「WITHステ」を経て「新しい可能性が生まれた」男プリの世界、新プロジェクトも始動

「舞台『WITH by IdolTimePripara』DANPRI SPECIAL EVENT」全4公演が、3月19日・20日に東京・ヒューリックホール東京で開催された。当記事では20日夜公演の模様をレポートする。

イベントには昨年12月に上演された舞台「WITH by IdolTimePripara」のメインキャストが再び集合。WITH・夢川ショウゴ役の山下誠一郎、三鷹アサヒ役の小林竜之、高瀬コヨイ役の土田玲央、DARK NIGHTMARE・シンヤ役の河合健太郎、ウシミツ役の鵜澤正太郎、めが兄ぃ役の大橋典之が出演し、舞台を振り返ってのトークや、ライブパフォーマンスを繰り広げた。めが兄ぃによる案内で“ヒューリックゲート”をくぐり抜けたファンの前に、早速登場したWITHの3人。「DANCE PRINCE」と「リフレイン・ザ・シンフォニー」という、舞台「WITH by IdolTimePripara」では歌っていない2曲を舞台衣装で披露し、舞台を経て進化した3人の美しいハーモニーを聴かせた。

ライブや舞台ではキャラクターとしてパフォーマンスを行うキャスト陣も、この日はキャスト自身としてトークを展開。舞台を振り返るコーナーでは各回でスポットをあてるシーンを変え、さまざまな裏話を披露した。20日夜公演では、ショウゴとアサヒがコヨイを追ってにんじゃもんじゃに潜入したシーンを回想。本番でも笑いを生んだ「ただのクナイだよ」というセリフが土田のアドリブから生まれたものだったことが明かされると、客席からは大きな拍手が贈られた。また同シーンで「プリパラ」に登場する女子アイドルのモノマネを披露した山下と小林は、先輩アイドルへのリスペクトから緊張感があったと口にする。鵜澤はWITHの3人が休憩時間を削って練習に付き合ってくれたことや、たくさんアドバイスをしてくれたことを笑顔で語り、改めて感謝の言葉を伝えた。続く“スタイリッシュジェスチャーゲーム”のコーナーでは、演技力とチームワークを活かしてジェスチャーゲームに挑戦。笑いの耐えない賑やかなやり取りで、男プリの絆の片鱗を見せた。

イベント後半は再びライブコーナーへ。DARK NIGHTMAREは「Darkness Soul」を、「お前らもっと付いてこい！」と客席を煽りながら熱唱する。続いて登場したWITHは、1日目と異なり「スーパー・ダーリン」を披露。ダンサブルなサウンドの中にキャラクターならではの決めゼリフが光る楽曲を、スタイリッシュに歌い上げた。ここで、地震の発生により一時ライブが中断に。会場の安全確認後、再びステージに現れたWITHの3人は、仲のよさが伝わるトークで客席を和ませる。そして舞台を再現するコヨイのセリフから「オレーザービーム」へ。舞台オリジナルストーリーの中で生まれてきた、WITHというチームの背景や絆を思わせる楽曲だ。さらにDARK NIGHTMAREとめが兄ぃもステージに加わっての「Dreaming With You」では、WITHがこれまで唯一の象徴として背負ってきた男プリの世界の広がりを、賑やかなステージの様子と重なった歌声から感じ取ることができた。

終盤ではDARK NIGHTMAREの2人からお知らせが。今夏に始動予定のアプリおよび配信アニメ「アイドルランドプリパラ」にDARK NIGHTMAREが登場すること、河合と鵜澤がそれぞれキャラクターボイスを続投することが明かされ、2人は「俺たちのアニメでの活躍もよろしくな！」「応援よろしくでござる！」と呼びかけた。最終日の挨拶ということで、山下は「ちょっと長くなるかもしれない」と前置きをし、「『WITHステ』を開催できたのは、ひとえに『プリパラ』があるから、先輩たちががんばってきてつないでくれたから」と思いを語る。そして「僕らが“先輩”になる日がこんなに早く来ようとは」とDARK NIGHTMAREやめが兄ぃの存在に感謝を述べ、「僕らに新しい可能性が生まれた」と述懐。また先ほどのライブ中断にも触れ、「最後までライブをやらなきゃ、という気持ちになれたのは、本当の意味でショウゴになれたんじゃないかな」と胸中を語った。最後に山下が「これからも『プリパラ』を、男プリを、応援よろしくお願いします！」と呼びかけると、集まったファンは大きな拍手で応えた。

さらに終演後、再び舞台上に現れためが兄ぃが「プリパラパンポーン！ みなさま、ここで緊急めが兄ぃニュースです！」と、“舞台 男プリの新プロジェクト”の始動を発表。詳細は後日明かされるとのことなので、ファンは続報に期待しよう。なお「舞台『WITH by IdolTimePripara』DANPRI SPECIAL EVENT」の3月20日公演は昼夜ともに生配信が行われ、明日3月21日12時から23日23時59分までアーカイブ視聴が可能。チケットは3月23日21時まで販売中だ。