挙げ、「ルシアスの背負うものが表れているようなセリフなので大切に発しました」と振り返った。ルシアスの母・ルッシラ役の沢海は、前作のソフト版の吹替から続投。約24年の時を経て同じ役に声を当て、「あるシーンでルシアスに『ごめんなさい』と言うんです。家でリハーサルしても泣けましたし、収録時にマイクの前でもぐっときたセリフです」と語る。
極悪非道でクレイジーな双子皇帝のゲタ帝役は宮野、カラカラ帝役は梶が担当。宮野は“皇帝然”とした振る舞いで会場をゆっくり見渡し、堂々とした口ぶりで挨拶して会場を沸かせるも、梶から「ずっとそれで行くの!?」とツッコミが。無慈悲なセリフの数々についても、宮野は「言い慣れてますけどね」と言ってのけ、「皇帝なんでね。民に対して呼びかけるシーンや、審判を下すシーンが多かったです。それに左右される市民や剣闘士たちはたまったもんじゃないと思いますけど……それが我々にとっては当たり前ですから」と役を代弁するようにコメント。梶は「むごいセリフばかりであまり言えないんですけど、『嘘つき!』と連呼するシーンは、誰に対して言うのかっていうのが重要ですね」と注目をあおぎ、「そういう(むごい)セリフを言うのは楽しくもありました」といたずらっぽく笑った。
イベントでは映画のサブタイトル「英雄を呼ぶ声」にちなみ、武内と沢海が「自身を英雄だ」と思ったエピソードを披露し、それに対して劇中のゲタ帝とカラカラ帝よろしく宮野と梶がハンドサインでジャッジするというコーナーも。沢海は舞台「マクベス」に出演した際、白塗りメイクに白のカラコンを入れることになり、「ちょっと眉毛が邪魔だなと。そのうち生えてくるから」と眉毛を全剃りしたことを余裕たっぷりにアピール。これには宮野と梶も「役者魂!」と賛辞を送り、サムズアップのジェスチャーで沢海を英雄に認定する。
一方の武内は、将軍アカシウス役の吹替をした山寺宏一との話を披露。「2人ともモノマネが好きなので、いつも楽屋でお互いのまねをしてキャッキャするんです。あるとき、フラッと現れた林原めぐみさんに『こんなの2人も業界にいらないわよ』って言われました(笑)」と大御所とのエピソードを語るも、宮野と梶はサムズダウンを突き付ける。梶から「山寺さんの存在は大きすぎる。もし文句があるなら直接対決を!」と促されると、武内は「映画の中でね、役を通してですけど(対決しています)。ぜひお楽しみに」と呼びかけた。
「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」は全国で上映中。
上田燿司 @yo_z_ueda
皆かっこいいなぁ
沢海さん素敵
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