血槍富士

チヤリフジ

上映時間:94分 / 製作:1955年(日本) / 配給:東映京都

解説 巨匠・内田吐夢が「鳥居強右衛門」以来、13年ぶりに作った、戦後第1作。企画はマキノ雅広監督の実弟である名プロデューサー、マキノ満男で、企画協力に伊藤大輔、小津安二郎、清水宏、溝口健二というそうそうたるメンバーが並んでおり、内田監督は彼らの友情に支えられてカムバックを飾った。舞台は江戸時代。酒乱の気がある若様の槍持ちとして東海道を江戸に向かった権八は、途中様々な人間模様に触れ人の情を知る。ところが、若様がつまらないいさかいから殺され、槍で仇討ちをするハメに……。内田監督は封建制の理不尽さを骨太なタッチで描きつつ、ラストに「海ゆかば」をかぶせ、自己の戦争体験を反映させた。

情報提供:ぴあ

スタッフ

監督:内田吐夢
原作:井上金太郎

キャスト

権八:片岡千恵蔵
藤三郎:月形龍之介
おすみ:喜多川千鶴
おたね:田代百合子
源太:加東大介
酒匂小十郎:島田照夫