民営最大規模のフィルムアーカイブ、プラネットが50周年記念誌を刊行・支援呼びかけ

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兵庫・神戸映画資料館を拠点に、映画の上映活動やフィルムの保存・収集を行うプラネット映画資料図書館が活動開始から50周年を迎え、記念誌を刊行。活動継続のための支援を呼びかけている。

「プラネット映画資料図書館50周年記念誌」告知画像

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兵庫・神戸映画資料館の収蔵庫。

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館長の安井喜雄が個人で始めた収集が貴重なコレクションに発展し、現在では2万本以上のフィルムを保管している神戸映画資料館。1974年、安井は映画好きの仲間とともにプラネット映画資料図書館を大阪に設立し、自主上映活動や映画フィルム・関連資料の収集を始めた。1995年には大阪に上映室「プラネット・プラス・ワン」を開設。さらにプラネットの収集した資料を母体として、2007年には兵庫で神戸映画資料館を開館した。民営機関としては国内最大規模のフィルムアーカイブを誇る。

大阪・プラネット映画資料図書館の扉。

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プラネットの活動の全貌を回顧し、未来に伝える「プラネット映画資料図書館50周年記念誌」は12月中旬の発行を予定。安井のインタビューやプラネットの元メンバーたちの証言に加え、所蔵フィルムをめぐる解説や自主上映活動の意義を伝える論考、上映会のチラシや写真、詳細な年譜など多数の資料が掲載される。

記念誌は11月3日までの事前予約制で、価格に寄付金を上乗せする形で販売される。料金は、NPO法人プラネット映画保存ネットワークの賛助会員は手渡しが1万円、郵送が1万1000円、非会員は手渡しが1万3000円、郵送が1万4000円。購入すると協力者として名前、団体名が記念誌に記載される。匿名も可能だ。詳しくは神戸映画資料館のオンラインショップで確認を。

同館の支配人を務める田中範子は「フィルムアーカイブとはフィルムの保管所ですから、継続することが前提となりますが、現在、運営を続けるための重要な局面を迎えています。代表の安井喜雄が担っている役割を、次の世代に引き継いていけるのかどうかが最大の問題で、《プラネット》の存続は、この数年をどう乗り越えるかにかかっています。この度『プラネット映画資料図書館50周年記念誌』を発行するにあたり、存続のためのご支援を募ります。記念誌のご購入とご支援をお願いいたします」と呼びかけている。

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