ティラノサウルスとの戦闘も、そして“目が足りない”ハッピーなフィナーレへ
──ここからは「グラブルフェス2023」DAY2終盤の「10th Anniv. SPECIAL SHOW with Night Party」となります。キャラクターたちとティラノサウルスとの戦いを通して、攻撃に合わせて展開する映像や、ARの演出にご注目ください。
田中 わあ、本当にティラノサウルスだ!
荒牧 ちょっと小さめでかわいい(笑)。僕たちも舞台でプロジェクションマッピングと一緒に演技をすることがありますが、基本的に音が出るタイミングに合わせて演技をしたり、映像を出してもらったりすることが多いです。でもこのステージはオフィシャルキャストの動きに合わせて、エフェクトを出しているんですね。演者さんもスタッフさんもすごい技術だ! ……ちなみに、なぜティラノサウルスと戦っているんでしょうか?(笑)
──この場面はグラブルのゲーム内で行われたイベントをもとにしているんです。グラブルは、イベントやコラボでさまざまなキャラクターが登場するのも楽しいポイントですよね。
荒牧 確かに、いろいろな作品とコラボしていましたもんね。ティラノサウルス役の演者さんも素晴らしい演技でした(笑)。
──続いては「グラブルフェス2023」DAY2の「10th Anniv. SPECIAL SHOW with Night Party」より、六竜のウィルナス、ワムデュス、ガレヲン、ル・オー、フェディエルが、キャラクターソング「命命讃歌」に合わせ、クールなダンスパフォーマンスを披露します。
荒牧 良い曲! ガレヲンは目を閉じているキャラクターなんですね。ステージで目を閉じると、空間を把握するのが難しいんですよ。
──ちなみにウィルナスのオフィシャルキャストは、DAY1で荒牧さんが注目していたヴァルフリートと同じ、久保龍一さんです。
荒牧 やっぱりそうですよね! 皆さん素晴らしいんですが、ウィルナスには特に惹かれます。
田中 うわあ、まっきーさん(荒牧)今の観ました!? ガレヲンさんの投げキス!! キュンキュンしちゃいました……現地で観ていたら、僕も「フォー!」って歓声を上げちゃうな(笑)。僕たちが舞台で踊るときは、ステージ用に作り替えてもらった動きやすい衣裳を着ていることが多いです。でも六竜の皆さんは装飾やパーツが多い衣裳で、動きが制限される中であれだけのパフォーマンスをしている。カッコいいです!
荒牧 投げキス、素敵だった!
田中 ガレヲンのとりこになりました。家に帰ったらもう1回観ます(笑)。
──最後は「グラブルフェス2023」DAY2より、イベント全体を締めくくる「10th Anniv. SPECIAL SHOW with Night Party」のフィナーレ。ここにはオフィシャルキャストをはじめ、グラブルの声優陣、さらにはスペシャルコラボレーションとしてサンリオキャラクターズやガチャピン・ムック、「ホロライブ」所属VTuberたちも登場し、ビカラのキャラクターソング「Welcome to the PARADE!」に合わせて歌とダンスを披露します。
田中 シナモロールやポムポムプリンがいる!
荒牧 豪華なメンバーがステージに勢ぞろいで、これはファンのみんながよく言う「目が足りない」ってやつですね……皆さんの笑顔のパワーがすごい。
田中 キャラクターが笑ってるとうれしいですよね。あっ、声優の小野友樹さんがセンターにいらっしゃいますよ。
荒牧 小野さん、いつも本当に笑顔が素敵!
──2次元や3次元のキャラクターが一堂に会した、祝祭感あふれるフィナーレでしたね。
荒牧 めちゃくちゃ楽しい! 純粋に「この場にいたいな」と思いました。
田中 参加された方たちはきっと、このフィナーレを観たら「グラブルをやっていて良かったな」と思うんじゃないかな。幸せの濃密度が高くて最高でした。
荒牧と田中が選ぶ、お気に入りのオフィシャルキャストは?
──一部ではありますが、お二人に「グラブルフェス2023」をアーカイブ映像で楽しんでいただきました。オフィシャルキャストの方々のパフォーマンスに、どんな印象を持たれましたか?
荒牧 いやー楽しかったです! 「グラブルフェス」には、エンタテインメントとして高いクオリティと技術が必要とされていると思います。でもオフィシャルキャストの皆さんの姿を観ていたら、技術だけでなく「どれほどキャラクターとグラブルの世界を愛しているか」が大切だなとも感じましたね。愛があるパフォーマンスにはやはり惹かれます。
田中 僕らも楽しかったですし、ステージに立つ皆さんも楽しそうでしたね! 皆さんの、「このキャラクターのここを観て!」という気持ちが伝わってきて惚れてしまいます。グラブルを知らない方がオフィシャルキャストのパフォーマンスを観たとしても、きっと気になるキャラクターを見つけられると思うし、オフィシャルキャストの皆さんがキャラクターに入り込む姿勢には僕らの仕事と通じるものを感じます。
──お二人が特に気になったオフィシャルキャストを教えてください。
荒牧 僕はもう、ヴァルフリートとウィルナスの久保龍一さんひと筋! もうすっかりファンです。ステージでは、パフォーマンス力や演技力だけでなく、「いかに目を引くか」が大事だと思うんです。久保さんは殺陣や演技の1つひとつが輝いて見えて、つい注目してしまう。パフォーマンスをしている人に視線を向けてしまうのって、たぶん本当に“なんとなく”の理由だと思うんですが、久保さんはその“なんとなく”を引き出す力を持っていると感じます。ヴァルフリートとウィルナスの登場シーンは全部お気に入りですね。
田中 僕はガレヲンのみぃこさんですね。シンプルにとても美しかった! それに、視界が限られた中で不安なはずなのに、その状態であれほどのパフォーマンスをしていたことを、ただただ尊敬します。そのキャラクターが好きなお客様の前で、キャラクターとして振る舞うのは緊張することですが、堂々とした佇まいに感銘を受けました。……ところでガレヲンは、今もグラブルで手に入りますか?
