テミン|思い描く自分自身を目指して 鮮烈に刻んだ経験と成長

コンセプトは違っても、統一感のある聴き心地に

──改めて、今回のミニアルバム「FAMOUS」、テミンさんはどういった思いを込めて制作を進めましたか?

それぞれの曲のコンセプトは違っていても、統一感のある聴き心地にしたいとまず思いました。あとサウンド的にはポップな雰囲気にしたかったです。これまで日本で発表した曲はアジアンテイストのものが多かったんですけど、今回はそういった感じではなくて、洋楽寄りの曲が歌いたいなって。

──中でも特に注目してほしい曲などはありますか?

やはり、タイトルトラックの「Famous」を楽しみにしていてほしいです。振り付けにもミュージックビデオにも注目してほしいですね。

──MV撮影を終えたばかりだと伺いましたが、こちらはいかがでしたか?

コンセプチュアルなシーンが多かったですね。そして、韓国で発表している曲のMVのような雰囲気になるかなと思います。韓国の映像の味と日本の映像の味が混ざって、いい感じになっているかなって。

──そうなんですね。聞いたところによると、ダンスも激しいものになると……。

そうですね! ただ、激しいダンスだけど、エネルギーの感じがこれまでのものと違うというか。例えば「TIGER」のように爆発する感じでもないし、「MOVE」のようにスムーズな感じでもない、そのちょうど中間というか。これは表現がとても難しいのですが……繰り返す動きも多いし、新しい感じのダンスですね。

──テミンさん的に、「ここがポイントだな」と思うところはありますか?

けっこう多いです! そして、観てくれる方それぞれで印象が違うかもしれないです。僕は登場の瞬間のダンスが気に入っているんですけど、周りのスタッフさんにはほかの部分が印象に残ると言われましたね。

僕の新しい姿

──ツアーでは、収録曲からすでに「Colours」と「Slave」を披露されていますね。

「Colours」は、聴いた瞬間に「こういう曲をやりたかった!」と思いました。自分の曲には明るいテイストのものが少ないので絶対にこの曲を歌いたかったですし、ステージの上でやろうと最初から決めていました。振り付けも、決めた振り付けをするというよりも、自由に動く、ステージの上で遊ぶ自分を見せたかったです。「Slave」も最初から「いい曲だな」と思っていましたけど、歌詞が想像よりも刺激的なものになって。それに合わせた振り付けを考えて演出してくれました。「Slave」では僕の新しい姿を見せることができたと思います。

──「Slave」でのパフォーマンスは女性ダンサーとのダンスも妖艶で刺激的ですが、テミンさん自身は会場のムードをどのように感じ取っていますか?

実はちょっと余裕がなくて(笑)。でも楽しいというか、お客さんの反応はやはり気になりますね。「嫉妬した」というファンの方も「新鮮だった」というファンの方もいらっしゃったんですけど、新しいコンセプトを見せられてよかったと思います。

テミン

──スローテンポでセクシーなこの曲を艶やかに歌い上げるテミンさんが印象的ですが、レコーディングではどんなことを意識しましたか?

歌詞の意味を考えながら歌いました。どうやったら曲の雰囲気を出せるかすごく悩みましたが……やるならしっかりやらないといけないですし、自分が観た映画のシーンなどを想像しながらやりましたね。

──そうだったんですね。先ほどのお話にもありましたが、前作「TAEMIN」とはムードがまた異なる、さまざまなキャラクターの楽曲がそろいました。

そうなんです。「Tease」はポップな感じで、車の中などで聴いたら気持ちがいい曲だなと思っています。この曲は実際に歌ってみて「僕と合う曲だな」と気付いた曲ですね。「Exclusive」は、アルバムの中では一番強い曲。男らしい強烈なムードが詰め込まれている。

──「It's you」はいかがですか?

「It's you」は難しかったです!(笑) メロディもリズムも、本当に難しい。でもすごく素敵な曲で、これもまた絶対に歌いたかったんです。この曲が、一番洗練されているイメージかなと思います。「FAMOUS」は新しい姿を見せるためにがんばって準備したアルバムなので、喜んでくれたらうれしいですし……きっと、聴いてもらえたら楽しくなると思います。この作品が皆さんの力になってくれたら、うれしいです。