テミン|日本ソロデビュー2年、今見せるテミンのすべて

テミンが11月28日に1stアルバム「TAEMIN」をリリースする。

2枚のミニアルバムのリリースを経て発表される日本初のソロでのフルアルバムは、タイトルに自身の名前を冠した意欲作。作品には「Danger」「Press Your Number」といった韓国で発表された楽曲の日本語バージョンや「さよならひとり」「Flame of Love」といったミニアルバム表題曲、9月より開催された初の全国ツアーで披露されていた「ECLIPSE」「MARS」「Under My Skin」などの新曲がラインナップされ、これまでテミンが歩んできた道のりと彼がこれから向かう先を感じ取ることができる。

リリースを記念して音楽ナタリーではテミン本人にインタビューを実施した。この特集では、テミンの日本での活動をディスコグラフィで振り返りつつ、彼が新作「TAEMIN」に込めた思いを語ったテキストを掲載する。

取材・文 / 三橋あずみ 撮影 / tAiki

TAEMIN’s discography in Japan

テミン「さよならひとり」通常盤ジャケット

「さよならひとり」 2016年7月27日発売

2014年8月、「ACE」を発表し韓国でソロデビューしたテミンはその2年後の2016年、ミニアルバム「さよならひとり」で日本でのソロデビューを果たした。「韓国ではポップスタイルな曲が多かったので、今までに見せたことのない、新しい、そして自分のテイストに合う曲を見せたかったんです」という彼は、この「さよならひとり」で自身のルーツである「アジア」に表現のテーマを見出す。表題曲「さよならひとり」は、アジアンテイストかつパワフルなトラックにテミンの情緒豊かなボーカルが乗るナンバー。楽曲の振り付けは菅原小春が手がけ、内に秘めていた感情をむき出しにするようなコレオグラフィをテミンはしなやかな美しさを持って表現してみせた。

テミン「Flame of Love」通常盤ジャケット

「Flame of Love」2017年7月18日発売

テミンは「僕はアジアンですから、それを見せたかったんです。『さよならひとり』でも『Flame of Love』でも」と話す。その言葉通り、2017年7月リリースのミニアルバム「Flame of Love」では「さよならひとり」で提示された彼のソロワークならではの内省的な世界観が一層深まっていく。柔らかなファルセットを駆使したボーカルで叙情的なリリックを妖艶に歌い上げ、再び菅原とタッグを組んだダンスパフォーマンスではダイナミクスと繊細さが表裏一体となったような身のこなしで「永遠の愛の代償に自らの命を失う」というストーリーを描き出した。

テミン「TAEMIN」通常盤ジャケット

「TAEMIN」2018年11月28日発売

情感を込めて歌われるなめらかな日本語ボーカルと感情表現に重きを置いたダンスパフォーマンスで、日本のソロ活動ではSHINeeというグループの中で見せる顔とはひと味違った表情をファンに提示してきたテミン。自身の名前を冠した初のフルアルバム「TAEMIN」のリリースを前に、彼は「これからは、またちょっと違う音楽性や世界観を見せていきたい。もっといろんなジャンルにチャレンジしてみたいです」と今後の展望を語っている。