最後にもっともっと、ぼくプリが好きになる!「『Dancing☆Starプリキュア』The Stage3」田村升吾・和合真一インタビュー&稽古場レポート (2/2)

稽古序盤から一丸となって全力で!
ぼくプリ稽古場レポート

ぼくプリ第3弾は、闇の組織・デスパレードの幹部であるロザリアードを浄化し、平穏な日常を取り戻した星河楽たちの物語から始まる。楽たちはプリキュアとして平和を守りながら、彼らの夢であるダンスの全国大会出場に向けて、練習に励んでいた。そんなある日、楽(田村)と同じく2年生の夏目なつめ颯斗はやと(滝澤諒)は、ピエロのような外見の青年・クラウン(中河内雅貴)と遭遇。その後、全国大会当日、楽たちは優勝候補の日輪にちりん高等学校の顧問・室井むろい一帆かずほ(伊藤裕一)とチームのキャプテン・朝吹あさぶき太踊たいよう(高橋祐理)に出会う。楽と太踊はすぐに意気投合するが、どうやら2人は過去に会ったことがあるようだ。するとそのとき、会場に闇のリズムが響き渡り、イビルダンサーが現れて……。

ぼくプリ第3弾が開幕する約1カ月前、11月上旬に稽古場を訪れると、メインキャストをはじめ、ぼくプリシリーズの代名詞にもなっているダンスシーンを支えるステラダンサーズ、そして脚本・演出を手がけるほさかようをはじめとしたスタッフたちが勢ぞろいし、プリキュア役のキャスト5人は、台本を手に入念にストレッチをしながら稽古が始まるのを待っていた。

左からキュアブレイク / 黒瀬舞人役の小辻庵、キュアロック / 夏目颯斗役の滝澤諒、キュアトップ / 星河楽役の田村升吾、脚本・演出を手がけるほさかよう、キュアソウル / 月宮爽々奈役の森田桐矢。

左からキュアブレイク / 黒瀬舞人役の小辻庵、キュアロック / 夏目颯斗役の滝澤諒、キュアトップ / 星河楽役の田村升吾、脚本・演出を手がけるほさかよう、キュアソウル / 月宮爽々奈役の森田桐矢。

この日行われたのは、プリキュアたちの口上シーンを含む第4場の稽古。指揮棒を持ったほさかがテキパキとキャスト陣に指示し、登場人物の動きをつけ、動線を確認していく。まず、室井役の伊藤と、太踊役の高橋がアクティングエリアに姿を現し、パドドゥ役の和合は客席から登場。腹に一物を抱えた様子でパドドゥに詰め寄る室井を太踊が止めるシーンで、ほさかは一旦ストップをかけると、和合、伊藤、高橋の演技指導に入る。ほさかは、パドドゥ、室井、太踊がそれぞれどのようなリズムを用いて戦うタイプのキャラクターであるかを丁寧に説明しつつ、「それを意識しながら動いてみよう」とキャスト陣に語りかける。続いて、パドドゥ、室井、太踊の3人が、闇のリズムを操るイビルダンサーと戦うシーンの稽古が行われた。ほさかは、イビルダンサーを演じるステラダンサーズたちに「このシーンは、肉弾戦であることを想定してダンスしてみて。傷を負いながら踊っている感じを出してみよう」「イビルダンサーとしての意識は保ちつつも、光のリズムの影響を受けてしまう動きをしてみて」とオーダーする。この日はまだ稽古序盤ではあったものの、キャラクターの心情も意識した動きが付けられていった。

左からパドドゥ役の和合真一、室井一帆役の伊藤裕一。

左からパドドゥ役の和合真一、室井一帆役の伊藤裕一。

左からパドドゥ役の和合真一、脚本・演出を手がけるほさかよう。

左からパドドゥ役の和合真一、脚本・演出を手がけるほさかよう。

朝吹太踊役の高橋祐理。

朝吹太踊役の高橋祐理。

仮組みされたパネルや階段の位置が変更され、いよいよプリキュアたちが登場するシーンの稽古へ。メインテーマ「Do the Dancing☆Starプリキュア」が流れる中、キュアトップ / 楽役の田村のセリフをきっかけに、キュアトップ / 楽役の田村、キュアロック / 颯斗役の滝澤、キュアソウル / 爽々奈役の森田桐矢、キュアカグラ / 晃雅役の寺坂頼我、キュアブレイク / 黒瀬くろせ舞人まいと役の小辻庵が舞台奥から次々と姿を現す。第1・2弾公演を経て築き上げてきたプリキュアたちの固い絆を示すように、5人は声をそろえて「ステラブレス、レッツダンスハイ!」と力強く叫んだ。

