“2次元と3次元を行き来する”をコンセプトに結成されたダンスボーカルグループ・学芸大青春(ガクゲイダイジュネス)が、1月27日に6枚目のシングル「JUST」を配信リリースした。
学芸大青春はキャラクター化された“2次元”と、実在のメンバーによる“3次元”の活動を行う、相沢勇仁、星野陽介、南優輝、内田将綺、仲川蓮の5人からなるグループ。2019年9月のデビューからわずか5カ月の間にバラエティに富んだ6枚のシングルを連続リリースし、さらに1月24日にスタートしたWebドラマ「漂流兄弟」で主演および主題歌を担当している。音楽ナタリーではこの勢いに乗った5人に、これまでの足跡やドラマ撮影現場のエピソードなどを聞いた。
取材・文 / 髙橋裕美
デビュー前の一番濃い時間
──本日はよろしくお願いします。まずは自己紹介からお願いします。
相沢勇仁 はい! みんなの笑顔が俺のモチベーション、相沢勇仁です!
星野陽介 チームいち元気で明るいムードメイカー! 星野陽介です!
南優輝 特技はブレイクダンス、専攻は生命理工学の大学生。南優輝です!
内田将綺 青春のメンタル大黒柱! 内田将綺、参上ーっ!
仲川蓮 ピアノは僕の恋人、仲川蓮です。
星野 学芸だーいっ!
全員 青春(ジュネス)です! よろしくお願いします!
──学芸大青春は音楽ナタリーの特集には初登場とのことなので、まずはこれまでの活動を振り返っていけたらと思います。皆さんは寮で共同生活をしながらの強化期間を経て、2019年9月に1stシングル「JUNES」でデビューされました。これまでを振り返って今どんな思いがありますか?
南 デビューできたときは、まず本当にうれしかったよね。
星野 うれしかった! 結成からデビューまで、長いようで短いというか。
相沢 デビューまでの1年半という期間を考えるとけっこう長いんだけど、俺の体感としては一瞬だった。
内田 実際にデビューを迎えてみるとな。
南 ほぼ毎日一緒にレッスンをしてきて、早くみんなでデビューしたいっていう思いがあったからね。あとは同じ事務所のVOYZ BOYが先に寮を出て行ったから、焦りを感じた時期もあったな。
相沢 そうなんだ。俺はそんなに焦りはなかったけど。
内田 勇仁が焦ってないのは見ていてわかった(笑)。陽介や優輝と「ああしたいね、こうしたいね」という話をしていても、勇仁は「そんなに焦ることないでしょ。俺たちが今できることをやろう」って。それを聞いて、グループとしてバランスが取れているなと思っていましたね。
星野 えっ!? じゃあ焦っていたのは俺と優輝くらい?
南 そんなことないでしょ。
内田 俺も焦ってたよ。
南 早く実際にパフォーマンスしたいっていう思いが強かったからね。
仲川 でも、メンバーで共同生活した経験は大きかったよね。悩み事があってもお互いに言い合えて、すぐに解決できるからすごくよかった。
南 レッスンで課題が見つかったときも、家に帰ってすぐにみんなでミーティングできたしね。
内田 そうだな。
仲川 デビューまで1年半の間、たぶん普通の倍ぐらい濃い時間を一緒に過ごしてるよね。
相沢 俺的に人生で一番濃い時間だったかもしれない。
星野 わかるー!
内田 うれしいこと言ってくれるぜ。
相沢 これからもっと濃くなるだろうね、きっと。
内田 うん。俺ら高校時代から知り合ってるような感じがするもんね。
星野 いや、もっともっと前から。中学くらいから一緒にいるような気がするよ。
距離が近い陽介
──5人の仲のよさが伝わってきますが、最初はどんなふうに距離を縮めていったんですか?
内田 俺と陽介は最初からテンションブチ上げでいきました!
仲川 陽介ってパーソナルスペースにすごい勢いで入ってくるんですよ(笑)。
星野 よく言われる!
南 初めから距離が近いんだよね。
仲川 でも、それですごく仲よくなれたよね。
星野 最初は少し壁を感じたところがあったかも。「これ以上踏み込んでいいのかな?」みたいに迷ったり……。
内田 いつもよりは躊躇したってこと?
星野 そう、ちょっと躊躇した。
相沢 躊躇してあれなの?(笑)
南 最初はそれぞれ抱えていた思いもあるし、育ってきている環境も違うから、お互いに少し壁を作っていたところもあったよね。でもみんなが互いの歌やダンスを見たり、いろいろと話すようになってから、全員がすごく熱いものを持ってるんだなというのがわかって。そこから壁がなくなった感じがしたな。
星野 そこからは早かったです。スコーン!って(笑)。
同じところにホクロ
──そこからデビューが決まって、最初にご自身のキャラクターデザインを見たときはどう感じましたか?
南 いやー、興奮しましたね。「こんなにカッコよくなってる!」って。俺たちをモデルに描いてくれているんですけど、改めてもっと自分磨きをしないとなって思いました。
内田 そうそう、目標とか理想が形として現れた感じがした。
相沢 そうだね。イラストレーターの冨士原良先生に描いていただいて。カッコよくしてくださるとは聞いていたけど、想像以上だったからすごくテンションが上がった。
仲川 うんうん!
内田 しかも5人分見たときにすぐ「これは勇仁」「これは蓮だ」とかすぐにわかったし。
星野 すぐわかった。それぞれの特徴がしっかり出ていて、本当にありがたいなと思った。
仲川 僕は目の下にホクロがあるんですけど、2次元の僕にも同じところにホクロがあるんです。細かい特徴も見つけて再現してくださってすごいなと思いました。
南 そうだね、俺もあるわ。
星野 俺もあります、ここに!(指をさす)
──本当にステキに描いてもらえましたよね。デビューシングル「JUNES」はR・O・Nさんが手がけられていますが、この楽曲を受け取ったときの印象は?
南 曲を初めていただいたときは、5人そろって大興奮だったよね。
内田 「カッケー!」のひと言でしたね。
星野 「こんなの歌えるの?」っていう感じだった。
相沢 1曲目からあんなにカッコいい曲が歌えるなんてね。
南 でも、この曲で初めて本格的なラップに挑戦した俺と勇仁はかなり苦戦したよね。
星野 それに初めてのレコーディングだったから、すごい緊張で! でもR・O・Nさんがすっごく優しい方で、気持ちよくレコーディングができました。
内田 5人で歌うサビあり、ラップあり、掛け合いもあり、最後のブリッジではソロもありで。1曲目から全部詰め込んだ感じのてんこ盛りな楽曲です!
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ラップは筋肉盛り盛り