久保帯人のマンガ「BLEACH」を原作とした「ROCK MUSICAL BLEACH」、通称「ブリミュ」は、2005年に「ロックミュージカルBLEACH」として初演され、「『ロックミュージカルBLEACH』再炎」「『ROCK MUSICAL BLEACH』The Dark of The Bleeding Moon」「『ROCK MUSICAL BLEACH』No Clouds in the Blue Heavens」とシリーズ化。2011年には「BLEACH連載10周年記念公演『ROCK MUSICAL BLEACH』」が上演され、翌2012年の「新生ROCK MUSICAL BLEACH REprise」では、シリーズ動員約18万人を記録した。また本公演のほかにライブ公演「ROCK MUSICAL BLEACH the LIVE "卍解SHOW"」も行うなど、2.5次元ミュージカルの先駆けとして人気を博してきた作品だ。

4年ぶりの公演として今年2016年7月から8月にかけて上演された「『ROCK MUSICAL BLEACH』～もうひとつの地上～」では、2008年の「ROCK MUSICAL BLEACH THE ALL」をベースとした内容が展開。「『ロックミュージカルBLEACH』再炎」で死神たちの歌として作られた、シリーズの代表曲ともいえる「もうひとつの地上」がサブタイトルとして起用され、作中では、原作の「尸魂界篇」のエピソードが描かれた。

主人公は、強い霊感を持つ高校生・黒崎一護。虚（ホロウ）と呼ばれる悪霊から家族を護るため、一護は死神の少女・朽木ルキアから力を譲り受ける。しかしルキアは、生きている人間に死神の力を譲渡した罪で、兄である護延十三隊六番隊隊長の朽木白哉、副隊長の阿散井恋次によって、尸魂界に連れ戻されてしまう。処刑を待つ身となったルキアを救うべく、尸魂界へと向かう一護。一方、ルキアの幼馴染でもある恋次は、彼女に下された重い処罰に戸惑いを感じていた。そして、死神たちの活動拠点・瀞霊廷に侵入した一護の前に、十一番隊第三席の班目一角が立ちふさがる……。

公演中に原作マンガが最終回を迎えたことでも注目された本作。最終回を収録した単行本74巻は11月4日に発売され、2018年には福士蒼汰主演による実写映画も公開される。連載を終えてもなお躍進を続ける「BLEACH」から目が離せない。