メジャーデビューしてからのスピード感が早い

──もうすぐ2014年も終わってしまうんですけど、皆さんは今年6月にメジャーデビューして、イベントやツアーと大忙しでしたね。

高嶋菜七　もう、あっという間のできごとでした。

神宮沙紀　結成した2013年は長く感じたんですけど、メジャーデビューしてからのスピード感がめっちゃ早かったです。

小林晏夕　今年は本当にずっと稽古の連続で、休む間もあまりなかったですし。

──都内だけじゃなくてツアーやリリースイベントで毎週末のように全国を回っていましたもんね。大変だけど充実してそうだなと思ってました。

高嶋　みんなで一緒に移動するのは楽しくて、1人でもいないと気付くようになりました。それくらいこの9人で一緒にいる時間が長かったんだと思います。

──そんな皆さんの今年をちょっと振り返っていきたいと思うんですけど、上半期は「PLAY×LIVE『1×0』アンコール公演 エピソード 1＆2」から始まりました。

櫻井紗季　アンコール公演って今年なんだ！ 去年だと思ってた。

高嶋　アンコールも今年だしNEW VERSION公演も今年だよ！

小林　そうだそうだ。「PLAY×LIVE『1×0』NEW VERSION」は6月までやってたね。

上西星来　そして7月に初めて大阪のシアターBRAVA!で「PLAY×LIVE『1×0』COMPLETE」をやって。

小林　あれ？ その前に「BRAND NEW STORY」発売してるよね。4月からリリースイベントも始まってたし。

脇あかり　みんな時間の感覚がおかしくなっちゃってるね（笑）。

──整理すると上半期は公演をたくさんやっていて、アンコール公演とNEW VERSION公演の全エピソード。そしてゴールデンウイークの期間中には対バンライブ「東京号泣ライブ＠シブゲキ!! ～センパイ！よろしくお願いします！～」をやり、6月に「BRAND NEW STORY」をリリースしています。めちゃめちゃ濃い期間でしたけど振り返ってみて印象に残ってることは？

高嶋　私たち、デビューシングル「BRAND NEW STORY」のときに初めてリリースイベントというものを経験して。4月の終わりくらいから始まったんですけどショッピングセンターでライブをすることに対して不思議な感覚があって。それを毎週のようにやってきて、だんだんと楽しくなっていったのを覚えてます。

東名阪ツアーが初めての本格的なダンスサミット

──NEW VERSION公演は昨年行っていたものからさらに演出がパワーアップして生まれ変わりました。

橘二葉　“NEW VERSION”といってもまた最初から作り上げた作品だったし、終わったときの達成感がとにかくすごかったですね。

飯田桜子　初演の頃は間違えたらどうしようっていう不安や緊張感がすごくありました。でも公演を重ねていくにつれて舞台上で「新たな発見をしよう」って思うようになっていったんです。NEW VERSION公演ではまた新しい自分を見つけられたりもして、心の余裕が出てきたんだなって実感しました。

──新たな気持ちで臨めたということですね。

神宮　1回やってるからこその気持ちというか、心構えというか。初演とNEW VERSION公演の両方を観ていただいているお客さんもいるわけで、そこで比較もされるわけじゃないですか。だからそういうプレッシャーは感じながら演じてました。

──公演中に起こった出来事で思い出に残ってることってありますか？

高嶋　大阪のBRAVA!でコンプリート公演をやったときは、1年かけてCBGKシブゲキ!!で公演してきた「PLAY×LIVE『1×0』」のエピソード1から5の集大成なんだと思って、公演が始まる前にみんなで円陣を組んだことが思い出に残ってます。「悔いのないようにがんばりましょう！」って、エピソードのたびに声掛けていってね。

櫻井　なんか思い出して泣きそうになってきちゃった。

高嶋　エピソードごとに千秋楽を迎えて、そこで泣き出すメンバーもいましたし。

櫻井　毎回が千秋楽だから、なんかグッときてしまって……。

──東京のCBGKシブゲキ!!で公演を行うのとはやっぱり違いましたか？

高嶋　やっぱり声の届け方も全然違いますし、発声も踊りも全部大きくしなきゃいけないというのを心がけてました。ステージがCBGKシブゲキ!!の4倍ぐらいの大きさでしたから。

──そんなにやりきった感じだと、終わったあとは緊張の糸が切れちゃったりしませんでした？

小林　それまでの私たちの脳内の半分は「PLAY×LIVE『1×0』」だったので、だいぶ気持ちは緩みましたね。

浜崎香帆　それに「PLAY×LIVE『1×0』」がなくなっちゃったら私たちどうなるんだろうっていう不安な気持ちもありました。でもすぐに東名阪ツアーを行うことが発表されたので、次から次へといろんなことが絶え間なく続いていくんだなって感じて。

──8月に開催された東名阪ツアーは、TPDにとってライブだけで構成する初の単独ライブツアーでした。

小林　いきなり単独ツアーということがまず驚きでした。

──規模感を把握できてないままツアーが始まっちゃった感じ？

神宮　そうですね。TPDのすべてが「PLAY×LIVE『1×0』」だったし、90分間ぶっ通しでやるダンスサミット（ライブ）は初のことでした。だから東名阪ツアーが私たちにとって初めての本格的なダンスサミットだったと言っても過言ではなくて。そのために体力作りも真剣にやりました。ダンスサミットは本当に体力勝負なので。

──どんなトレーニングをしたんです？

小林　みんなで一緒にやるトレーニングのほかに、自主トレーニングなんですけどウォーキングとかを早歩きでやってみたり。

高嶋　ダンスサミットはだんだん息が吸えなくなってくるんですよ。口もカラカラになって歌えなくなるし。だからどうにかして体を慣れさせるためにツアーの1カ月前くらいから本格的なトレーニングを始めました。有酸素運動主体のトレーニングですね。

──アスリートですね（笑）。

高嶋　そうですね（笑）。