「JACO Fes 2019夏」南翔太 松浦正太郎 橋谷拓玖 林田岬優 吉木遼 座談会 1回で2度おいしい夏フェス、やんちゃな男と女の青春譚

運命に逆らって生きようとする人間たちのドラマ

──男たちの熱い青春物語「やんちゃでいこう!」と、大人のラブストーリー「宵待草」は、対照的な雰囲気の作品になりそうです。

 はい。対照的ではあるのですが、主人公が運命に逆らうという意味では共通しているな、と。

林田岬優

林田 そうなんですよね。たまきも、見方によってはかなりやんちゃな女性だと思います。

──皆さんは、この「JACO Fes」をどんなお祭りにしたいですか?

松浦 楽しんでもらえるよう、お客さんのことをしっかり考えたいですね。今回はお祭りなので、“お客さんファースト”であることを大事にしたい。ぜひふらっと気軽に遊びに来ていただきたいです。

吉木 エンディングでは、みんなで歌ったり踊ったりもするので、観客と演者の気持ちが1つになれるようなお祭りにしたいですね。

橋谷 とにかく全力で楽しませます!

林田 夏の終わりを感じられるようなお祭りにしたいです。夏の締めくくりとして、浴衣を着てきていただけたらうれしいです!

──「JACO Fes」実行委員長でもある南さんからも、このフェスに懸ける思いをお聞かせください。

南翔太

 「やんちゃでいこう!」の台本に、「そこに何があるか分からない。でも走らなければ、運命は切り開けない。だから全力で駆ける」っていうセリフがあるんです。その言葉通り、このフェスを全力で駆け抜けたいですね。今回の「JACO Fes」はタイトルに「2019 夏」って付いているんですけど、夏だけじゃなくシーズンごとに開催していきたいですし、やんちゃボーイズとしても夢はでっかく、最終的に武道館公演や紅白歌合戦出場を目指したいです。

一同 おー!

──今回のフェスは大きな夢に向けた“旅立ち”でもあるんですね。

 やんちゃボーイズは、“やんちゃ”と謳ってはいますが、優しさを一番大切にしたくて、お客様がちょっと落ち込んだときに「JACO Fes」のことや、やんちゃボーイズの歌を思い出して元気になっていただけるような、寄り添える存在になりたいですね。このフェスをスタート地点として、大きく羽ばたいていけたらと思います。

前列左から南翔太、林田岬優。後列左から橋谷拓玖、松浦正太郎、吉木遼。

総合プロデューサー・秋山純(映像監督)
意外な出会いを楽しむフェスに

秋山純コメント
秋山純は、2018年に映像制作会社ジュン・秋山クリエイティブを設立。

秋山純は、2018年に映像制作会社ジュン・秋山クリエイティブを設立。

子供の頃、2本立ての映画をよく観ました。まったくジャンルが違う映画の組み合わせもありましたが、お目当ての映画以外の作品で、一生の宝物のような作品との出会いもありました。今回の「JACO Fes」でも、まったく世界観の違う2作品を上演します。いつもなら観に行かないかもしれない作品との、意外な出会いがあってほしい。普段舞台には足が向かない方も、気軽に遊びに来ていただきたいと思います。

旗揚げ公演をする、東京やんちゃボーイズは、公私ともに付き合いの長い俳優たちです。リーダーの南翔太とは、1年以上前から、歌ありお芝居ありのエンタメを実現するべく作戦を練ってきました。安藤日出孝プロデュースの歌が先に完成して、レッスンを重ねていくうちに、松浦正太郎、橋谷拓玖というトリオの形ができあがりました。フィクションの形を取りながらも、どこかお節介で涙脆いメンバーのドキュメンタリーみたいな作品を通じて、温かな空気を感じていただきたいと思います。

主宰・中井由梨子の世界観を表現するmosaïqueは、モデル界のホープ・林田岬優を迎えて、竹久夢二の物語を紡ぎます。夢二と2人の女の物語は、一見異常な世界に思えますが、ベースにあるのは深い人間愛。人間賛歌。高山典子のバイオリンが、和の世界観を広げます。林田の初舞台とは思えない堂々たる演技に注目してください。

加藤ヒロの爽やかな音楽と共に、さまざまなアプローチで、過ぎ行く夏を愛おしむフェスです。親しい俳優達が企画から運営まで、毎日汗を流しています。ぜひ、夏祭りに行くように、浴衣を着て遊びに来ていただけたらうれしいです。