乳母車
ウバグルマ
上映時間:110分 / 製作:1956年(日本) / 配給:日活
解説 石坂洋次郎の原作を田坂具隆監督、石原裕次郎主演で映画化した青春映画の佳編。利発な娘・ゆみ子は父が囲っている愛人を訪ねるが、突然の来訪にもかかわらず彼女は明るく娘を迎え入れる。娘は父と愛人の間に赤ん坊が生まれているのに驚いたものの、愛人の弟の屈託ない言動に次第に心がなごんでいく。石坂洋次郎の一種のユートピア的な人間関係を田坂具隆監督は決して力むことなく淡々とした演出で描き、作品に不思議なリアリティーを持たせることに成功した。愛人の弟という複雑な役どころを与えられた石原裕次郎が、“太陽族”映画とはまた違った素直な演技を披露し、好感が持てる。
スタッフ |
監督:田坂具隆 |
---|---|
キャスト |