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このページにはありふれた朝の風景が描かれているのですが、一つ一つの仕草や陰影が全て「キャラクターの記憶に残る空間と瞬間」としてそこに在るようで、個人的に大変気に入っています。顔を洗う際に濡れると嫌なので半着の外紐を解きつつ風呂場に向かう生活感や、桶に少しずつ溜まる水を眺めながらぼーっと待つ感じ、表情に出る程でもない肌寒さ、布団からなんとか出たものの動けず、同居人の立てる水音をただ聞いている時間もとても良いです。
でも今同じシーンを描くなら水鏡に映ったミコチの目線は手元の方向を向かせると思います。あと1コマ目の漫符は余計ですね。
樫木祐人