ほーちゃんの声はすごい

──「セイジンユニバース」は新成人が4人いるということでできた曲ですが。

秋本　今歌うことに意味があるよね。

咲良　来年はこれハルのソロ曲にしたらいいんじゃない？

坂本　今のうちだけ5人曲（笑）。

──こういうファンシーな歌詞の曲は「Twilight」「無重力で～と」以来では？

秋本　そうだね。でもこういうファンシーな曲はすぐに干され曲になりがちだから今からいっぱい歌っておかなきゃ。

大黒　「セイジンユニバース」、2年後はどうしようかね？

伊藤　でも歌詞は「星人」だからさ、大丈夫だよ。

咲良　この曲はちゆの歌声がピッタリ合うなと思ったんだよね。で、逆に私は苦手だなと思った。ちゆが一番似合う。ほーちゃんは……似合うとか似合わないとかなくて、ほーちゃん（笑）。

大黒　それってすごいよね。ほーちゃんが歌えば全部ほーちゃんの世界観になる。

秋本　え、いつもすっごい曲に合わせに行ってるつもりだったんだけど……。

伊藤　いやいや（笑）。もうそのまんまほーちゃんだよ。でもそれがいいところ。

──でも帆華さん、昔より抑揚の付いた歌い方になりましたよね。

秋本　やった！ だんだんみんなに近付いてきてうれしい。

──帆華さんの声質はチームしゃちほこの武器の1つだと思いますよ。

秋本　でもカッコいい曲だとさ、本当にみんなの足を引っ張ってるなと思うの。

伊藤　そんなふうに思ったことないよ！

咲良　足を引っ張ってるんじゃなくて、ほーちゃんが歌ったときにふっと力が抜けた感じになるのがいいんだって。みんな不意を突かれた感じになるからいいフックになってるんだよ。

秋本　本当にね、一生懸命リズムに乗って歌ってるつもりなのになんか帆華だけしゃべってるみたいになっちゃって……。

伊藤　ほーちゃんがしゃちの“かわいい”を全部担ってくれてるからバランスが取れてるんだって。

咲良　なんかほーちゃんがいるおかげでアイドルの楽曲になってるんだよ、やっと。

秋本　本当に？

大黒　本当だよ！ ほーちゃんってユニゾンパートでも声が混ざらないからすごいよね。ずっといる感じがする。消えない。

坂本　わかる！ ずっといるよね（笑）。

秋本　そんなことないよー！

伊藤　みんなと同じ音程なのに。外してるわけじゃないんだよ。本当にすごいなと思う。

まさか自分たちが成人になるなんて

──せっかくなので成人式の話も聞きたいんですが、皆さん振り袖が素敵でしたね。

咲良　全員親のやつを着てるんです。

大黒　めっちゃ親孝行した感じしなかった？

秋本　したー。

伊藤　成人式楽しかったなあ。

咲良　同窓会に来ていた担任じゃない先生から、しゃち現場にめっちゃ通ってることをカミングアウトされたんですよ。もうずーっと来てくれてたんだって。

──チームしゃちほこは、もう名古屋だと超有名人じゃないですか。

咲良　それが意外とそうでもないと言うか、取り囲まれたりすることもなく普通で（笑）。

大黒　ファンが押しかけてくるとかもなくて普通に終わりました。みんな晴れ舞台だから紛れられたかな。

──成人して、どんな気持ちですか？

咲良　式典に出て「ああ、本当に成人になったんだ」と実感したんですよ。成人なんて無縁なものだと思っていたから。

大黒　まさか自分たちが成人になるなんて思ってなかったよね。

伊藤　うん、思ってなかった。

秋本　ずっと子供だと思ってたもん。同級生の子たちが就職したり、就活を始めたりしてるのを見ると、「ああ、もう大人になったんだな」って思う。

伊藤　あとハタチになることがこんなに祝われることなんだなと思った。

秋本　誕生日より祝われたもん。

咲良　私たち自身が子供だと思っていても、世の中から見たら大人だから立ち振る舞いに気をつけなきゃなって、気が引き締まったね。

秋本　ずっと大人に囲まれてしゃちをやっているから、自分たちは子供だって勘違いしちゃう。でももう大人なんだっていう自覚を持たなきゃと思ったよね。

大黒　「こういう大人になりたい」って思っていたのに今すぐならなきゃいけないわけじゃん。

秋本　本当はね。

伊藤　「大人になったら……」とかもう今のことだもん。しっかりしなきゃって思うよね。