犯された白衣

オカサレタハクイ

[R-18] / 上映時間:57分 / 製作:1967年(日本) / 配給:若松プロ

解説 1963年に「甘い罠」でデビューして以来、数多くのピンク映画を監督してきた“性と暴力”の巨匠・若松孝二の代表作とされる1本。当時シカゴで実際に起きた大量殺人事件をモデルに、看護婦寮に紛れ込んだ少年が意味もなく“白衣の天使”たちを陵辱したあげくに殺してしまうという物語を、どことなくメルヘンの匂いがするシニカルなタッチで描いている。密室を凄絶なまでにワンショットで動き回るカメラ、そして唐十郎演じる役名“美少年”が殺した女たちの死体の真ん中で、まるで胎児のようにうずくまるシーンが印象的だ。寮に機動隊が突入するラストでは突然ドキュメンタリー映画のような変調を見せ、衝撃的に幕が閉じる。

情報提供:ぴあ

スタッフ

監督:若松孝二

キャスト

唐十郎
小柳冷子