浪華悲歌
ナニワエレジイ
上映時間:71分 / 製作:1936年(日本)
解説 溝口健二、戦前の代表的傑作。社会的な弱者である女性の精神の自立を描いて、従来のメロドラマ的女性映画のカラを打ち破った画期的な作品。大阪の薬種問屋に電話交換手として勤めるアヤ子は、会社の金を横領した父親のために、問屋の主人の妾となって借金を肩代りしてもらう。しかし、いつしか主人の妻が知ることになり追い出されてしまった。おまけに兄の学費稼ぎのため、好色な株屋相手につつもたせを仕組むことになる。逮捕され、恋人にも裏切られたアヤ子は家に帰るが、誰も温かく迎えようとしない……。全体に暗いトーンの中でロングショットが多用され、その中に浮かび上がる山田五十鈴の美しい横顔が印象的。
スタッフ |
|
---|---|
キャスト |