上方漫才協会のメンバーが全国4都市で公演を行う「上方漫才協会 十周年記念 特別興行」の最終公演が8月2日に京都・よしもと祇園花月で行われ、終演後の囲み取材に上方漫才協会会長の
中田カウスは「よしもと漫才劇場、そしてこれをサポートする上方漫才協会。この2つができたことが若手の漫才師に非常によかったと思います。とりあえずみんな、仲がいい。僕がこの世界に入ってきた頃は、楽屋というのはカミソリの上を歩くような気分でした」と自身の若手時代を振り返りつつ上方漫才協会の10年の歩みに感慨。漫才師の心得として「売れることよりも生き残ることが大事。じゃあ何が一番大事かと言うと、一つひとつの舞台を『M-1』みたいなつもりで『これが一番、最高』という舞台にすること。そのような思いでやっている漫才師は残ります」と芸人たちに説いた。
今年1月の「第十回 上方漫才協会大賞」授賞式イベント内で上方漫才協会 副会長に任命されたアインシュタイン河井は、「あまり(副会長ということを)意識しすぎずにいろいろやれたらなというのが一番」と心持ちを明かしつつ、「劇場でごはんを食べられる後輩がたくさん増えるように」と期待を述べる。その一方、「飲みの誘いを3回断った奴は除籍」と独自のルールを掲げてバッテリィズ・エースに「お前、リーチやぞ!」と釘を刺してみせる場面も。そのエースは上方漫才協会に対して「最高です」とコメント。周りから「どこが?」と深堀りされると、「人数が多いところ」と答えて笑いを誘った。
見取り図は「僕らは賞レースでなかなか結果が出なかったので、(上方漫才協会大賞は)初めていただいた賞ということで、大切に思っています」(盛山)、「上方漫才協会は、実家のように感じています。上方漫才協会があるから安心して仕事ができます」(リリー)とそれぞれ思いを明かし、トットは「僕らはメディア出演はそんなにないんですけど、日々漫才をやらせてもらえるのは上方漫才協会があるからだと感じていて、その安心感がすごいです」(桑原)、「上方漫才協会があって本当によかったと思うし、真面目に漫才をしてきてよかったなと実感しています」(多田)とその存在の大きさを感じている様子。すゑひろがりず三島も上方漫才協会を「“大きな木”」と例え、「幹があって、芸人という枝が広がり大きくなっていく場所です」と表現した。
なお中田カウスは今後の展望として、今年9月から大阪・よしもと漫才劇場、渋谷よしもと漫才劇場、よしもと福岡 大和証券劇場で若手育成のための「中田カウス 漫才のDENDO NEXT」を始動させる構想を発表している。
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8月4日更新、ガクテンソクが映っています
「上方漫才協会 十周年記念 特別興行」4都市公演終了、「漫才のDENDO NEXT」始動の構想も(写真17枚) https://t.co/FwafWCldGr