肩を組むプリキュアキャストの5人。

肩を組むプリキュアキャストの5人。

キュアトップ / 星河楽役の田村升吾。

キュアトップ / 星河楽役の田村升吾。

続いて行われたのは、ステラダンサーズを引き連れたプリキュアメンバーが1人ずつ口上を述べる場面の稽古。田村は笑顔をきらめかせながらヒップホップダンスを、滝澤はキレのあるロックダンスを披露し、小辻は高い身体能力を生かしてブレイキンの技を次々と繰り出す。森田はしなやかなソウルダンスを踊り、扇子を手にした寺坂は荘厳な雰囲気を漂わせながら“神楽ダンス”を舞う。彼らのダンスシーンを演出席から観ていたほさかは「いいね、いいね! いい感じだよ!」とプリキュアキャスト5人に声をかけた。

キュアロック / 夏目颯斗役の滝澤諒。

キュアロック / 夏目颯斗役の滝澤諒。

キュアブレイク / 黒瀬舞人役の小辻庵。

キュアブレイク / 黒瀬舞人役の小辻庵。

最後はキュアソウルから順に、「魂に刻む、魅惑のステップ! キュアソウル!」「穢れを祓う、聖なるライブ! キュアカグラ!」「闇を切り裂く、華麗なトリック! キュアブレイク!」「心に弾けろ、情熱のムーブ! キュアロック!」「胸に高鳴れ、希望のビート! キュアトップ!」と口上を述べていき、最後に5人そろってシーンを締めくくった。

キュアカグラ / 天弦晃雅役の寺坂頼我。

キュアカグラ / 天弦晃雅役の寺坂頼我。

キュアソウル / 月宮爽々奈役の森田桐矢。

キュアソウル / 月宮爽々奈役の森田桐矢。

そのシーンを見ていたほさかが「決めポーズを刷新しよう」と提案。「ポーズの発案が得意な人はいるかな?」とアクティングエリア外にいるキャストたちにも呼びかけると、案が浮かんだキャストたちが次々とアクティングエリアに集まり、「こういうポーズはどうですか?」とプレゼンしていく。プリキュアキャストの5人は、先輩組の森田、寺坂チーム、後輩組の田村、滝澤、小辻チームに分かれて、採用されたポーズを「こうかな?」と談笑しながら練習していた。最終章となるぼくプリ第3弾では一体どのようなポーズが披露されるのか、答えは劇場で確認しよう。

ポーズを決めるプリキュアキャストの5人。

ポーズを決めるプリキュアキャストの5人。

プロフィール

田村升吾(タムラショウゴ)

1998年、栃木県生まれ。2016年に「ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン」の芥川慈郎役で初舞台を踏む。以降は「RICE on STAGE『ラブ米』」シリーズのひのひかり役で主演を務めた。2025年12月31日に「ミュージカル『刀剣乱舞』 江 おん すていじ かうんとだうんぱーてぃー」、2026年2・3月に舞台「KING OF PRISM-Your Endless Call-み~んなきらめけ!キンプリ☆ツアーズ」(主演)、3・4月に「舞台『魔道祖師』遡洄編」、5月に「舞台『魔法使いの約束』きみに花を、空に魔法を 後編」に出演予定。

和合真一(ワゴウシンイチ)

1986年、東京都生まれ。「おそ松さん on STAGE ~SIX MEN'S SHOW TIME~」十四松(F6)役、「ミラクル☆ステージ『サンリオ男子』」源誠一郎役、「文豪とアルケミスト」江戸川乱歩役などで知られる。2026年2・3月に舞台「サラ・ベルナールの『サロメ』」にミュシャ役で出演。同年5月に「舞台『魔法使いの約束』きみに花を、空に魔法を 後編」にフィガロ役で出演予定。「ニッポン美景めぐり」(BSフジ)でレギュラーを務めるほか、テレビドラマや映画にも出演している。