コミックナタリー PowerPush - ヒバナ
高木ユーナ「ドルメンX」×野田彩子「いかづち遠く海が鳴る」×長田亜弓「椿と罪ほろぼしのドア」
次元なんて関係ない!私たちの愛すイケメン放談
男の人はいつまでもアイドル
野田 長田さんはハマってる3次元のイケメンっていたりしますか?
長田 うーん、私かっこいいオッサンが好きで。オッサンでアイドルってなかなかいないですよね?
高木 オジサンのアイドルいっぱいいますよ! 男の人はアイドルなんです、いつまでも。
──名言が出ましたが(笑)。
高木 あっ、でも2次元でもいいですよ。私、2次元と3次元にあまり境目持ってないんで(笑)。
長田 2次元だったら「美味しんぼ」の山岡さんとか。あのくたびれた、ふにゃっとした感じが好きです。柔らかい雰囲気のオトナの人に自分の中ですごい憧れがあって。普段はそうだけど、急にシャキっとされてもそれはそれでなおいいです(笑)。
高木 余裕というか、くたびれた感じが好みなんですね。長田さんの作品に出てくる魔法使いも、そういう感じがします。
長田 だったらうれしいです! あと私、声フェチなんです。いままで「これ!」っていう声にはまだ3人くらいしか会ってないんですけど。
野田 数えてるんだ(笑)。
隙間フェチの生態
──みなさんはそういうフェチとかありますか?
高木 私は隙間フェチです。
──隙間、というのは……。
高木 例えば両脚の間とか、人間って少なからず立ち姿のどこかしこに隙間ができるんですけど、その隙間の形がいいと好きです。シルエットだけになったときに、彼しか出せない隙間を持っていたりすると、好きですね。
野田 骨格フェチとは、またちょっと違ってくるんですかね。
高木 あ、近いです。最初は私、関節フェチだと思ってたんです。でもよくよく見ていたら、余白のほうが好きだったっていう(笑)。
野田 あーなるほど。いや、なるほどって言っても正直よくわかんねえなって思ってますけど(笑)。いいですね、そういうの。
高木 あと私、テニミュ(ミュージカル「テニスの王子様」)に出てた桑野(晃輔)くんが好きなんですけど、彼はひとつひとつのポーズに意図があるから、隙間がきれいなんです。
野田 何役の子ですか?
高木 2ndシーズンで(氷帝の)宍戸亮をやってた人です。彼は動きを見て好きになったんですけど、そこで何が彼の魅力なのかなって考えたときに、やっぱりワンポーズワンポーズに意味を持たせてるところだなって。絵画とかもそうですけど、余白がきれいな絵はデザイン性が高かったりするじゃないですか。あの余白をポーズで出せる人はいいなって思います。
──それは、高木さんの絵にも反映してるんでしょうか。
高木 何もしてないときの立ち姿は、余白を気にしてますね。「ドルメンX」の第1話で言ったら、リキミュ(力士の貴公子ミュージカル)の演者の子たちは、ポーズに意味を持たせたり、手も意識してなるべくきれいにしたりとか。それこそ「不死身ラヴァーズ」の田中は、全部のシーンに意味を持たせて描いてるつもりです。彼はイケメンだから。
何も言われない限り、前髪あるキャラは作らない
野田 すごい! ロジカルだ! ……うーん、私の場合は骨格かな。肩幅ががっしりしてる人が好きなんですよ。体格がいい必要はないんですけど。私がいまハマってるイケメンがD2の大久保(祥太郎)くんなんです。テニミュ2ndで聖ルドルフの金田をやってた子。身長は172cmなんですけど、肩幅がすごいがっしりしてるんですよ。なので身長の高い子が横に並んでも、その子がちょっとなで肩だったりすると「大久保くんのほうが、全然男らしい」って思うんです。
高木 いまのお話聞いてて野田さんの絵柄を思い浮かべてたんですけど、確かに、男性がみんな細身なのに骨ばってるというか、しっかり目の肩ですよね。
野田 そう! 肩が重要なんです。優男系のイケメンのよさって、まだあんまりわからなくて。あと、私、おでこ出てないとだめなんですよ。おでこ出してなかったら、もうなんか、良さが全然わかんないですね(笑)。
長田 あ、確かに全員出てますね(笑)。
野田 そうなんです。何も言われない限り、絶対前髪あるキャラ作んない。私、3次元の推しメンでもおでこ出てないとそんなに推さないんです(笑)。
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笑いたい、泣きたい、喜びたい、怒ってからスカッとしたい、シビれたい、憧れたい、惚れちゃいたい。
たった今の気持ちをたった今かなえてくれるキャラクターたち。
マックスになりたいテンションに「着火」する新しい青年コミック誌を、やります。
掲載ラインナップ
- 「雪花の虎」 東村アキコ
- 「アフターアワーズ」 西尾雄太
- 「コマさん~ハナビとキセキの時間~」 柴本翔
- 「しまなみ誰そ彼」 鎌谷悠希
- 「いかづち遠く海が鳴る」 野田彩子
- 「或るアホウの一生」 トウテムポール
- 「ドルメンX」 高木ユーナ
- 「椿と罪ほろぼしのドア」 長田亜弓
- 「461個の弁当は、親父と息子の男の約束。」 荒井ママレ/渡辺俊美
- 「スラップスティック」 青野春秋
- 「最近の赤さん」 とよ田みのる
- 「ロボッとうさん」 有永イネ
- 「三十路飯」 伊藤静
- 「ありごけ」 漆原ミチ
- 「ふたがしら」 オノ・ナツメ
- 「子連れ同心」 オノ・ナツメ
- 「あちらこちらぼくら」 たなと
- 「ロッタレイン」 松本剛
- 「ドロヘドロ」 林田球
別冊付録
「勇者たち」 浅野いにお
長田亜弓(ナガタアユミ)
2013年、「のうけん」で第60回月刊IKKI(小学館)新人賞・イキマンを受賞しデビュー。それが初連載作「のうけん」としてスタート。ネタを高密度に詰め込んだハイスピード学園コメディとしてアンケート上位を獲得。「まだまだ描けるネタたくさん!」ではあったが月刊IKKI休刊でやむなく終了、単行本全1巻(小学館刊)にまとまる。ヒバナ発刊にあわせ、以前より構想をあたためていた魔法物語を連載開始。
野田彩子(ノダアヤコ)
2011年、「鮫島さん」で第49回月刊IKKI(小学館)新人賞・イキマンを受賞しデビュー。初連載作品となる「わたしの宇宙」全2巻(小学館刊)は、刊行と同時に大きな話題となり、朝日・読売新聞コミック評のほか、週刊文春(文藝春秋)などでも取り上げられた。BL用の別名儀・新井煮干し子としても活躍中。「ヒバナ」では、満を持しての“超強力王道恋愛漫画”に挑戦する。
高木ユーナ(タカギユーナ)
2013年、別冊少年マガジン(講談社)掲載の「ケガ少女A」でデビュー。初連載作「不死身ラヴァーズ」全3巻(講談社刊)では溢れる熱量と疾走感で唯一無二の恋愛を描き、話題となった。ヒバナでは全力で“アイドル”を目指す男子たちを描く「ドルメンX」を連載。5月より携帯アプリ「マンガボックス」でも連載開始予定。