5人それぞれの“JUMP MAN”

──「JUMP MAN」は“幸せの使者”のことなんですよね。皆さんにとっての「JUMP MAN」って誰なんでしょう？

坂本　メンバーで共通している「JUMP MAN」はやっぱりファンの皆さんですよね。私たちにとっての「JUMP MAN」はファンのみんなだし、ファンのみんなにとっての「JUMP MAN」でいたいと私たちは思っています。

伊藤　うん。そうだね。

秋本　あと、しゃちの周りの人たちみーんな。

大黒　スタッフさんを含めてね。

咲良　みんなにとっての「JUMP MAN」でずっといたいよね。

──それぞれにとっての「JUMP MAN」も教えていただけますか？

大黒　眉ティント！ 聞いてください。私眉毛を書くのってすごく時間がかかるんです。メイクさんはプロだからすぐやってくれるけど、自分でやると3種類くらい道具を使わなくちゃいけなくて本当に大変で。でも眉ティントは夜に塗ったらそれを剥がすだけで自然に色が付くからいいんですよね。

伊藤　柚姫はいろんな眉毛の形ができていいよね……。

大黒　ちゆはそのままでいいじゃん。チャームポイントだよ。柚姫の眉毛は薄すぎてそのままじゃダメなの。なんか例えるなら箇条書きみたいな……。

秋本　箇条書き!? どういうこと!?

大黒　ちゃんと形を整えて隙間を塗りつぶさないといけないから本当に大変なの。自分でメイクをするときは眉毛だけで15分くらいかかっちゃって……。それが眉ティントなら夜に好きな形に塗っておけば、いい感じに着くから最高で。今はタトゥーっていうブランドの眉ティントがお気に入り。

──遥奈さんは？

坂本　髪の毛の色を保つための紫シャンプーですかね。あといつもかわいい差し入れとかをくれるワーナーのスタッフさん。

伊藤　ちゆはこの前電車で会った外国人の赤ちゃん。かわいいなあって見てたら私にかまってくれて（笑）。それが本当に幸せだったの。その子以外でも小さい子供を見ると本当に幸せな気持ちになるんだよね。

咲良　わかる。癒やされるよね。

──ちなみにこの質問、いろんなところでされませんか？

秋本　されるー。だから毎回答えを変えてます（笑）。帆華は大好きな「少年ジャンプ」のマンガのキャラからいきますね。最近はギャグマンガが好きなんですけど、「最終兵器ナンバーワン」のハチというキャラクターです。

大黒　ねえ、1人でめっちゃニヤニヤしてるよ？（笑）

秋本　うふふ（笑）。主人公のナンバーワンを支えるためにすべてを尽くしてがんばっちゃう行動とか、顔とか、もう全部が愛しくて私にとっての“ジャンプマン”です。

秋本以外　“メン”だよ！

秋本　ごめんなさーい（笑）。

咲良　私はCHAIちゃん！ ずっと気になっていてこの前ライブを観させてもらったんだけど本当によくて。Instagramもフォローを返してもらったの。CHAIちゃん見てると元気になれるんだよね。いつかCHAIちゃんに楽曲提供してもらいたいなあ……名古屋で結成されたバンドだし、たぶんCHAIちゃんの曲を私たちが歌ったらまた違った感じでいいと思うんだよねー。

──グループ内に音楽プロデューサーがいるみたいでいいですね。

咲良　私は作曲家や作詞家さんはあまり知らなくて、アーティストさんしかわからないから、そんなにアイデアは出せてないんですけど、私が好きな感じかつ「しゃちの楽曲にほしいな」って思うのはたまにリクエストしています。まだ叶ってないけど（笑）。

しゃちの「トリセツ」が欲しい

──「カラカラ」は私立恵比寿中学の「仮契約のシンデレラ」を手がけた杉山勝彦さんからの提供曲です。

秋本　えっ！ そうなの？ 「仮契約」と同じ人!?

