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「君の名は。」配信記念特集|いのうえひでのり、新海誠への共鳴と郷愁誘う風景語る

日本国内だけでなく、中国や韓国でもヒットを飛ばした新海誠の監督作「君の名は。」が、auの動画配信サービス・ビデオパスで配信されている。主演を務めた神木隆之介や上白石萌音の共感を呼ぶ演技や、RADWIMPSが生み出したエモーショナルな音楽、練りに練られた脚本などにより、若者を中心に広く支持された。

映画ナタリーでは、本作の特集を3回にわたって展開。第3弾では、劇団☆新感線を主宰する演出家いのうえひでのりにインタビュー。映画ファンとして知られるいのうえに「君の名は。」を観た感想、映像と音楽の関係、新海へのシンパシーなどについて語ってもらった。

取材・文 / 伊東弘剛 撮影 / 入江達也

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アニメやマンガの延長線のような演劇を目指した

──映画好きと伺っています。

そうですね。今年は「髑髏城の七人」が忙しくてあまり観れていないんですが、年間100本以上は劇場で観ています。がんばってます(笑)。もともとは演劇ではなくて映画をやりたかったんですよ。でも入った高校に映画研究部がなくて、代わりに演劇部に入ってハマっていったんです。

──アニメーションはご覧になりますか?

いのうえひでのり

ジブリ作品は観ていますが、テレビアニメはそれほど観れていないです。あくまでも映画としてアニメーションを観ている感覚ですね。うちの作家の中島かずきがアニメーション作品の脚本をよく手がけているので、彼から話を聞いて観に行くことが多いです。

──ジブリ以外で好きなアニメーション映画を教えてください。

細田守監督の「おおかみこどもの雨と雪」は面白かったです。あと原恵一監督の「河童のクゥと夏休み」もよく覚えてます。

──劇団☆新感線では結成当初、アニメやマンガのような演劇を作りたいと考えていたそうですね。

僕らが旗揚げした当初、演劇って堅かった。難しくて、敷居の高いものだったんです。そこでわかりやすくて、人を没入させられるアニメやマンガの延長線のような演劇を目指したんです。あと昔からアクション映画、活劇が好きだったので、それに特化した劇団にしたいなと。

──観るうえで専門的な知識は不要な演劇ということですか?

はい。ボーっと観ててもわかるものを作りたくて。そうやって作品を作ってきたら、周りの演劇作品も全部そんなふうになってしまって……だから今はどうなんだって思ってます(笑)。

──少数派が多数派になってしまったと(笑)。

だから今は、演劇はもっと高尚なものだろうという思いを抱いています(笑)。

映像と音楽のシンクロに共鳴

──「君の名は。」はいつ頃ご覧になったんですか?

評判になり始めた頃です。僕の周りの人、かずきさんや俳優の池田成志くんが映画として評価しているのを聞いて観に行きました。

──観たときはどのように思われました?

「君の名は。」より。

よくできた作品だと思いました。そして音楽の使い方のセンスが素晴らしかった。プロモーションビデオを思わせるようなところもあり、ほかのアニメーション作品では受けたことのない感覚を味わいましたね。一線を画してると言うか。僕も音楽にはこだわりがあるので、新海監督が音楽を流す場所やタイミングを時間をかけて考えているのが伝わりました。

──ある種のシンパシーを感じたということですね。

共鳴できました。音楽に強い思い入れを持って場面やディテールを作ってるということが強く伝わるので。映像と音楽のシンクロがカッコいいですよね。

──本作の音楽を担当しているRADWIMPSは、脚本の段階から関わっていたそうです。

「君の名は。」より。

早い段階から関わっていることは観ていてすごい感じました。そうじゃなきゃ、音楽の入れ方や使い方がこんなにうまくいくはずない。観客の感情の動きを意識したうえで、ドンピシャなタイミングでキャラクターの心境と重なり合う音楽が流れますしね。「キック・アス」や「キングスマン」、クエンティン・タランティーノの映画など海外の作品で感じるような音楽と映像のシンクロの心地よさを感じました。日本映画ではこの作品以外にそういう感覚を味わったことはないかもしれません。

古典映画の光を継承したアニメーション

──劇団☆新感線は光の演出にこだわられていますね。

光によって空間や人物の内面に奥行きが出るんです。やっぱり光の当て方で全然違って見えますからね。

──新海監督も光を印象的に使用していますね。

「君の名は。」より。

少し話がズレるんですが、今の映画よりも昔の映画が圧倒的にすごいのは光の当て方だと思うんです。照明の凝り方が全然違う。空間の奥行きを強く感じるし、そこに昔の映画屋さんのプライドを感じるんです。今の映画の多くは、テレビ的というか、光がベタッとしているんですよ。

──スタジオのあり方が変わってしまったからなんでしょうね。

そんな中、アニメーション監督のほうが映画好きだったりするので、日本はアニメーションのほうが昔の映画の光の使い方を継承できているように感じます。新海監督もそうなんじゃないでしょうか。

──なるほど。

あとCMなども手がけてらっしゃるからだと思うんですが、ワンカットワンカットこだわられてますよね。どの画を切り取ってもそのままCMになりそうなぐらいの完成度ですし。

「君の名は。」
2017年7月26日(水)配信開始
「君の名は。」
ストーリー

1000年ぶりとなる彗星の来訪を1カ月後に控える日本。山深い田舎町に暮らす三葉は、町長である父の選挙活動や家系の神社の風習に縛られた生活にうんざりしていた。都会への憧れを強くしていく日々の中、三葉は自分が東京の男の子になる夢を見て、念願だった都会での生活を満喫する。一方、東京で生活する瀧は、山に囲まれた町で自分が女子高生になっている夢を見る。不思議な夢を繰り返し見る中で、記憶が抜け落ちていることに気付いた2人は、お互いが入れ替わっていることを理解する。残されたメモなどを通してケンカをしながらも入れ替わりを楽しみ、相手のことを気遣い始める三葉と瀧。そんな2人だったが、ある日を境に入れ替わりが発生しなくなり、連絡が取れなくなってしまう。瀧は三葉に会う決心をし、山奥の町を目指すが、そこには驚愕の事実が待ち構えていた……。

スタッフ

脚本・監督:新海誠
キャラクターデザイン:田中将賀
音楽:RADWIMPS

キャスト

立花瀧:神木隆之介
宮水三葉:上白石萌音
勅使河原克彦:成田凌
名取早耶香:悠木碧
藤井司:島﨑信長
高木真太:石川界人
宮水四葉:谷花音
奥寺ミキ:長澤まさみ
宮水一葉:市原悦子

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auビデオパスとは

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いのうえひでのり
1960年1月24日生まれ、福岡県出身。大阪芸術大学芸術学部舞台芸術学科に入学し、在学中の1980年に劇団☆新感線を旗揚げ。つかこうへいの戯曲からスタートした後、オリジナル作品を上演するようになる。「髑髏城の七人」「SHIROH」の演出が評価され第14回日本演劇協会賞を獲得。その後も第9回千田是也賞、第57回芸術選奨文部科学大臣新人賞、第50回紀伊國屋演劇賞の個人賞などを受賞し、演劇界に地位を築く。2017年9月1日までIHIステージアラウンド東京にて「劇団☆新感線『髑髏城の七人』Season鳥」を上演中。その後、同館にて「劇団☆新感線『髑髏城の七人』Season風」「劇団☆新感線『髑髏城の七人』Season月」が開幕する。