ナタリー PowerPush - Superfly

話題沸騰10thシングルは新曲4曲+カバー15曲の豪華盤

NHKのサッカーテーマ曲「タマシイレボリューション」を日本中に響き渡らせて夏を告げ、その余韻も消えぬ間にTVドラマ「GOLD」主題歌「Wildflower」がオンエア開始。そして真夏の「FUJI ROCK FESTIVAL '10」ではメインのGREEN STAGEに立ったSuperfly。

大活躍した夏を締めくくるのは、「Wildflower」「タマシイレボリューション」など4曲を収録した10thシングルと、15曲入り洋楽カバーアルバムとのセットアップ作品「Wildflower & Cover Songs:Complete Best 'TRACK 3'」だ。今だから訊ける、これらの曲への思いやレコーディング秘話を、じっくり話してもらった。

取材・文/今井智子

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曲のイメージは荒野と灼熱の太陽

ライブ写真

──リードトラックの「Wildflower」は、金メダルを目指すというドラマ「GOLD」主題歌ですが、曲や歌詞を書く際に、ドラマのストーリーやヒロインの天海祐希さんをイメージされましたか?

事前に台本を読ませていただきました。とてもストイックな内容で、セリフも素晴らしく感動的だったので、力強い楽曲が作れたらなと思っていました。

──「Wildflower」というモチーフは、どんなところから生まれたのでしょう? 都会的な設定のドラマなのに、あえて反対のイメージの言葉を持ってきたのは面白いですね。

曲を聴いたときに、荒野と灼熱の太陽と陽炎が見えてきたんです。大地に踏ん張っているような、そんなイメージだったので、このタイトルに決めました。

──「Wildflower」はおおらかなメロディと歌がとても印象的です。歌入れでは、この曲をどんな風に表現しようと思われていたのでしょう?

ハイトーンで歌うメロディなんですが、この曲は、心の奥底で自分自身に誓うイメージで書いたので、少し力を抜いて歌いました。

自分を奮い立たせるような曲を書こうと思った

──「タマシイレボリューション」は、NHKのサッカーテーマ曲として、ワールドカップ開催中は日本中に流れていましたが、この曲でSuperflyさんを知ったという人も多かったようですね。

だったらうれしいですね。この曲で知って、それでこの作品を聴いていただけるならいいなと思います。

──世界で一番有名なイベントの主題歌は、プレッシャーも大きかったのでは?

けっこう締め切りがギリギリで、それが一番のプレッシャーでした(笑)。何曲か作ってもらったのが、なかなか納得いかなくて、もう1曲トライしてもらおうかなと思っていた頃に、私が以前作っていた、サビだけのフレーズを、みんなが気に入ってくれていたみたいで、提出してみないかという話になったんですね。それでNHKの方にいいですねと言ってもらって、焦って仕上げたんです。曲は、とにかくカッコ良く作るぞというのがあって、歌詞は試合がどういう流れになってもテンションを下げないように、という思いで書きました。

──確かに勝っても負けても、この曲を聴くとポジティブな気持ちになりますね。

それはよかったです。最初はミディアムバラードみたいな曲調で行こうという話にもなったんですけど、そういうタイプの曲はシチュエーションを選ぶので、もし負けたときに涙を誘ってしまいますよね。そうじゃない! ロックなものにしよう! と思って。もともとは弾き語りで作っていたんですけど、(ワールドカップの開催地が)南アフリカという情報を知って、アレンジもパーカッションを入れたり。このお話がなかったら生まれなかった曲ですね。

──ご自分でもスポーツをご覧になったりやったりします?

バレーボールをやってました。だから団体競技が大好きで。みんなで何かやるのを観てるだけで涙が出てきて、今回のワールドカップも涙なしじゃ観れなかったです。サッカーはそんなに観るタイプじゃなかったんですけど、今年は初めて真剣に、かじりつくように観てました。

──曲を書くときにもそうした気持ちを持って?

あまりサッカーを意識すると、「がんばれ!」とか書いてしまいそうになるので(笑)、1回サッカーからは離れて、自分を奮い立たせるような曲を。私もステージに立つときに、すごく自分を奮い立たせるので、選手の皆さんもきっと、どんな身体状況だろうとどんなにメンタルがきつい状況だろうと、奮い立たせながら行くんだろうとなと思って。

──その2曲とともに収録された新曲の1つ「Free Planet」はダイナミックな曲ですが、これはどんなイメージで書かれたものですか?

限界を決めなければどこまでも行けるんだ! という思いを込めて書きました。レコーディングには、カバーした「Rock And Roll Hoochie Koo」でも叩いてくださった中村達也さんに参加していただいています。

「Wildflower & Cover Songs: Complete Best 'TRACK 3'」 / 2010年9月1日発売 / Warner Music Japan

  • 初回限定盤 [CD3枚組] / 2900円(税込) / WPCL-10855~57 / Amazon.co.jpへ
  • 通常盤 [CD2枚組] / 2800円(税込) / WPCL-10858~59 / Amazon.co.jpへ
DISC 1 収録曲
  1. Wildflower
  2. タマシイレボリューション
  3. Free Planet
  4. Roll Over The Rainbow
DISC 2 収録曲
  1. Fooled Around and Fell In Love
  2. Natural Woman
  3. Hot 'N' Nasty
  4. (Please Not) One More Time
  5. Rhiannon
  6. Honky Tonk Women [Live]
  7. Bad, Bad Leroy Brown [Live]
  8. Heart Of Gold [Live]
  9. Desperado [Live]
  10. My Brother Jake
  11. Rock And Roll Hoochie Koo
  12. Late For The Sky
  13. Piece Of My Heart [Live]
  14. Bitch
  15. The Water is Wide
DISC 3(初回限定盤のみ)収録曲
  1. Fooled Around and Fell In Love ~acoustic ver.~
Superfly(すーぱーふらい)

Superfly

2004年に愛媛県の大学サークルで出会った越智志帆(Vo)と多保孝一(G)によって結成。越智のパワフルかつソウルフルな歌声、60年代、70年代の洋楽を彷彿とさせるブルージーなサウンドが注目を集め、地元で噂の存在に。2007年4月にシングル「ハロー・ハロー」で鮮烈なデビューを飾る。3rdシングルではオーストラリアのバンド・JETと競演するなど新人とは思えぬ存在感を見せつけた。その後、多保がコンポーザーとしての活動に注力すべく表舞台から退き、Superflyは越智のソロユニットに。2008年5月に発表した1stアルバム「Superfly」はチャート1位を獲得。2009年8月にはニューヨークで行われたライブイベント「Heroes of Woodstock」にゲスト参加し、パワフルなパフォーマンスで現地オーディエンスを圧倒した。同年9月にリリースした2ndアルバム「Box Emotions」がチャートで再び1位を記録し、実力派アーティストとしての地位を確立させる。