「ふじのくに⇄せかい演劇祭」「ストレンジシード静岡 2020」宮城聰×ウォーリー木下|静岡を世界の演劇への“登山口”に

「ふじのくに⇄せかい演劇祭2020」

「ふじのくに⇄せかい演劇祭2020」ビジュアル

2020年4月25日(土)~5月6日(水・休)
静岡県 静岡芸術劇場、舞台芸術公園 ほか

2000年に「Shizuoka 春の芸術祭」としてスタートし、2011年から「ふじのくに⇄せかい演劇祭」と名称を改め、毎年開催されている舞台芸術イベント。「ふじのくに(静岡県)と世界は演劇を通じてダイレクトに繋がっている」というコンセプトのもと、国内外のアーティストが集い、交流している。

ワジディ・ムアワッド「空を飛べたなら」

2020年4月25日(土)・26日(日)
静岡県 静岡芸術劇場

ワジディ・ムアワッド「空を飛べたなら」より。©︎Simon Gosselin

作・演出:ワジディ・ムアワッド

出演:ジャラル・アルタウィル、ジェレミー・ガリアナ、ヴィクトール・ド・オリベイラ、レオラ・リヴラン、エレン・グラス、ダリヤ・シェイザフ、ラファエル・タボール、ラファエル・ヴァインシュトック、ネリー・ローソン

内容紹介

ニューヨークの大学図書館で出会ったアラブ人のワヒダとユダヤ人のエイタンは、恋に落ちる。しかし2人の結婚を家族は受け入れられず……。2016年にパリ・コリーヌ国立劇場芸術監督に就任したワジディ・ムアワッドの、就任後の第1作にして近年のヒット作だ。

宮城聰「おちょこの傘持つメリー・ポピンズ」

2020年4月25日(土)・26日(日)・29日(水・祝)
静岡県 舞台芸術公園 野外劇場「有度」

宮城聰「おちょこの傘持つメリー・ポピンズ」ビジュアル©︎行貝チヱ

作:唐十郎

演出:宮城聰

出演(五十音順):SPAC / 泉陽二、奥野晃士、春日井一平、片岡佐知子、河村若菜、木内琴子、鈴木陽代、関根淳子、たきいみき、ながいさやこ、牧山祐大、宮下泰幸

内容紹介

1970年代に起きた日本歌謡界のスキャンダルに材を取り、1976年に状況劇場で初演された、唐十郎の一幕劇を宮城聰が野外劇として立ち上げる。寂れた傘屋を営む若僧のおちょこと訳ありの男・檜垣の前に謎の客・石川カナが現れる。やがてカナを巡り、さまざまな謎が湧き上がるのだった。

オマール・ポラス「私のコロンビーヌ」

2020年4月25日(土)・28日(火)・29日(水・祝)
静岡県 舞台芸術公園 稽古場棟「BOXシアター」

オマール・ポラス「私のコロンビーヌ」より。©︎Ariane Catton Balabeau

作:ファブリス・メルキオ

演出・舞台美術・衣裳・出演:オマール・ポラス

内容紹介

スイスを拠点に活動する演出家・俳優のオマール・ポラスが、自身の半生を演じる自伝的作品。コロンビアの貧しい農家に生まれたポラスは、ある日街の本屋で手にしたニーチェの著作に影響を受け、その後パリに憧れを抱くようになる。

クリスティアヌ・ジャタヒー
「終わらない旅~われわれのオデッセイ~」

2020年4月28日(火)・29日(水・祝)
静岡県 静岡芸術劇場

クリスティアヌ・ジャタヒー「終わらない旅~われわれのオデッセイ~」より。©︎MARCEL OLIPIANI

ステージング・演出・ドラマツルギー:クリスティアヌ・ジャタヒー

出演:コリーナ・サバス、エミリー・フランコ、イヴァン・ティルティオー、ジョヴィアル・ムベンガ、レオン=ダヴィ・サラザール、マロイネ・アミミ、メリーナ・マルタン、へナタ・アルディ、ヴィトール・アラウジョ、ヤラ・クタイシュ ほか

内容紹介

ブラジル出身の演出家・映画監督のクリスティアヌ・ジャタヒーが、ギリシャの長編叙事詩「オデュッセイア」をもとに作品を立ち上げる。映像とライブパフォーマンスをその場でミックスさせながら表現の新たな地平を切り拓く。

