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不知火というこのキャラクターには、常に回転しているイメージがあります。永遠に終わらぬ線を描くような人です。このページでは新たな力を手に入れた象徴として、彼女は真っ白になります。死装束の白であり、新たに生まれ直した白でもあります。胎児のようなフォルムも相まって、生と死を司る彼女の象徴的なシーンになりました。
浅井海奈
ハルタVol.110掲載
不知火というこのキャラクターには、常に回転しているイメージがあります。永遠に終わらぬ線を描くような人です。このページでは新たな力を手に入れた象徴として、彼女は真っ白になります。死装束の白であり、新たに生まれ直した白でもあります。胎児のようなフォルムも相まって、生と死を司る彼女の象徴的なシーンになりました。
浅井海奈
3巻収録
壁の花が印象的な初夏のグラナダです。第一話でも描いた景色を、季節が巡って再び描けたのは個人的にじんときました。異国の景色も、数年過ごしたナツにはお馴染みのものになってると嬉しいです。南欧のすっきりした白壁と真っ黒い日陰が気に入ってます。
福浪優子
1巻収録
「転校初日、隣の席の男の子と目が合ってしまう」という、少女漫画としては王道過ぎるシチュエーションのシーンですが、絵柄が違うことで世にも奇妙な場面となっています。第一話を描くとき、ネーム段階では本当に絵柄の差がうまく出せるのか、狙い通りの効果が得られるか未知数で不安でしたが、このシーンが描けたことでこの漫画の肝となる部分が完成し、ようやく安心出来ました。
嵐田佐和子
3巻収録
久々に獲物にありつけた二匹が夢中でかぶりついている場面です。野生動物の補食シーンが気に入っているので選びました。惨いけど美味しそうと思って貰えるよう意識しました。
一七八ハチ
1巻収録
ふたりの関係がスタートしたシーンです。
楽しそうなアミと困惑するレイ、ふたりの真逆の表情を描くのが本当に本当に楽しかった記憶があります。
特にレイは眉毛を何度も描き直したので、コレだ!と思う線が描けた時は凄く嬉しかったです。
富沢未知果
1巻収録
お話の中ではしょっぱなに死んでしまう脇役の子ですが、シンプルで小さな欲望がよく現れているシーンだなと思っています。無邪気で子供っぽい彼女の闇が何だか愛おしく感じます。
山本ルンルン
1巻収録
キリンが窓を割って制服泥棒してるシーンです。このわけがわからない感じが『FOOLPROOF』っぽくて良いかなと思います。あとこの構図は普通にちょっと好き。『FOOLPROOF』ではこのページに限らずめちゃめちゃ窓が割れるんですが、描きながら自分が通ってた中学は治安があまり良くなく、高頻度で窓が割られてたことを思い出して懐かしくなってました。
久方標
ハルタVol.101掲載
「蔵書樓に巨大な亀が出現する」というイメージは昔からぼんやりと頭の中にあり絵にしたいと思っていたので、ここで『司書正』のストーリーラインに何とか組み込めて良かったです。亀をいろいろなアングルから描くにあたっては、通販で買ったリアルなリクガメの貯金箱に大変お世話になっています。
丸山薫
単行本収録
泳いでいる魚たちがにぎやかなツリーのオーナメントみたいに見えるところが気に入っています。キラキラ虹色に光るクシクラゲ(手前を泳いでいる丸いやつ)もクリスマスにぴったり!そしてナッちゃんがツリーのてっぺんに乗せている星はニチリンヒトデです。
中原ふみ
1巻収録
ビアズリーの『サロメ』のオマージュをしつつ、彼が尊敬する作家の模倣に囚われず独自のスタイルに変わってくのをドロリと溶ける飾り枠で表してました。枠に描かれた植物が密林の毒植物っぽく見えるので絡め取ったら逃がさんとばかりの恐い雰囲気になりましたね。メーベルの中性的な色香も良いです。連載を考えた当初からインクの黒は血、白は精(生)という暗喩を感じさせたいと思っていたのでこの1枚はイメージが上手く嵌ってくれたなと思ってます。
梅ノ木びの
ハルタVol.104掲載
ふわふわになれ~と祈りながら仕上げました。クロちゃんの見た目は毛並みのぱやぱやが落ち着いてきた頃の子猫のイメージです。黒い猫は全部黒いのがかわいいところなので、目鼻口をどう描くべきかいつも悩みます。
宇島葉