──はい、ゲーム内で定期的に開催されている“グランデフェス”期間中のガチャで入手できます。
田中 わかりました。ガチャ引きます!
荒牧 あははは!
“福利厚生”が手厚いグラブル、やったことないならやったほうが良いよ!
──お話を聞いているとお二人の仲の良さが伝わってきますが、荒牧さんの俳優としての印象を、後輩の田中さんはどう感じているのでしょうか?
田中 まっきーさんは完璧! 素の部分はちょっと天然ですが(笑)、板の上に立ったときの説得力や、「事前に打ち合わせしたのかな?」と思うくらい面白いアドリブがサラッと出てくるところが本当にすごい。まっきーさんのアドリブに努力では身につかないセンスを感じますし、殺陣も一手一手が丁寧かつ大胆で「全部逃さずに仕留めきる」という気迫がすごいんです。まっきーさんは“キャラクターを演じる”ことに関して、誰もが目標とする人だと思います。僕を含め、まっきーさんの背中を見て育ってきた俳優は多いし、その背中で「僕もこうなりたいな」と思うようなお手本を見せてくれる。だからまっきーさんは僕にとって“ついていきたい人”ですね。
──荒牧さんから見た田中さんはいかがですか?
荒牧 何もないですね……。
田中 ないんかい!
荒牧 うそうそ!(笑) でも涼星は何でもできる良い俳優だし、日頃の姿にも安心感があるし言うことがないんです。以前に舞台で共演したとき、演出家さんが涼星を「本当に良い俳優だな」と褒めていて、僕はそれを聞いて「そうだろう、そうだろう」と感じてすごくうれしかったです。僕は涼星のデビュー作でも共演していたから、彼がそこからどれだけ伸びてきたかを知っていますし、これからさらに成長していくはず。彼は僕が社長を務める会社・Pastureの所属俳優でもあるので、僕が成長を手助けできればうれしいですね。もっともっといろいろなことに挑戦して、“栄養”をとってさらに大きくなってほしい。かわいい後輩です(笑)。
田中 あざっす!
──お二人とも素敵なお言葉をありがとうございます! 今回は俳優のお二人に、形は違えどキャラクターそのものとしてエンタテインメントを届けるオフィシャルキャストの活躍をご覧いただきました。オフィシャルキャストの熱い愛あふれるパフォーマンスを通じて、グラブルの世界観やキャラクターの魅力を味わっていただきましたが、今日ご覧になった映像や、ご自身のプレイ経験を踏まえ、改めてどのような方にグラブルをおすすめしたいですか?
田中 僕のように、スマホゲームをダウンロードしてはすぐやめてきた人に「面白いゲーム、あるぞ!」と伝えたいです(笑)。「もっと前からグラブルをやっておけば良かった」と、今日「グラブルフェス」を観ながら強く思いました。
荒牧 グラブルは「グラブルフェス」でゲームの世界を体感できたり、オフィシャルキャストにも会えたりと“福利厚生”がすごく手厚いですよね。
田中 ゲームのキャラクターに実際に会えるってなかなかないことですしね。僕、先日グラブルで100連ガチャを引いたんですよ。そうしたら、どのキャラクターもカッコよすぎて! 「このキャラもこのキャラも絶対強いやん!」と、キャラクターデザインを見るだけでワクワクしました。
荒牧 ゲームの面白さも大切だけど、キャラの見た目のインパクトも重要だよね。どのゲームをやろうか迷っている方におすすめしたいし、「グラブルをやったことがないならやったほうが良いよ!」って言いたい。「グラブルフェス」は2023年で6年目ということで10周年も間近ですし、「グラブルフェス」10周年では僕たちも何かイベントの一端を担えたら良いよね。僕、殺陣やりますよ!
田中 じゃあ僕、歌いますよ!
荒牧 あははは!
※初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
プロフィール
荒牧慶彦(アラマキヨシヒコ)
1990年、東京都生まれ。2012年、「ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン」で本格的に俳優デビュー。主な出演舞台に、「舞台『刀剣乱舞』」「『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage」など。またプロデューサーとして「演劇ドラフトグランプリ」「荒牧慶彦俳優10周年記念公演『殺陣まつり ~和風三国志~』」などを手がけた。4月5日からは企画・主演を務める剣劇「三國志演技~孫呉」が東京・明治座で上演される。
荒牧慶彦 (@aramaki.yoshi) | Instagram
田中涼星(タナカリョウセイ)
1994年、新潟県生まれ。2014年に「舞台『K』」で本格的にデビュー。主な出演舞台に「ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン」「ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』」「ミュージカル『刀剣乱舞』」など。近年では舞台「ナナシ-第七特別死因処理課-」「舞台『東京リベンジャーズ』-聖夜決戦編-」などに出演した。4月9日からは「MANKAI STAGE『A3!』ACT2! ~WINTER 2024~」が控える。
2024年3月16日更新