オリヴィエ・ピィ
「オリヴィエ・ピィのグリム童話『愛が勝つおはなし~マレーヌ姫~』」

2020年5月2日(土)・3日(日・祝)
静岡県 静岡芸術劇場

オリヴィエ・ピィ「オリヴィエ・ピィのグリム童話『愛が勝つおはなし~マレーヌ姫~』」より。©︎Christophe Raynaud de Lage / Festival d’Avignon

作・演出・音楽:オリヴィエ・ピィ

出演:ダミアン・ビグルダン、クレマンティーヌ・ブルゴワン、ピエール・ルボン、フラナン・オベ、アントニ・シコプーロス

内容紹介

オリヴィエ・ピィが手がけるグリム童話シリーズの第4弾。マレーヌ姫は隣国の王子と恋に落ちるが、父である国王は隣国と戦争を始めると宣言する。父が勧める結婚を断ったために姫は塔に閉じ込められてしまい……。

キリル・セレブレンニコフ
「OUTSIDE -レン・ハンの詩に基づく」

2020年5月5日(火・祝)・6日(水・休)
静岡県 静岡芸術劇場

キリル・セレブレンニコフ「OUTSIDE -レン・ハンの詩に基づく」より。©︎Ira Polyarnaya

演出・美術・ドラマツルギー:キリル・セレブレンニコフ

出演:オーディン・ランド・バイロン、アレクセイ・ブィチコフ、ヤン・グゥア、ゲオルギー・クドレンコ、ニキータ・ククシュキン、ユリヤ・ロボダ、ダニール・オルロフ、アンドレイ・ペトルシェンコフ、アンドレイ・ポリャコフ、エフゲニー・ロマンツォフ、アナスタシヤ・ラチコワ、エフゲニー・サンガジエフ、イゴール・シャロイコ

内容紹介

演出家・映画監督のキリル・セレブレンニコフが、ロシア政府によって軟禁状態に置かれた自らの状況と、自由を求めた夭逝の写真家レン・ハンの詩に重ねて描く作品。とあるアパートの一室に閉じ込められた男は、壁に映し出された男の影によって外の世界へ誘われる。

「ストレンジシード静岡2020」

「ストレンジシード静岡2020」ビジュアル

2020年5月2日(土)~5日(火・祝)
静岡県 駿府城公園、静岡市役所・葵区役所、常磐公園ほか静岡市内

フェスティバルディレクター:ウォーリー木下

2016年に「ふじのくに⇄せかい演劇祭」の関連企画としてスタート。静岡のストリートで、国内外の多彩なアーティストがダンスや演劇などさまざまなパフォーマンスを披露する。

「ストレンジシード静岡2020」イラスト

出演予定アーティスト東京デスロック、柿喰う客、白井剛×森川祐護(POLYGON HEAD)、ホナガヨウコ、渡邉尚(頭と口)×kajii、劇団子供鉅人、劇団 短距離男道ミサイル、鳥公園、ワワフラミンゴ、壱劇屋、コトリ会議、太めパフォーマンス、不思議少年、Mt.Fuji、吉光清隆 / Collectif Protocole、I moment ほか

  • 東京デスロック©︎bozzo
  • 柿喰う客
  • 渡邉尚(頭と口)
  • kajii
  • 劇団子供鉅人
  • 劇団 短距離男道ミサイル

東京2020 NIPPONフェスティバル共催プログラム
ふじのくに野外芸術フェスタ2020静岡 宮城聰演出SPAC公演
「アンティゴネ」

「アンティゴネ」より。©︎Christophe Raynaud de Lage / Festival d'Avignon

2020年5月2日(土)~5日(火・祝)
静岡県 駿府城公園 紅葉山庭園前広場 特設会場

作:ソポクレス
訳:柳沼重剛
構成・演出:宮城聰
出演:SPAC(美加理、本多麻紀、赤松直美、阿部一徳、石井萠水、大内米治、大高浩一、加藤幸夫、貴島豪、小長谷勝彦、榊原有美、桜内結う、佐藤ゆず、鈴木真理子、大道無門優也、武石守正、舘野百代、寺内亜矢子、永井健二、野口俊丞、布施安寿香、三島景太、宮城嶋遥加、森山冬子、山本実幸、吉植荘一郎、吉見亮、若菜大輔、渡辺敬彦)

「アンティゴネ」は、2017年にアビニョン演劇祭のオープニング作品としてアビニョン法王庁中庭にて、また2019年には「Japan 2019」の公式企画としてニューヨークのパーク・アベニュー・アーモリーにて上演された、SPACの代表作の1つ。同作が、東京2020 NIPPONフェスティバル共催プログラムとして静岡に凱旋する。


2020年4月3日更新