映画ナタリー

京都舞台の青春群像劇「アンテナ」が支援者募集、音楽はナカコー

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ナカコーことKoji Nakamura(Nyantora、iLLLAMA)が音楽を手がけた映画「アンテナ」のクラウドファンディングが、MotionGalleryで実施されている。

本作は、あるトラウマを抱えた主人公ハルが京都で起こる連続失踪事件を追う中で、さまざまな人と関わり合う青春群像劇。濱口竜介や瀬田なつき、真利子哲也らを輩出してきた東京藝術大学大学院映像研究科の卒業生・小林望がメガホンを取った。クラウドファンディングは残りの撮影資金、ポストプロダクション、上映、宣伝の費用にあてられる。支援者には試写会への招待、劇中で使用された小道具のプレゼントなどさまざまなリターンが用意されている。

Koji Nakamuraの楽曲に着想を得て、小林が学生時代から約5年をかけて制作してきた本作。小林は「この作品で目指したことは、音楽もある意味主役にすることです。それが、実現できるのはKoji Nakamuraさんの音楽だと思い、子供の頃から憧れだったKoji Nakamuraさんに劇伴を依頼しました」と述べる。一方、Koji Nakamuraは「演奏後、いつものようにバーでビール等飲んでいると、『すみません』と一人の男性が声をかけてきた。それが小林さんだった」「私は小林さんが作った映像をみながら、彼の熱意に自分も何か協力できたらいいなと思いました」とコメントを寄せている。

「アンテナ」のクラウドファンディングは、6月29日までMotionGalleryにて実施中。

小林望 コメント

この作品に出てくる人間は皆、心に何かしらの穴が空いています。それぞれのアンテナを巡らせて各々のチャンネルが繋がっていく。そしてその繋がりは見えない電波になって希望に変わっていきます。
この作品を見て、大切な人を思い出したり、その人について考えてみたり。
この映画が少しでも見る人の希望に変わってくれたらと思って作りました。

映像の中で流れる劇伴、つまりBGMは誰によるものなのか、誰のためのものなのか、子供の頃から常に考えて来ました。神様が流しているものなのか、作者が流しているのか、登場人物の為のものなのか、或いは観客の為のものなのか。この作品で目指したのは、音楽もある意味主役にすることです。それが、実現できるのはKoji Nakamuraさんの音楽だと思い、子供の頃から憧れだったKoji Nakamuraさんに劇伴を依頼しました。

Koji Nakamura コメント

小林さんに会ったのは、自分が出演していたDJイベントだったと思います。演奏後、いつものようにバーでビール等飲んでいると、「すみません」と一人の男性が声をかけてきた。それが小林さんだった。詳しい状況は忘れてしまったが、彼は「僕は映画を一人で作っている、観てもらえますか? そして映画の音をつけてもらうのは可能ですか?」と言って、iPhoneの中に入っている映画のトレイラーの一部を私にみせてくれました。一人で映画を作っていくという彼の言葉で、私はある一人の監督の事を思い出した。フェデ・アルバレスだ。
2009年彼は、製作費500ドルの自主制作ショートフィルム「Panic Attack!」をyoutubeに投稿し話題になり、その後サム・ライミの傑作ホラー「死霊のはらわた」のリメイク版の監督をし、そして2016年話題の映画「ドント・ブリーズ」を制作した人物である。個人での映画制作からスタートし、そして商業作品などに向かっていくそのスタイルは私には凄く印象的だった。

私は小林さんが作った映像をみながら、彼の熱意に自分も何か協力できたらいいなと思いました。

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