「サイボーグ009VSデビルマン」新旧声優陣が思い出語る、追加キャストも発表

石ノ森章太郎「サイボーグ009」と永井豪「デビルマン」を原作とするアニメの出演者によるトークイベントが、去る8月13日に東京・新宿バルト9にて開催された。イベントにはテレビシリーズでデビルマン/不動明を演じた田中亮一、テレビシリーズで009こと島村ジョーを演じた井上和彦、「サイボーグ009VSデビルマン」でデビルマン/不動明を担当する浅沼晋太郎、同作で003ことフランソワーズ・アルヌールを務めるM・A・Oが登壇した。

このイベントは新作アニメ「サイボーグ009VSデビルマン」が10月より2週間限定で劇場公開されることと、1979年から1980年にかけて放送されたテレビアニメ「サイボーグ009」、1972年から1973年にかけてオンエアされたテレビアニメ「デビルマン」のBlu-rayが9月から11月にかけて発売されることを記念して行われた。

「新旧の声優トークバトル」というサブタイトルがつけられた本イベントでは、声優陣がそれぞれ自身が演じたキャラクターや当時の思い出についてトークを展開。幼少期に過去のテレビシリーズを再放送で観ていたという浅沼は「『今日もどこかでデビルマン』は、主題歌だけでも子供心にすごく怖くて」と告白。「でもそう思いつつも朝早く起きて観てしまう魅力がありました」と当時を振り返った。

井上は原作者の石ノ森に、自分の作品がアニメーションになって、作品の内容に違和感を感じることはないのかと聞いた過去を明かす。「先生は『自分の作品はマンガで描いてるんだからそれでいいんだ。アニメーションの制作チームは、僕のことを信じて作品を映像化しようとしている人が集まってるんだから、僕は彼らを信じればいいんだよ』と説明してくれて、すごく愛を感じました」と石ノ森との思い出を語った。

そのほかイベントでは新規カットが多数盛り込まれた「サイボーグ009VSデビルマン」のプロモーション映像の上映も実施。上映後に田中は「不動明とデビルマンは別の声優が演じてるんだと思った。浅沼くんが1人で演じていると聞いてびっくりしました」と浅沼の演技に賞賛を贈った。

また上映にあわせ「サイボーグ009VSデビルマン」の新キャストも発表。009と同等の加速装置を持つミュートス・サイボーグのアポロンを石田彰が、人間を喰らう残酷なデーモン・ジンメンを大塚芳忠が演じることが明らかに。そのほかヘレナ役に本名陽子、アイザック・ギルモア博士役に牛山茂、サッちゃん役に榎本温子が決定した。