エロス+虐殺
エロスプラスギャクサツ
上映時間:167分 / 製作:1970年(日本) / 配給:邦画マイナー=現代映画社
解説 アナーキスト・大杉栄の衝撃的な半生を前衛的な手法で描いて、自由が政治に圧殺される構図を映像化した力作。1960年代頃の松竹出身の若手監督を中心として、松竹ヌーヴェル・ヴァーグという言葉が使われたことがあったが、そのなかでも最も特異で最も過激なスタイルに突入していったのがこの吉田喜重である。とりわけ、本作はその頂点に位置するもので、大正アナーキズムを呼吸した人物たちと、1970年当時のフリー・セックス志向の風俗が、時間軸・空間軸を超越して同一画面に現れるという斬新な試みに成功している。露出オーバーを意図的に貫いたモノクローム撮影、きわめて精神性の高い音楽も特筆に値する。DVDは「吉田喜重全集 [68-73] 性と政治の季節」に収録。
スタッフ |
監督:吉田喜重 |
---|---|
キャスト |