坂本　そうそう！ 「禁断のカルマ」とかもそうだよ。

大黒　あと乃木坂46さんの曲もたくさん書いてるよね。

秋本　そうなんだー。じゃあ今度は「仮契約」っぽい曲をお願いするのもいいかもね。

──「Chérie!」や「ロードムービー」と同じく女の子を主人公に据えた歌詞ですが、また今回も思いを伝えられませんでしたね……。

咲良　そろそろ伝えたいよね。

大黒　うん。そろそろね、思いを伝えたあとの曲もあっていいと思う。本当にハッピーな環境の中で「大好き」って伝えるみたいな。

坂本　西野カナさんの「トリセツ」的なね。

伊藤　しゃちが「トリセツ」やるのはヤバいね（笑）。

咲良　1人ひとりのパートを作って、自己紹介ソングみたいにするのはどうかな？

秋本　しゃちには自己紹介ソングがないからね。

伊藤　3年前くらいはずっと自己紹介ソングが欲しいって言ってたけど、なかなかできなかったからもう今は何も言ってなくて。

坂本　「プロフェッショナル思春期」がチームとしての自己紹介ソングにはなっているけど、それぞれのはやっぱり欲しいよね。

──ももいろクローバーZは「Z伝説～終わりなき革命～」、私立恵比寿中学は「出席番号の歌」、たこやきレインボーは「絶唱！なにわで生まれた少女たち」と、ほかのスターダストのグループはありますよね。

大黒　しゃちも欲しいね。自己紹介ソングはコールが入れやすいからライブでやったら盛り上がりそう。

咲良　しゃちメンの「トリセツ」いいじゃん。作ろうよ。

──自分たちで歌詞を書いてみるとかどうですか？

咲良　いいねー！ で、浅野くんに曲を付けてもらうとか。

──昔は「こんな曲が欲しい」みたいな話がメンバーからあんまり出なかったですよね。

秋本　そうですね。今はいろいろ自分たちがやりたいようにやらせてもらえる環境だから、もっと自分たちから発言していこうと思って。

咲良　うん。やりたいことをやらせてもらえる恵まれた環境だから、そこはスタッフさんたちと相談しながらいろいろやっていきたいなと思っています。

やるしかないんだから私たちは進むよ

──「雨天決行」はラップの歌詞を遥奈さんが書いたんですよね。

坂本　ずっと前からラップパートの作詞をしてみたいっていう話をポポちゃん（スタッフ）にしていて。「雨天決行」の間奏に入れる長いラップパートの作詞を挑戦してみない？って言ってくれたので、挑戦しました。

──どれくらいかかったんですか？

坂本　どれくらいかかったんだろう。でも最初からこの歌詞の形になったわけじゃなくて、「今の私の思いやこれからのチームしゃちほこ5人のことを歌詞にできたらいいね」ってポポちゃんと話していて。思っていることをまずメモにバーっと書き出して、それを元に浅野くんやスタッフさんたちといろいろ相談してそこから言葉を抽出して作っていきました。

──自分たち主導でグループを動かしていくようになって、作詞もして……かなり今までより能動的になりましたよね。この曲は「大事なときは雨が降ってしまう」しゃちほこのことを歌ったんですよね。

坂本　そうそう。

秋本　メンバーが書いた歌詞があるって言う時点でかなり自分たちに寄り添った曲になったなとは思います。「今になって気付いたことの多さに驚く 自分アップデート」っていう歌詞がすごく好き。

伊藤　いい歌詞だよね。あとラスト2行の「いけんの？ やれんの？」っていうのは、周りから思われていることだし、ナゴヤドームという大きな夢に向かう自分たちが自分たち自身に問いかける言葉でもあって。「そんなのもうわかってるけど、やるしかないんだから私たちは進むよ」っていう思いが込められてるなと思います。

──曲調もカッコよくてライブで映えそうですね。

坂本　そうなの。浅野くんのこの感じは「キタ！」って感じしたよね。

咲良　うん、「浅野くんのこういうの待ってた！」って感じだった。

──菜緒さんの冒頭のシャウトもバシッとキマっていて。

秋本　いいよねー！

咲良　これ実はいろんなパターン録ったんだよ。

秋本　え、そうなの？ 聞きたかった！

咲良　普通に明るくハッピーなのもあったし、もっとシャウトしてるのもあったし、警察がトランシーバーで言っているようなのもあって……。

大黒　あ、タバコのフィルムでやるやつ？

──それは柳沢慎吾さんのネタですね……。

咲良　うん。違うね（笑）。採用されたのは一発目のやつ。なんも考えずに叫んだの。

伊藤　本当にライブでの反応が楽しみだよね。最近はパート割が細かくてコールが入れにくい曲が多かったんだけど、「雨天決行」は入れやすいし。

大黒　まあ私のパートは入れにくいけど……でも呼んでほしい！