日本で得た思い出と成長
──テミンさんは去年から一層パワフルに日本でソロ活動をされていて、日本テレビ「しゃべくり007」の出演や写真集「PORTRAIT」の出版など、すごくいろんな場所で姿を見せてくれていますが、日本での活動はテミンさんにとってどんな時間になっていますか?
すごくリラックスするような瞬間もありますけど、活動をしていると自分がよく考えている目標を叶えるための欲も出てきますね。その両方がある時間だと思います。
──よく考えている目標、とは?
成長して、「テミン」というブランド、アイデンティティをはっきりと皆さんに見せること。そんなアーティストになりたいと思っているんです。歌もパフォーマンスも、自分自身が満足できるステージを作りたいです。
──では、テミンさんが日本で活動する中で得たものは?
「思い出」ですね。こうやって大きな会場でツアーができることも感謝の思い出ですし……こういう景色を見られることって、普通のことではないと思うんです。最近のことで言うと、やっぱり日本武道館ですね。武道館で2回目のライブをしたことが、新しい思い出になりました。
──日本武道館でのソロ公演は2年ぶりでしたが、自分の成長を感じた場面はありましたか?
昔だったら緊張したらずっとそれが続いて、ステージに集中できなくて困りましたけど、緊張を超えるための方法がわかったというか。緊張で失敗しそうになったとしても、それを気にせずにライブを進められるようになったと思います。
──そのポイントは、どんなものなんですか?
経験かな。性格は、今も昔も変わっていないんです。意識しちゃうとずっと気になってしまいますが(笑)、例えば間違ってしまったとしても、それがライブの醍醐味だと思えるようになったというか。もちろん自分に厳しくやらないといけないけど、準備するときに厳しく準備して、ステージの上では楽しくやってもいいかなと思っています、最近は。
ちゃんと報告ができるように
──そうやってソロでステージに立っているときもテミンさんは常にメンバーの近況を報告したり、SHINeeへの思いをファンに伝えてくれています。ソロ活動をする中で感じるグループへの思いは、どういったものなんでしょう?
そうですね……ステージに1人で立つというのは、本当にやってみないとわからないくらい、表現ができないほどのプレッシャーがあるんです。そうやってプレッシャーを感じるとき、「メンバーがいてくれたら」とも思います(笑)。でも逆に、それを乗り越えると大きな達成感も得られる。それも大切な感覚で、魅力的だなと思っています。
──そうなんですね。
SHINeeは僕の家みたいで……メンバーは家族、兄弟みたいな感覚です。僕は末っ子だから、昔だったら「みんなに付いていきたい」という考えが強かったんですけど、今はみんなが戻ってくるまでに僕がもっと成長して。ちゃんと「1人でもこうやってできたよ」と報告ができるようになりたいですね。
──メンバーの皆さんが戻ったとき、テミンさんはグループにどんなパワーを与えられそうですか?
レベルアップしたダンスや歌、表現力……かな?(笑) それは、練習して得たものというより、経験して得たものとして。それをみんなが感じてくれたら、うれしいですね。
──とはいえツアーもまだまだ続きますし、ソロでのますますの活躍も楽しみにしています。ちなみに、ツアーのサブタイトル「X™」にかけて。今後、テミンさんが自分に“かけ合わせて”いきたいものはありますか?
バラードナンバーをあまり持っていないので、バラード曲を増やして自分の武器を増やしたいですね。あとは、今までにやってきたダンス、ステージの上での表現に何かをかけ合わせる……というよりも、そういった表現をもっと磨き上げていきたいと思っています。