図書館なのにレコード2万枚──文京区立小石川図書館ってどんな場所?
先日公開した、家主・田中ヤコブのゆかりの地・茗荷谷にまつわるインタビュー(参照:家主・田中ヤコブが茗荷谷で語る「茗荷谷」)。そこでとりわけ印象的に話されていたのが「茗荷谷駅近くの小石川図書館でCDとレコードを毎日のように借りていた」というエピソードだった。その話を受け、館内の様子を撮影しに行くと、確かにそこには図書館とは思えないほどの大量のCDとレコードが。その枚数はそれぞれ2万枚ずつにもおよぶのだという。しかし、そもそもなぜ小石川図書館にはそんなに大量のレコードやCDが所蔵されているのだろうか? そしてその選盤は誰がどのように? さまざまな疑問が湧き出た音楽ナタリー編集部は、別途、小石川図書館の職員へ取材を実施することに。音楽ライター・村尾泰郎氏に図書館へ赴いてもらい、視聴覚資料の担当者でもある副館長・大谷康史さんから、70年以上にわたるレコード所蔵の歴史や、近年開催されているレコードコンサートの裏側について聞いてもらった。