感謝の気持ちがあって初めて引ける引き金もある

──Zepp DiverCity TOKYOでのツアーファイナルの同日に2ndシングル「DREAM TRIGGER」がリリースされました。メジャーデビュー作「BRAND NEW STORY」に負けず劣らず力強いナンバーで。

飯田　初めて聴いたときは絶対に激しいダンスになるなって思いました。

神宮　アップテンポだし攻めの楽曲だなってイメージでしたね。覚悟とか決意を表している曲なので。テンポは速いけど、今の自分たちの感情とリンクする部分があってすごく歌いやすいんです。

──今年1年を通して絆を深めてきたメンバーだからこそ歌える曲だなって感じました。歌詞に「夢のトリガーを今すぐ引け」とありますけど、「引き金を引く」っていう行為はなかなか覚悟のいることですよね。

高嶋　そうですね。とても勇気がいることだと思います。でも私たちの場合、「PLAY×LIVE『1×0』」公演にしても東名阪ツアーやZeppツアーにしても、自分たちの意思で何かを決めて実行していくということがまだまだ少なくて。今はまだ自分たちの意思ではなく引き金を引く状況を作ってもらっているというか。

──本音を言うと、ちゃんと自分たちで覚悟を持ってから何か行動を起こしたいのでは？

高嶋　そうありたいんですけどね。私たちもそれぞれ目標を掲げて、夢を実現していかないといけないんで。そうやって夢に向かって行動を起こすには、ファンの皆さん、スタッフの皆さん、家族、友人の支えがないとできないと思うんですけど、「DREAM TRIGGER」は仲間の絆や周りの人への感謝の気持ちを思い起こさせてくれる曲であることは間違いないですね。

──ライブを観させていただいて、「BRAND NEW STORY」よりも力強さを感じたのはそういう気持ちが入っていたからなんですね。

小林　「BRAND NEW STORY」のときはここからがスタートラインで物語が始まっていくんだっていう気持ちだったんですけど、「DREAM TRIGGER」は自分たちの今いる場所や在り方が表現されていて、今の私たちにしか歌えない歌詞や曲調になってると思うんです。だからライブではどの曲よりも気持ちが入っていくし、「BRAND NEW STORY」よりも強い気持ちで歌っています。

──フロアも盛り上がりますしね！

神宮　でも振りが速くてファンの方から「すごい難しいんだけど」って言われます（笑）。

──フォーメーションも複雑ですし。今までの曲と比べてどうです？

高嶋　最難関だと思います。

浜崎　フォーメーションもすごく複雑で、振り入れも1週間くらいかかりました。だからバシッと決まるととてもカッコいいです。

──そしてカップリングには結成当初から歌い続けてきた「東京ハッカーズ・ナイトグルーヴ」が収録されてます。これも思い入れの強い曲だと思いますが。

高嶋　この曲は結成当初から私たちも一番盛り上がれる曲なんですよ。先代の曲なんですけど「お客さんと盛り上がるってこういうことなんだ」って教えてもらえたのがこの曲で。デビューシングルのカップリングは「ダイヤモンドは傷つかない」でここからがスタートだっていう感じがしたんですけど、2ndではさらに“TPDは加速します”っていう気持ちが「DREAM TRIGGER」にも「東京ハッカーズ・ナイトグルーヴ」にも感じられて、「やっぱり勢いのある曲だな」って改めて思いました。何度も繰り返し聴いてほしいです。

世界でも結果を出していきたい

──11月26日のZeppツアーファイナル公演に向けて1人ずつ意気込みをいただけますか。

高嶋　この日は「DREAM TRIGGER」のリリース日でもあるので、私たちには2つの試練がやってきます。まずはDiverCityでお客さんの熱気を爆発させることができるかどうか。そして新曲をもっと多くの人に聴いてもらえるかどうか。そのために今はリリースイベントをがんばってます。私たちは目の前のことを全力でやるしかないので。

小林　一番の目標は新しい自分を見つけるということですね。今までの自分をいい意味で裏切っていきたくて。私だけじゃなく、みんながそういう気持ちでいれば9人合わさったときにすごく大きな力になると思うんです。当日は絶対にいい公演にします！

橘　私は思いっきり楽しんで、あとは悔いのないようなパフォーマンスを皆さんに届けていきたいです。思いっきりがんばります！

脇　DiverCityで初めて私たちのことを観てくれる人も多いと思うし、その人たちから「よかったよ！」っていう声を聞けるようなパフォーマンスを見せていきたいです。個人的にはお客さんの顔を全員見ることが目標です（笑）。

神宮　TPDのモナリザ（笑）。どこにいてもあかりんに見られているような気がしてるらしいですよ。

一同　あはははは（笑）。

櫻井　私は初めてのツアーのファイナルで「ぶっ倒れるくらいやろう」って言ったんですよ。そのときは最初っから飛ばして本当に心の底から楽しめたんです。だから今回のファイナルも倒れるくらい飛ばしていきたいですね。また試練が発表されるかもしれませんけど全部受け止めますので。次の挑戦への引き金になるツアーファイナルにしたいですね。

浜崎　今までいろんなライブをしてきましたけど、DiverCityではファンの方に「こんなTPDは初めて観た！」って言ってもらえるようなライブにしたいです。その他大勢じゃなくて、特別感を出せるようなグループになりたいのでこれからもがんばります！

飯田　私はライブが終わったあと、テーマパークに行ったような気持ちになってもらいたいですね。1つひとつの曲がアトラクションに乗ってる感じで「楽しい！」って思ってもらえるライブにしたいです。

神宮　最後のZepp公演ですからこれはきっと大きな壁ですよね。DiverCityではできることを精一杯9人で見せていきたい。本当にいいファイナルになると思います。集中して気持ちを入れてやっていきます。

上西　ファンの皆さんに本当に楽しんでもらえるようなライブにしたいです。そして初めて観てくれる人たちがどうしたらファンになってくれるか考えてがんばります。個人的には舞台上でいろんな上西星来を見せていきたいと思います。

──きっと何かすぐに新たな試練が与えられるとは思いますが、Zeppツアーが終わったあと、皆さんが目指すものはなんでしょう？

高嶋　来年叶うかどうかはわからないけど、TPDは世界進出っていうのを目指しているので、香港だったり来年1月に行く台湾だったりでまずは結果を出していきたいです。