「日曜美術館」で番組史上初のアニメ監督特集、高畑勲を片渕須直らが語る

高畑勲が9月8日9時よりNHK Eテレにて放送される「日曜美術館」で特集される。

番組は高畑にゆかりある人々を取材し、高畑がこだわったという“アニメーションが持つリアリティー”を表現する手法に迫る内容。ゲストには映画「この世界の片隅に」の片渕須直監督と、映画「かぐや姫の物語」でかぐや姫役を演じた朝倉あきが招かれた。高畑の助手だった片渕からは高畑のアニメ制作への考え方について、朝倉からは「かぐや姫の物語」収録時に高畑から受けた指導について語られる予定だ。

さらに10月6日まで開催されている「高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの」の展示アドバイザーなどを担当した映像研究家・叶精二、高畑と大学時代に同じ部屋で暮らしたという美術史家・辻惟雄、映画「火垂るの墓」の美術監督・山本二三、高畑と互いに影響を与え合ったアニメーション監督のミッシェル・オスロなども出演。また1960年頃に書かれた「かぐや姫の物語」に関連する高畑の草案や、書斎、蔵書庫も披露される。

「日曜美術館」は古今東西の絵画や彫刻、工芸、写真、建築など、さまざまなジャンルの作家を取り扱う美術番組。アニメ監督が特集されるのは1976年の放送開始以来、初めてのことだ。