坂口尚

サカグチヒサシ

1946年5月5日埼玉県生まれ。虫プロダクションでのアニメーター活動を経て、1969年に月刊COM(虫プロ商事)にて「おさらばしろ!」でデビュー。翌年、平井和正の小説をもとに「ウルフガイ」を連載し、好評を博す。以降はシリーズ連載や読み切りを中心に発表していたが、1983年からは月刊コミックトム(潮出版社)にて「石の花」を連載。第二次世界大戦中のユーゴスラビアを舞台に、戦争の渦に巻き込まれる少年少女を描きヒット作となった。同作は旧ユーゴスラビア政府に表彰を受けている。1989年には同誌にてSFサスペンス「VERSION」を連載。1993年に月刊アフタヌーン(講談社)にて「あっかんべェ一休」をスタートし熱狂的なファンを生むも、連載終了後の1995年、急性心不全により49歳の若さで逝去。没後、同作には日本漫画家協会賞優秀賞が贈られている。